oga.のこだわり

Joshin webスタッフルーム
ミスト (2007)
ミスト デヴィッド(トーマス・ジェーン)は息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)と共にスーパーに買い物に出かける。ところが店は激しい霧におおわれ、しかも外には触手を持つ怪物がいることで、身動きが取れなくなる。やがて狂信者のミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)に人々は扇動されはじめる。脱出を考えるデヴィッドとその一団だったのだが…

 スティーヴン・キングの原作をフランク・ダラボン監督が映画化。といえば「ショーシャンク〜」や「グリーンマイル」が思い出されるが、この作品はもっとぐっと小粒にまとまった正統派ホラー、いやパニック映画といったところで、いかにもキングといった触手の怪物やら巨大昆虫やら、はたまた狂信者などが人々をけむにまいていくあたりは懐かしさににんまりさせられた。(キングをよく読んでたのは、20年近く前だったもんで)

 しかも無駄に積み上げられていくエピソード、そして救いのないラストなどなど、さすがダラボンはキングのことがよくわかっている…と思ったんだえけど、この映画のラストは原作とは違うらしい。「え…」と思うと同時に、これってひょっとして原作以上にキングらしいラストじゃないの、と思うことしきり。

 しかしこの強烈にあと味の悪いラスト、しばらく糸をひきそうだ。怪物が出てきてびっくりさせるだけがホラーじゃない、というのを実感させてくれます。

フランク・ダラボン監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 12:00 | - | - |
ザ・シーカー 光の六つのしるし (2007)
ザ・シーカー 光の六つのしるし イングランドへ引っ越してきたウィル・スタントン(アレクサンダー・ルドウィグ)は14歳の誕生日をむかえた少年。ところが彼は世界を救うために、6つのしるしを見つけなければいけない「ザ・シーカー」だということを告げられる…

 シーカーということで、ハリポタを想像したらまったく違う内容だった。類似点はイギリスが舞台のファンタジーだということだけ。スーザン・クーパーのファンタジー小説「闇の戦い1 光の六つのしるし」を映画化。ごく普通の少年少女がとつぜん世界を救う戦いに巻き込まれるというストーリーは児童文学の定番で、最近でも「ナルニア国物語」や「ライラの冒険」を思い出してしばしデジャヴ感覚にあってしまった。

 しかもこの映画、お手軽に感じるのは6つのしるしを見つける戦いが非常に短くて、短編というかゲームのステージを見ているかのようである。おまけに最後のしるしは「俺の魂だ」ってしめくくるあたりはのけぞってしまったぞ。

 とはいっても、ウィルを演じるアレクサンダー・ルドウィグはとんがった感じで、しかも英国が舞台だけあって雰囲気だけは満点である。原作がシリーズだけに、続編もあるのかな? 双子の兄とかは、今後どうからんでいくのだろうかとか、お楽しみも残してあるのがいいですね。

デヴィッド・L・カニンガム監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 12:37 | - | - |
キサラギ (2007)
キサラギ アイドル如月ミキの一周忌に、ファンサイトのメンバーが出会って思い出を語り合うことになる。初対面の家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、いちご娘(香川照之)だったが、やがて自殺と思われていたミキの死因の謎がひとつひとつ明かされていき…

 あの「12人の優しい日本人」を思い出させる、密室で繰り広げられる事件もの。パソコン通信世代のoga.としては、ハンドル名で呼び合うオフ会なんて懐かしいなあなんて思って見てたんだけど、事態はどんどんあらぬ方向に転んでいき、転がった先は…

 少々強引な展開(マネージャーの件や、ミキの父親のことなどなど)は鼻につくのだが、全体として密室とアイドルオタクたちの知識によって事件の糸がだんだんとほぐれていくのは面白い。アイディア賞ものの展開だと思う。

 しかしこれだけ彼らをひきつける如月ミキなる人物、どんなにいい女なのだろうかと思わせておいて…まぁ女性の好みは人それぞれなのかもしれないけど、こりゃ凄すぎます。あの如月ミキさんを演じていた女優さん(酒井香奈子)、地でやってるのかな???

佐藤祐市監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:47 | - | - |
ジャンパー (2008)
ジャンパー 高校生のデヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は凍った池に転落したことから自身のテレポート(瞬間移動)能力に気づく。折り合いの悪い父の家を出て、テレポート能力を使って銀行の金を盗み、かつてのガールフレンドのミリー(レイチェル・ビルソン)とのローマでのデートを楽しんだりするのだったが、謎の男ローランド(サミュエル・L・ジャクソン)とグリフィン(ジェイミー・ベル)につけ狙われる。

 スティーヴン・グールドのSF小説「ジャンパー 跳ぶ少年」の映画化。瞬間移動能力を手にした少年の、いかにもといった堕落(笑)が何とも微笑ましい。私だったらどうするだろう…衣装を作ってスーパーマンにでもなるかな、と思っていたらジャンパーをつけ狙う敵というか、組織が登場。どうやって世界の果てまで瞬間移動できる連中を生身の人間が追うのかと思いきや、ハイテク機器の登場。なるほどとは思ったけど、所詮道具ではジャンパーに勝てないという思ったとおりの展開に…

 しかし瞬間移動するっていっても、服とかも一緒に移動するってのがちょっと納得できないなとか、世界のどこでもジャンプできるようだけど地表に飛べなかったら転落死したり、地中に埋まってしまったりするんじゃない、なんて考え出したら映画に集中できなかった。困ったもんだ。

 ただしジャンプシーンというか、瞬間移動シーンは技術が進んでいるおかげかなかなかの迫力で一見の価値があります。主人公の母親役でダイアン・レインも出てます。

ダグ・リーマン監督。2008年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 12:57 | - | - |
つぐない (2007)
つぐない 1935年のイギリス。裕福な家庭の少女ブライオニー(シアーシャ・ローナン)は作家志望。ところが初恋の人ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)の大人の関係を見てしまったがために、後に起こるレイプ事件の犯人はロビーだと偽証してしまう…

 イアン・マキューアンの「贖罪」を映画化。一言で言えば少女の嫉妬の話なんだけど、なんせ時代が1935年なだけに後の世界大戦へとつながっていくあたりが悲惨である。かといってテーマはあくまでも少女の贖罪であり、反戦映画ではないわけで背景として大戦(ダンケルクの戦い?)が使われるあたりがうまいといえばうまいし、話がぶれるといえばぶれる。

 しかしブライオニー役のシアーシャ・ローナンの持つ雰囲気がいかにもイギリス娘って感じでいいです。一生かけても成せないつぐない、を語る晩年のブライオニーをバネッサ・レッドグレープが演じるあたりも見せ場。ただし彼女にはあまりにも貫禄がありすぎて、この人は結局どんな一生や恋をおくってきたんだろうかというのがよくわからないってのが難点ではありました。

 再会したロビーとセシーリアが彼女の想像の産物だったってのは、ちょっとびっくりさせられました。ふたりの身分の違いというのも、この時代背景にしては見逃せないポイントですね。キーラ・ナイトレイは相変わらず綺麗です。

ジョー・ライト監督。2007年イギリス映画。
| oga. | 映画 | 13:14 | - | - |
魔法にかけられて (2007)
魔法にかけられて アニメの国アンダレーシアで王子との出会いを夢見るプリンセス・ジゼル(エイミー・アダムス)。ところが王子エドワード(ジェームズ・マースデン)と出会うもつかの間、魔女ナリッサ(スーザン・サランドン)の罠にかけられて現実のニューヨークへと追放されてしまう。幸い、親切な親子ロバート(パトリック・デンプシー)とモーガン(レイチェル・カヴィ)に拾われるのだったが、彼女を追って王子と魔女もニューヨークへやって来て…

 いわゆるディズニー・プリンセスが主役で、アニメと実写が融合した作品。メリー・ポピンズあたりを思わせる。とはいってもストーリーは今風にブラッシュアップされていて、ヒロインは単なる夢見るヒロインかと思いきや現実世界へ来たとたんに妙に考え方が現実っぽく変わっていく。逆に夢見るもう一組のカップルが夢の世界へとトリップしていくってのが面白い。

 それにしても、おとぎの動物たちはニューヨークではどぶねずみやゴキブリたちに変貌するってのがこれまたリアルですねぇ。ナレーションはジュリー・アンドリュースが担当しております。

ケヴィン・リマ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:49 | - | - |
キューティー・ブロンド2 ハッピーMAX (2003)
キューティー・ブロンド2 ハッピーMAX 法律事務所に勤めるエル(リース・ウィザースプーン)は恋人エメット(ルーク・ウィルソン)と婚約中で、相変わらずきゃぴきゃぴと仕事を回す。ところが愛犬ブルーザーの母親が化粧品会社で実験動物にされていることを知り、これを禁止する法律を作ろうと思い立つのだったが…

 ブランド大好き娘のエルが活躍するシリーズ第2作。感想は第1作とまったく同じで、冒頭の10分間は激しい拒絶反応。だめだこりゃと思ったあたりでストーリーが動き出し、途中でエルがぎゃふんと言わされ意気消沈したあたりでは元気づけたくなり、ラストでは拍手しているといった具合。完全に計算されつくした映画だな、こりゃ。

 とどのつまり、すべてに勝るのは「コネ」なのか…? 仇役にサリー・フィールドも出てます。ハッピーMAXってサブタイトルが、すべてを象徴しているかも。

チャールズ・ハーマン・ワームフェルド監督。2003年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:37 | - | - |
ライラの冒険 黄金の羅針盤 (2007)
ライラの冒険 黄金の羅針盤 イギリスのオックスフォード、人々はダイモンと呼ばれる、自分の分身の動物を引き連れて暮らしていた。親を知らず寮で暮らす12歳のライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、学長から真実を知ることができる黄金の羅針盤をもらう。それを手に、さらわれた子供たちを取り戻すために叔父アスリエル卿(ダニエル・クレイグ)を追って、謎のコールター夫人(ニコール・キッドマン)と北極を目指す旅に出るのだったが…

 フィリップ・プルマンの有名な児童文学の映画化なのだそうだが、これって児童が理解できるの?と疑いたくなるような摩訶不思議な世界。まずはダイモンという背後霊みたいな動物を引き連れた世界ってのが異様だし、真実を写す羅針盤やら、ダストやら、教権やら、飲んだくれてしゃべる熊(笑)やらと、こりゃ混乱必至。いや、頭の柔らかい子供たちだからこそすんなりと入っていける世界なのかな?

 主演のダコタ・ブルー・リチャーズが気が強そうで可愛くないところが魅力かも。ニコール・キッドマンは怪しすぎです。飛行船で空を飛ぶシーンは気持ちよさそうでいいですね。

 3部作の第1作ということで、これからってところでスパっと終わっているのは「ロード・オブ〜」や「ナルニア〜」あたりと一緒です。しかし次作が出るころまでストーリーを覚えていられるのか不明。DVDが売れるわけですね。

クリス・ワイツ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 12:44 | - | - |
トム・ホーン (1980)
トム・ホーン 開拓時代末期のアメリカ西部、騎兵隊などで名をあげたトム・ホーン(スティーヴ・マックィーン)は牛泥棒を退治する用心棒として牧場に雇われる。学校教師(リンダ・エヴァンス)とのロマンスなど平和な日々を暮らしているように思えたが、牛泥棒を容赦なく射殺してきたためついには殺人罪で捕らえられる…

 実在の人物トム・ホーンの晩年を描いた伝記映画。主演のスティーヴ・マックイーンもまさに死をむかえる前年の作品であり、淡々とした映画でありながらも何かただならぬ雰囲気がただよう。

 それにしても…である。彼は無実なのか、それともそうではないのか? 映画を見ていただけではわからないし、彼の冷静さも常人では理解しがたいものがある。いや、西部劇の登場人物ってのは本当に理解できない行動をするもんだと子供の頃に思ったのをまた思い出した。

 マックィーンの映画ってのはリアルタイムに見たのは晩年の作品だけなんだけど、テレビの名画劇場で見た「シンシナティ・キッド」や「砲艦サンパブロ」あたりがやはり思い出深い。

ウィリアム・ウィヤード監督。1980年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 12:42 | - | - |
おくりびと (2008)
おくりびと 所属するオーケストラの解散によって職を失ったチェリストの小林大悟(本木雅弘)と妻の美香(広末涼子)は、東京から山形の田舎へ帰ることを決意する。ところが求人広告訪ねた佐々木(山崎努)から得た仕事は、葬式で遺体を清めて棺におさめる納棺師。高額な給料に、妻に仕事内容を伝えることもできずに仕事をはじめる大悟だったが…

 アカデミー外国語映画賞受賞で一気にブレイクした作品。とはいっても、滝田洋二郎監督だからばりばりの娯楽映画だろうなと思ってみたら…そのとおりでした(笑)。題材の見つけ方は良いし、ストーリーも気がきいているんだけど今一歩ふみこみ足りないというか、旧来の邦画のレベルでおさまってしまっているのが残念。例えば主人公と父親とのエピソードにしても、石のアイディアってのはいいんだけど握っていたというのが逆にありえないって思ってしまった。実は息子の元へ行きたかったという気持ちは伝わってくるんだけど…

 とはいっても、妻との和解のシーンもなければ、納棺師を続けていくかどうかもはっきりしない終わり方は良いと思う。この二人に、どんな子供が育つんだろうかという部分でも余韻が残る。

滝田洋二郎監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 15:52 | - | - |
マーシャル・ロー (1998)
マーシャル・ロー ニューヨークでバスジャック事件が発生する。FBIのアンソニー(デンゼル・ワシントン)の機転で事なきを得たが、別のバスジャックが発生して今度は自爆テロへと発展する。事件を収束しようとするCIAのエリース(アネット・ベニング)、そして陸軍のデヴィロー将軍(ブルース・ウィリスが乗り込んでくるが、彼らの思惑は対立して、ニューヨークの戒厳令へと発展する。

 911事件の前に作られたテロ映画なんだけど、そうとは思えないほどリアルな映画でぐいぐいと引き込まれていくものがあった。結局は裏工作、裏取引の国アメリカってわけで、割を食っているのはアラブ諸国の住人たちってのは説得力がある。

 久しぶりにアネット・ベニングを見たと思ったんだけど、これは10年以上前の映画だったわけですね。今は彼女何をしているんだろう? 役柄とのアンバランスさが、本作ではいい味を出してたと思うんだけど。

エドワード・ズウィック監督。1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:25 | - | - |
サボテン・ブラザース (1986)
サボテン・ブラザース 山賊に襲われるメキシコの村から助けを求めに町に出た娘カルメン(パトリス・マルティネス)。たまたま入った映画館で上映中のヒーロー、スリー・アミーゴス(スティーヴ・マーティン、チェヴィー・チェイス、マーティン・ショート)は実在すると思った彼女は、ハリウッドに電報をうつのだったが…

 あのブルース・ブラザースのジョン・ランディス監督作品で、なぜかコアなファンの多い本作を初めて観賞… うーん、なんてコメントしたらいいんだろ?

 基本的には「七人の侍」(荒野の七人かもしれないけど)のパロディっぽい、山賊から村人を救うストーリーなんだけど、黎明期のハリウッドから芸人たちがショーと勘違いして山賊退治にやって来るというのがポイント。現実だったらみんな殺されちゃっておしまい、なんてことになりかねないんだけど、敵も味方も残虐ではなく妙に余裕で生きているあたりがいい雰囲気を出してるのかな。相手を威嚇するも銃口は常に空を向いているあたりが、妙にほのぼのとした雰囲気なのが良い。

 80年代のスティーヴ・マーティン、チェヴィー・チェイス、マーティン・ショートといえば、本当に脂ののりきった時期でまさに全盛期といったところでしょうか。さすがに2000年代後半に見る(しかも初見!)にはギャグも厳しいものがあるけど、彼らの芸達者ぶりにもじわ〜っとくる部分が多数あります。

ジョン・ランディス監督。1986年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:28 | - | - |
フレディVSジェイソン (2003)
フレディVSジェイソン フレディ(ロバート・イングランド)とジェイソン(ケン・カージンガー)の惨劇から10年…すでに2人の殺人鬼のことなど忘れていたエルム街の住人だったが、恐怖を呼び戻したいフレディは殺人鬼ジェイソンを復活させてその恐怖で自分も復活しようと企むのだったが…

 何だこりゃ? エイリアンVSプレデターみたいな映画を想像して見たのだったが、実際に画面に登場したのはキングコング対ゴジラ…を連想させるような珍作。おなじみ「13日の金曜日」シリーズのジェイソンと「エルム街の悪夢」シリーズのフレディを対決させようという発想までは面白かったんだけど…

 悪夢を栄養にして強くなるというフレディが、ジェイソンを復活させてその恐怖で強くなろうというストーリーは面白い。ただしいけないのは、2人が同時にスクリーンに登場してからである。夢から引きづり出されたフレディが、怪獣映画さながらに戦うのはパロディ以外の何者でもない、という印象を残してくれた。それでも両シリーズのファンにとっては、けっこうにんまりさせられるシーンも用意されているのは楽しめるのであるが。

 さすがに…この映画の続編は作られないだろうなぁ。

ロニー・ユー監督。2003年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 21:06 | - | - |
ジェシー・ジェームズの暗殺 (2007)
ジェシー・ジェームズの暗殺 西部史上初の銀行強盗とされるジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)。アウトローながらも民衆に人気のある彼のもとへ、ジェシーを崇拝するロバート・フォード(ケイシー・アフレック)が仲間にしてくれとやって来る。最初は面白い男だと相手にしていたジェシーだったが…

 うーん、何なんだろう、この映画の空虚さは。ジェシーが意外と魅力的に見えなかったのが敗因かもしれないけど、それにも増してロバートの鼻をつくような気に障る部分。これは計算されたものだとは思うんだけど、とどのつまり2人のどちらにも魅力を感じないがゆえに、映画も空虚なものに感じてしまったのかも。

 ただしストーリーとしては面白いところも多い。特に暗殺を行って以降の、ロバートが劇場で自分自身を演じたりといったパートは意外と見所だったと思う。アウトローを殺したってことでヒーローなんだろうけど、もちろん劇中では額のガラスごしに殺されるのを予見したジェシー(こちらが一枚上手ってわけですね)は描かれるわけもなく… でも観客はそんな部分もこのロバートって男に感じ取ってしまったのだろうかってフシがあったりする。

 崇拝から殺人に至るってのは、やっぱりおきまりのコースのひとつなんかな。自分としてはよく理解できないけど。

アンドリュー・ドミニク監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:18 | - | - |
サーフズ・アップ (2007)
サーフズ・アップ 南極に住むイワトビペンギンのコディ(声:シャイア・ラブーフ)は伝説のサーファー・ビッグZ(ジェフ・ブリッジス)に憧れてペングー・アイランドのワールドカップへ出場する。そこで出会ったのは最強のチャンピオンであるタンク(ディードリック・ベーダー)。彼はプロサーファーのギークや、ライフガードのラニ(ズーイー・デシャネル)に支えられて大会に備えるのだったが…

 またまた登場のペンギンが主人公のCGアニメ。そう、「ハッピー・フィート」の続編か、あるいは姉妹編かと思ったんだけど関係はないみたい。でも10年ぐらい経ったらこの2本は私の記憶の中でごっちゃになるような気がする。

 ストーリーは、ハッピーフィートというよりは「カーズ」に近いような印象。がつがつと勝つだけが人生じゃないよ、と言ったら聞こえはいいんだけど、同じテーマの映画が続くと何だかなあって感じである。

 ドキュメンタリー風(というかテレビ中継風)の演出はなかなか面白かった。ビッグZと主人公のコディもいい関係。全体的に、そつなくまとめられているけどお話がかなり軽いといった印象。サーフィンのシーンは、なかなか迫力あります。

アッシュ・ブラノン、クリス・バック監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 10:33 | - | - |
シルク (2007)
シルク フランスの片田舎に住むエルヴェ(マイケル・ピット)は、戦争から帰り美しい娘エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)と結婚する。ところが村の産業である製糸工場が、蚕の伝染病により打撃を受ける。健康な卵を求めてエルヴェはアフリカから日本まで旅をするのだったが…

 アレッサンドロ・バリッコのベストセラー小説を映画化。日本側からも役所広司、中谷美紀などが出演。ところが思ったほどにスケール感がなくこじんまりした映画になってしまったのは何でだろう。短時間にエルヴェがヨーロッパと日本の間を何回も行ったり来たりしたからかなぁ…

 それにヨーロッパの恋愛映画にしては、メッセージ性が希薄な感じ。日本人の美女にくらくらっときて、そして実はエレーヌの手紙だったなんて結末はいったい何を意味しているのか? 実は何も意味してないんじゃないか、なんて気分になってしまった。キーラ・ナイトレイは綺麗だったけど、中谷美紀にしても芦名星にしても、あんまりオーラ出てなかったしなあ…

フランソワ・ジラール監督。カナダ=フランス=イタリア=イギリス=日本合作。

| oga. | 映画 | 21:01 | - | - |
Presents うに煎餅 (2007)
Presents うに煎餅 印刷会社に就職した羽月(戸田恵梨香)は、理想と現実のギャップに疲れ気味。おまけに大学で留年を繰り返す恋人の悟(平岡祐太)にも愛想をつかしている。そんなとき、合コンで良さげな男健介(黄川田将也)と知り合いデートを繰り返すのだったが…

 角田光代の短編小説を映画化した、中編映画の第2弾。理想だと思える、かっこいい男とつきあってはみたけど…というストーリー。いわゆる青い鳥的ないい話だとは思うのだが、悟がいい男かと言えばかなり微妙なのが敗因。確かに確かめもせずにピアスを贈る男なんてかなりひいてしまいそうだが…

 ポップな画風といい、これが今風な映像なんかな? 登場人物がおっそろしくビビッドな服を着ているのはかなりひいてしまったが。

石井貴英監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 21:38 | - | - |
Presents 合い鍵 (2006)
Presents 合い鍵 OLの由加里(広末涼子)は8年間つきあってこのところ疎遠ぎみの恋人の博明(玉山鉄二)に久しぶりに合う。彼から切り出されたのは、好きな人ができたから別れてほしいとのこと。今までの8年間は何だったのかと途方に暮れる彼女は気がつくと彼の部屋の合い鍵を持っていて…

 角田光代の短編集「Presents」を元にした中編映画。8年間つきあった彼との別れという、何やらありがちな光景をじっくり描いて見せてくれる秀作。女性監督の持つ感性もさることながら、倦怠期でたどたどしい2人と、8年前の生き生きした2人のやりとりのコントラストがこれまた秀逸である。何回も見たい映画ではないけど、ちょっと心に残る映画。こういう思い出って、誰でも心の中に一つか二つしまってるんじゃないかな。

日向朝子監督。2006年日本映画。
| oga. | 映画 | 19:16 | - | - |
ストーカー (2002)
ストーカー スーパーのDPEコーナーに勤める写真技師のサイ(ロビン・ウィリアムズ)は、お得意様のニーナ(コニー・ニールセン)、ウィル(ミシェル・ヴァルタン)、ジェイク(ディラン・スミス)一家に好意を持っている。ところがひょんなことから父親ジェイクの浮気を知り…

 タイトルどおりのストーカー映画なんだけど、主人公のサイが本当に普通のおじさんというのが、逆に哀れを誘う。こういう店員さんってたまにいるし、客側から見るととってもいい人なんですよね。それが一線を越えてしまうあたりが妙にリアルに描かれるのがポイント。本当に、善人と悪人の境界線は紙一重というのを感じさせてくれます。ロビン・ウィリアムズは相変わらずうまいです。

 こう考えると、写真屋さんって本当に個人のプライバシーに入り込んでくる職業のひとつですね。個人情報に敏感になった現代だからこそ、この映画の怖さがじわりと感じられるのではないでしょうか。もうひとつ、家族は大切にしましょう。

マーク・ロマネク監督。2002年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:41 | - | - |
大いなる陰謀 (2007)
大いなる陰謀 上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)は、軍のテロ対抗作戦を女性記者のジャニーン・ロス(メリル・ストリーブ)にリークする。その裏にただならぬものを感じて、記事にするのをためらうジャニーン。同じ頃、大学で政治を教えるマレー(ロバート・レッドフォード)は、教え子たちに持論を説くのだったが…

 上院議員を独占インタビューする記者、大学のゼミ、そして作戦遂行中の戦場(実は兵士は、マレーの教え子)と3元中継で話が進んでいくドラマ。大学や学生と、戦地がつながっているというアメリカの日常感覚にまずは驚かされる。次に隠密作戦のリークが、大統領になる布石だという大いなる陰謀。このくらいで陰謀って呼べるんだろうか(笑)ってのが正直な感想である。日常茶飯事に、転がってそうな事件のような気がする。

 そう考えると大いなる陰謀って何だったんだろうか。学生の選択肢として、戦場へ赴くことが含まれるというアメリカの実情と、それが教育システムに組み込まれているってこと? いや、「大いなる陰謀」とは邦題なので、あまり深く考えるのが馬鹿馬鹿しいことなのかもしれない。

 というわけで、豪華顔合わせの割にはちょっと肩すかしをくったかのような作品。テーマの割に、上映時間がコンパクトだったのも敗因かな。

ロバート・レッドフォード監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:38 | - | - |
28週後... (2007)
28週後... 噛まれると凶暴になる新種ウィルスに襲われたイギリス。ドン(ロバート・カーライル)は絶体絶命の状況から、妻アリス(キャサリン・マコーマック)を見捨てて自分だけ助かる。やがてウィルスは沈静化し、スペインに旅行に行っていた娘タミー(イモージェン・ブーツ)と息子アンディ(マッキントッシュ・マグルトン)が帰ってきたのだったが…

 「28日後...」の続編だけど、背景の事件がつながっているだけで前作とのキャラクターのつながりはなし、というか微妙に何かがつながっているのかもしれないけど、1回の観賞では見つけることはできなかった。

 今回はとあるファミリーが主人公なんだけど、妻を見捨てて逃げるという父親のなさけなさが、妙に身につまされる。本来はばっさり切り捨ててしまいそうなキャラなんだけど、自分もいざという時にああなってしまうんじゃないだろうかという不安感があおられてしまう。

 その後のストーリーも情け容赦ないのがなんとも凄い。ああ良かったと思わせておいて…そりゃないだろうという展開。これはラストのエンドクレジット近くまで引き継がれる。聞けばこれは3部作の予定なのだそうだが、どんな完結編が用意されるのか楽しみである。ロメロのゾンビシリーズと同く、ばしっと話が収束することは期待できそうにないが。

フアン・カルロス・フレスナディージョ監督。2007年イギリス=スペイン合作。
| oga. | 映画 | 13:42 | - | - |
28日後... (2002)
28日後... 動物実験の施設が愛護団体に襲われ、逆に新種のウィルスが流出する。噛まれて感染した人間は凶暴になり、別の人間を襲う。かくしてロンドンは廃墟となり、病院で目覚めた自転車メッセンジャーのジム(キリアン・マーフィ)は生存者のセリーナ(ナオミ・ハリス)、ハンナ(ミーガン・バーンズ)らとラジオ放送の流れる合流地点へと脱出を試みるのだったが…

 いわゆる新種のゾンビ映画なのだが、イギリスが舞台だけにハリウッドものとは何やら空気が違う。そう、70年代の「赤ちゃんよ永遠に」みたいな乾いた雰囲気がただよう。さすがに世界的なインフルエンザ騒ぎの中で見ただけに、肌で映画の世界を感じられるかのような臨場感がある。

 ちょっと気になったのは、1滴の血で感染するという恐ろしい病原体だったら、ゴーグル(できればシューティング用)ぐらいしろよな、と思ってしまった。目鼻口、粘膜はちょっと露出してるとやばいんじゃないの?

ダニー・ボイル監督。2002年イギリス=アメリカ=オランダ合作。
| oga. | 映画 | 17:12 | - | - |
悪霊喰 (2003)
悪霊喰 司祭のアレックス(ヒース・レジャー)は恩師の謎の死を調べてローマへ。事件の鍵を握るイーデン(ベンノ・フユルマン)に行き着くのだが、彼は教会では異端とされる罪喰い(シン・イーター)だった…

 れいによってたまに出てくる難解なオカルト映画。聖書やキリスト教に精通してないと楽しめない内容なんじゃないかと想像する。だいたい罪食いの儀式が何を意味するのかがよくわからず、また暗いシーンが多いのも難解さに拍車をかける…

 今は亡きヒース・レジャー主演ってのが因縁めいたものを感じなくもない。「オーメン」あたりが好きな人だったら楽しめるのかな?

ブライアン・ヘルゲランド監督。2003年アメリカ=ドイツ合作。
| oga. | 映画 | 14:26 | - | - |
何がジェーンに起ったか? (1962)
何がジェーンに起ったか 名子役でならしたジェーン(ベティ・デイヴィス)だったが性格は異様にわがままで、成長してからは鳴かず飛ばず。女優として成功した姉のブランチ(ジョーン・クロフォード)に食べさせてもらっている状態だった。ところが2人が年取ってから姉が事故で車いすの生活になり、過去の栄光よ再びと思うジェーンはブランチの財産をだまし取り…

 ヘンリー・ファレル原作。サイコ・サスペンスの古典…といったところでしょうか。実は初見で予備知識なく見たんだけど、ぐいぐい引き込まれるストーリーと2大女優の競演に2時間半がとても短かった。こりゃ、怖い映画です。本当にこんな姉妹の確執ってあるのかどうか知りませんが、とにかくぞくぞくさせられるえげつなさ。

 「裏窓」と同じく、車いすの使い方が秀逸です。軟禁状態の姉が妹にいたぶられる…というのが基本的なストーリーなんだけど、ただただ救いようもなく怖いだけではなく、時々姉が哀れな様子を見せたり、妹を思いやったりするのが一筋縄ではいかない。そのあたりが余韻として残るんでしょうね。やっぱこういう姉妹が育ってしまったのは、親の責任かも…なんてほとんど描かれることのない両親のことを考えてしまいました。

 ひたすら怖い印象のベティ・デイヴィスだけど、ラストの海岸シーンはとても綺麗に撮られていたのがまた印象的でありました。

ロバート・アルドリッチ監督。1962年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:30 | - | - |
デッドフォール (1989)
デッドフォール ロス市警の名物刑事のタンゴ(シルベスター・スタローン)とキャッシュ(カート・ラッセル)はライバル心を持ち互いの活躍を競い合う。ところがこれを良く思わないギャングのボスのイヴ・ベレット(ジャック・バランス)の罠にはまり、刑務所送りになってしまう。復讐を誓い協力して脱獄した2人ではあったが…

 うーん、今見ると80年代の雰囲気がたっぷり楽しめる。スタローンもラッセルも若くて、しかもこんなゆる〜い役をやってたんだと思うとにんまりさせられる。説得力ほとんどなしのアクションコメディだけど、突っ込みを入れまくるのは野暮ってものかも。とにかく2人のかけあいに始終楽しませられました。

 ロシアの監督がハリウッドのコメディを撮るってのも、いい話だと思います。コンチャロフスキーは最近ぱっとしないけど…

アンドレイ・コンチャロフスキー監督。1989年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:17 | - | - |
ソウ4 (2007)
ソウ4 殺人鬼ジグソウ(トビン・ベル)の死体を解剖すると、胃の中から録音テープが出てくる。それはまたもやホフマン(コスタス・マンディロア)をはじめとする刑事たちに当てた死のゲームのはじまりだった。同じ頃SWATの隊員リッグ(リリク・ベント)はバスルームで目を覚ます。彼はジグソウのテープに90分以内に行方不明の2人の刑事を救えと言われるのだが…

 まだ続くのか…といいかげん食傷気味になってきたスプラッタ・シリーズの第四作。いきなり悪役のジグソウの解剖シーンから始まるあたりが何ともごちそうさまであるが、さらにスプラッタシーンもエスカレート。ただしシリーズ通じてあった密室のシチュエーションは薄まったので、逃げようと思えば逃げ出せるってのが何やら追い込まれ型のスリラーを薄めているって感じ。

 ジグソウの子供や、結婚時のエピソードが語られるのはちょっと切り口が変わって楽しめた。「ハンニバル・ライジング」でレクター博士の生い立ちをたどるのと同じ趣向かな。でもさすがに以降の残酷に関しては、とうてい理解も共感もできるもんじゃないけど。

 このシリーズ、いいかげん見るのをリタイアしたいところだけど、「ソウ5」がすでに作られているらしい…

ダーレン・リン・バウズマン監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 17:45 | - | - |
ハサミを持って突っ走る (2006)
ハサミを持って突っ走る 詩人を夢見る母ディアドラ(アネット・ベニング)と父ノーマン(アレック・ボールドウィン)のもとに育つ中学生オーカステン(ジョセフ・クロス)は、両親の不仲と母親の依存症のおかげで、精神科医フィンチ(ブライアン・コックス)のもとに預けられることになる。ところがここの家族(グウィネス・パルトロ−、エヴァン・レイチェル・ウッド、他)はひとくせもふたくせもあり…

 うーん、元の家庭も、預けられた精神科医の家庭も、こりゃ究極の選択。どちらかを選べと言われても、安住の地はない。中学生だったら自立するにはまだ早いし、でもこれはアメリカの中学生がよく置かれているありきたりな状況下もしれないな、などと考えてしまいました。

 これってオーガステン・バロウズの自伝…ってことだけど、必ずしも映画向けの物語ではないような気がした。日常生活ではウンコ崇拝(?)をするピンクの家の精神科医に預けられるってのは大事件だけど、映画にしたらどうよって感じ。少なくともハサミを持って突っ走っているようには見えませんでした。

ライアン・マーフィー監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:46 | - | - |
アメリカン・ギャングスター (2007)
アメリカン・ギャングスター 70年代のハーレム、黒人ギャングの運転手だったフランク(デンゼル・ワシントン)はボスが死んでシンジケートの一切を受け継ぐ。ファミリーを従え、ベトナム戦争の軍用機を使って麻薬を密輸して富を築くのだったが、そこに捜査の手を伸ばしたのは決して買収されない刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)だった…

 リドリー・スコットが近年お得意とする裏社会の年代記ものの1本。とにかくモラルがぐちゃぐちゃで勧善懲悪とは無縁の世界が描かれる。警察側ですら押収した大金を正直に署に届ける(当たり前やん!)だけで「馬鹿かこいつは」と有名になるのである。見ているだけで感覚が麻痺してきて、麻薬でのし上がるなんて当たり前のことのように思えてくる。

 いきなりネタばれで恐縮だが、ラストにフランクが司法取引で短い刑期で出所してくるのも何とも言えない。ギャング映画にしては回数は少ないながらも、このフランクって劇中で殺人もやらかしてるのに…である。正義の警官リッチーも、家族ぼろぼろで幸せになってないってのがやるせないなぁ。麻薬取締官がぼろぼろ逮捕されるのは拍手ものではあったが。

リドリー・スコット監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:02 | - | - |
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (2007)
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 19世紀のイギリスはロンドン、理髪師のベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)はタービン判事(アラン・リックマン)に無実の罪をきせられて投獄。妻は自殺し娘ジョアナ(ジェーン・ワイズナー)は判事の養女となってしまう。ロンドンに帰ってきたベンジャミンはスウィーニー・トッドと名前を変え、ミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム・カーター)のロンドン一まずいパイ屋の二階に店を開くのだったが、復讐鬼となった彼は客をどんどん惨殺し…

 何じゃ、こりゃあ… ティム・バートンの作品は結構好きなんだけど、最近はちょっと波長が合わないかもしれない。ジョニデが、ヘレナが、アラン・リックマンが歌うホラーミュージカルってのが斬新といえば斬新なんだけど、何というか心にぐっとくる部分が希薄。たぶん、復讐と言いながらも無差別殺人に走る主人公に感情移入ができないのが最大の理由だろうし、楽曲もタイトル曲以外は全然耳に残らないのが敗因だろうね。

 もうひとつ気に入らないのが、ヘレナ・ボナム・カーターの演じる毒婦。彼女は完全にティム・バートンワールドの住人になりきっているんだけど、どこか可愛さと哀れさが同居して心にひっかかる…という役どころのはずなのに、ここでは単なる毒婦に過ぎない。う〜ん、期待したものが見られなかったという部分かな。

 ほとんどモノクロに近い画面は一見の価値があります。強いて言えば、血の赤が際だったパートカラー作品といったところか。予備知識なく見てどん引きした「リトル・ショップ・オブ・ホラー」をラスト近くになって思い出しました。

ティム・バートン監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 20:54 | - | - |
TATARI (1999)
TATARI テーマパークのプロデューサーのプライス(ジェフリー・ラッシュ)は妻エヴリン(ファムケ・ヤンセン)の誕生パーティーをかつて大虐殺が行われた病院跡で行おうとする。招待されたのは5人の男女(テイ・デイヴィス、アリ・ラーター、ブリジット・ウィルソン、ピーター・ギャラガー、クリス・カッテン)だったが、やがて館は自動的に閉鎖されてひとり、またひとりと惨殺されていく…

 続編から見てしまった「TATARI 呪いの館」の正編をついに発見。しかし続編とのつながりはあまりなく、結末よりといってもストーリー自体がホラー映画の定番(サバイバルもの)なのであまり続編とは関係なく見ることができた。

 実は私が一番面白かったのは、冒頭のジェットコースターのエレベーターのシーン。本物だったら絶対に騙されることはないんだろうけど、そこは映画のマジックというかまんまとトリックにはまった。同じギミックが後半もいっぱいあるのかな、と期待したらすっかり外されたというのが正直なところ。うーん、ホラーはちょっと食傷気味になってきたぞ。

 しかしこんなB級ホラーを、ロバート・ゼメキスとジョエル・シルヴァーという一流どころが大まじめにプロデュースしているのが懐の深さを感じさせてくれます。ホラーでは独特の地位を築きつつある「ダーク・キャッスル」の第1回作品だそうです。

ウィリアム・マーロン監督。1999年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:40 | - | - |
ニュールンベルグ裁判 (1961)
ニュールンベルク裁判 戦後間もないドイツ。ナチの本拠地であったニュールンベルグにアメリカの判事ヘイウッド(スペンサー・トレイシー)がやって来た。目的は、軍事裁判でドイツの司法長官ヤニング(バート・ランカスター)ら戦犯を裁くこと。やがて検事(リチャード・ウィドマーク)、弁護士(マクシミリアン・シェル)らによるニュールンベルグ裁判がはじまった…

 「東京裁判」と並ぶ2大軍事裁判を描いたドラマ。あくまでもドラマであり、裁かれるヤニングをはじめとする法務関係者はすべて架空の人物らしい。とはいってもモノクロの画面とドキュメントタッチの骨太な演出、上記出演者に加え、証人として登場するモンゴメリー・クリフトやジュディ・ガーランド、ヘイウッドの話し相手になるマレーネ・デートリッヒなどなど重厚なドラマで見応えがある。

 フィクションとはいっても、ナチが行ったとされる大量虐殺、断種法などは事実を基にしているのだろう。特にラストのヤニングとヘイウッドの刑務所内でのやり取りは名場面だと思う。

スタンリー・クレイマー監督。1961年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:05 | - | - |
スリー・キングス (1999)
スリー・キングス 湾岸戦争終結後のイラク。捕虜を整理していたアーチー(ジョージ・クルーニー)、トロイ(マーク・ウォールバーグ)、チーフ(アイス・キューブ)たちは、1人の兵士の尻の穴に突っ込まれた紙を発見する。それはフセインのお宝のありかが書かれた地図だった。手ぶらで国に帰るわけにはいかないと、軍紀違反も何のその、金塊強奪に乗り出す彼らだったが…

 湾岸戦争ものには違いないのだろうけど、その舞台で金塊強奪をたくらむというアウトロー映画。いかにもアメリカ的で、人情ものに振った戦争映画よりもこちらの方が説得力があるというのも困ったものだ。

 もっとも作品の出来はそんなに良いものではなく、アクションシーンは迫力あるんだけど(特にこちらに何か物が飛んでくるシーン)、他は中だるみしたり人命救助に焦点がぶれたり、何やら混沌とした内容。もっともこの混沌ぶりが湾岸戦争そのものなのかもしれない。金の延べ棒をビトンのカバンに入れて運んだり、フセインを語ってリムジンを走らせるシーンとかは面白かったぞ。

デヴィッド・O・ラッセル監督。1999年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:22 | - | - |
エリザベス ゴールデン・エイジ (2007)
エリザベス ゴールデン・エイジ ヨーロッパで唯一のプロテスタントの女王としてイギリスを治めていたエリザベス1世(ケイト・ブランシェット)。ところが周囲ではスペインのフェリペ2世(ジョルディ・モリャ)、イギリスの王位継承権を主張するスコットランド女王メアリー(サマンサ・モートン)の存在と謀略が渦巻く。そんな中でエリザベスは新世界から帰ってきた航海士のウォルター(クライヴ・オーウェン)に心ひかれるのだったが…

 混沌としたストーリーで混沌とした中で「私は国と結婚します」と言い放って終わった「エリザベス」の続編。またまたこの混沌につきあわなければいけないのか、と正直ごちそうさま状態で観賞に入ったんだけど、これは続編の方が面白い。たぶん今回の相手役となるクライヴ・オーウェンをはじめ、スコットランド女王のサマンサ・モートン、そして侍女のアビー・コーニッシュ(実はニコール・キッドマンが出演しているのかと思ったほどそっくり)たちの好演、そして後半のスペイン無敵艦隊との戦いとかが面白くて、内容が充実しているからだと思います。

 無敵艦隊を破ったのは、結局戦略が優れていたというよりも神風が吹いた…ってことなんでしょうか(元寇のように)。あの戦いで無敵艦隊全滅…ってのはちょっと納得いかないかも。

シェカール・カブール監督。2007年イギリス=フランス合作。
| oga. | 映画 | 13:59 | - | - |
AVP2 エイリアンズVS.プレデター (2007)
AVP2 エイリアンズVS.プレデター 前作で南極から脱出した宇宙船が、コロラドの田舎町へ墜落する。中から出て来たのは、プレデターやエイリアンの生き残りと、プレデターに寄生して生まれた新種「プレデリアン」。やがて町はエイリアンに占領され、軍が投入されるのだったが…

 本当に作るの?と思ってたエイリアンVSプレデターの続編。こういうのは新味がないと面白くないんだけど、舞台が片田舎の町で登場するのは新種のプレデリアン。何か悪い冗談じゃないかと思ったけど、それ以上に悪い冗談だったのは画面の暗さ。これは暗に「映画館で見なさい」という作者のメッセージなのかもしれない(笑)。

 とにかくBSを録画したDVDでは何が行われているのかさっぱりわからないシーンが多数。落武者のようなプレデターなんだけど、プレデリアンはこれを踏襲。暗いところで戦うとどっちがどっちかわからなくなるおまけつき。映画館は無理としても、これはハイビジョン+プロジェクターで見直せ、という作者のメッセージなのかもしれない(苦笑)。

コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス共同監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 20:36 | - | - |
シッコ (2007)
シッコ アメリカの医療問題を描いたドキュメンタリー。医療保険制度が民営のため、高い保険料を払わないと医療保険に入れない事実。そして、医療保険に入っていても次々と何癖をつけては人々を医療から遠ざける保険会社。病院から捨てられる人々といった、先進国にはありえないような医療事情が次々と描かれる。

 もういいかげんアメリカ的資本主義はうんざり…なんて気分にさせられる映画。マイケル・ムーアって人は癖が強くてかなり斜めに構えて話三分ぐらいに聴かなきゃいけないなぁなんて気はするのだが、それでもぐいぐいと引き込まれていく作品力はさすがである。この映画で描かれるアメリカってのは、まさしくカネカネカネである。

 ぐっと盛り上がって、ラストはキューバに近い軍刑務所(で正しいのかな?)への突撃取材…に思わせて、あっさりと行き先はキューバに変更。でもキューバの医療制度、加えてフランスやカナダの医療制度。アメリカ人はどう感じるんだろうか。アメリカ至上主義のハリウッド映画の中で、やっぱりマイケル・ムーアの映画は光っている。

マイケル・ムーア監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:56 | - | - |
カジノ (1995)
カジノ 70年代、ラスベガスのカジノの支配人となった、プロの賭博士のサム・ロスティーン(ロバート・デ・ニーロ)。カジノの売り上げは右肩上がりで、美しいギャンブラーのジンジャー(シャロン・ストーン)を見初めて結婚する。ところが旧友のニッキー(ジョー・ペシ)が暴走をはじめ、ジンジャーが元カレのレスター(ジェームズ・ウッズ)と切れてないこともわかり…

 ニコラス・ビレッジ原作の、いわゆるやくざ実録映画ベガス版である。こういうのをやらせれば、デ・ニーロはもちろん、ペシもストーンもウッズもみんなはまり役。3時間もの長尺を一気に見せてくれる上に、カジノの金が親分衆に流れていくシステムを解説する以外は何も残らないというおまけつき。結局親分衆もまとめて逮捕されて、最後は誰がトクしたんでしょうね。

 いきなり吹き飛ばされるサムというオープニングもぶっとんでてて面白い。しかし最初に結末を見せる映画ってのは、ただでは転ばないってのはお約束である。サムとジンジャーの結婚も、観客目線で見ればうまくいかないのは明白。ペシもなるべくしてなった結末を迎える… 一番かわいそうなのは、修羅場を見て育ったサムとジンジャーの娘かも。どういうコに育ったんだろう。

マーティン・スコセッシ監督。1995年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:49 | - | - |
テラビシアにかける橋 (2007)
テラビシアにかける橋 小学生のジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)は絵が得意で空想好きな男の子だが、学校ではいじめられ、家でも女の子の兄弟(ベイリー・マディソン他)に囲まれて居場所がない。ところが転校生のレスリー(アンナソフィア・ロブ)と仲良くなり、二人で森の中の空想の国テラビシアを作って遊ぶようになるのだが…

 空想を映像を見せてくれる映画。でも映画の中でもそれは空想なわけで、二人の空想に付き合わされるのは正直しんどいな、なんて思いながら見ていたら…終盤にとんでもない展開が待っていた。正に突き放されたかのような映画で、こりゃある意味トラウマものかもしれない。

 というわけで、映画を見終わってからはこのジェスとレスリーという二人がとっても気になる存在になってしまった。決して出来はよくないしもう一度見ようとも思わない映画なんだけど、なぜか二人の姿だけが頭に残る。ジョシュ・ハッチャーソンもアンナソフィア・ロブも、そして妹約のベイリー・マディソンもうまい。ちょっと注目の3人かもしれない。

 原作はキャサリン・パターソンの児童文学。この内容だったら本で読んだ方が、想像が広がって面白いかも。

ガボア・クスボ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:15 | - | - |
ロッキー・ザ・ファイナル (2006)
ロッキー・ザ・ファイナル 現役を引退した元ヘビー級ボクシング世界チャンピオンのロッキー(シルヴェスタ・スタローン)。妻エイドリアン(タリア・シャイア)を亡くし息子ロバート(マイロ・ヴィンティミリア)とは疎遠になり、イタリアン・レストランを経営して細々と暮らしていたが、テレビ番組のコンピューター・シミュレーションで現役チャンプのディクソン(アントニオ・ターヴァー)を負かすと予想されたことから一躍時の人となり…

 ロッキーシリーズ16年ぶりの新作にして最終作(予定?)、高校生の時にリアルタイムで見ながらここのところは忘れていたシリーズなんだけど、こうやって久々に続きを見ても(しかも予習もなしに)頭の中で話がちゃんとつながるってのが凄いと思う。それにしても、冒頭のエイドリアンにからむシーンは悲しい。この感覚を味わえるのはシリーズをリアルタイムで見ている特権だろうね。

 ただしシリーズのお約束である(と私が思っている)、ロッキーが一発奮起して試合に臨む部分の盛り上がりに欠けるのがちょっと悲しい。これは、第一作と同じテンションで作られてるのかもしれないけど、私が歳をとって逆にこの感覚がわからなくなったのかもしれない。歳とってわかんなくなる映画ってのもあるのかも。

 それにしても…スタローンも歳とった。ヘビー級チャンプと互角に勝負するってのは無理があるんじゃないか、なんて思うんだけど、気合い一発というこれまたシリーズを通してのメッセージに熱くなれるのは良いです。スタローンはロッキーといいランボーといい、2大ドル箱シリーズを完結させてくるってのは…現役引退でも考えてるんかなぁ。

シルヴェスタ・スタローン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:08 | - | - |
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀 決闘!ゴルゴダの森 (2007)
ケータイ刑事2 多聞殺のため、何をやってもうまくいかない岡野刑事(国広富之)が赤坂のゴルゴダの森で消息を絶ち、彼を追ったケータイ刑事こと銭形雷(小出早織)も行方不明になる。警視庁は彼らを助けるために銭形零(夏帆)と同じく多聞殺の松山刑事(松崎しげる)を送り込むのだったが、事件は石川五右衛門の子孫(星野真里)の仕業だった…

 人気シリーズ(?)の劇場版第2弾。これって本当に劇場公開されたんだろうか??? まさしくアイドルの学芸会といった様相を呈しているんだけど、ファンにとってはたまらない内容なのであろう。

 往年の人気ドラマ「トミーとマツ」の復活も話題なんだろうけど(私は見てなかったけど)、二人の発するおやじギャグはとてつもなく寒い。

 と書いたけど、個人的に気に入ったのはゴルゴダの森にあるレンタルビデオショップ(すげ〜設定だ)と、ゲスト出演の水野晴郎。宍戸錠は割り切っているのか、完全にポーカーフェイスだ。「シベリア超特急」を見るのと同じ心構えでかかったら、案外楽しめるかも。

田沢幸治監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 16:35 | - | - |
プロヴァンスの贈りもの (2006)
プロヴァンスの贈りもの 株トレーダーのマックス(ラッセル・クロウ)はボロ儲けをしながらも当局の告発寸前になり、休業中。1ヶ月前に亡くなった叔父ヘンリー(アルバート・フィニー)の遺産の屋敷やぶどう畑を整理しに南フランスのプロヴァンスへ行くのだが、レンタカーで女性ファニー(マリオン・コティヤール)をひきかける…

 血も涙もない、激務のデイ・トレイダーが田舎生活に目覚める話…と一言で内容が書けるぞ。でも、この映画をあの「ブレードランナー」や「グラディエイター」を撮ったリドリー・スコットが監督し、同じく「グラディエイター」のラッセル・クロウが楽しく演じているのがいい。そういえばラッセル・クロウのくたびれ具合がリアルで何ともいい感じだし、「Taxi」シリーズのマリオン・コティヤールが相手役ってのも彼をプロヴァンスにひきとめる上で説得力あり。プールのエピソードなんて、何だかほろずっぱいですよね。

 最近よく見かけるアルバート・フィニーがここでも大活躍。とにかく役者だけでたっぷり見せてくれる映画なんだけど、結局ぶどう畑は一般的価値はないままだし、ワインはおいしくならないしってあたりの外し方もただものではない。ゆったり楽しめる癒し系の映画です。

リドリー・スコット監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:24 | - | - |
オープン・シーズン (2006)
オープン・シーズン グリズリー・ベアーのブーグ(声:マーティン・ローレンス)は、レンジャーのベス(デブラ・ミッシング)に飼われて舞台で芸もこなす人気者。ところがならず者ハンターにつかまった鹿のエリオット(アシュトン・カッチャー)を助けたことから運命が変わり…

 ソニー・ピクチャーズ初のCGアニメ。切り絵細工のような質感の町、そしてヴィデオゲーム風の大自然の中で繰り広げられる物語だけど、ディズニー以上に本流を外してないストーリーとはらはらどきどきの見せ場の連続で飽きさせない。いわゆるキッズムービーとしては安心して見せられる作品。

 グリズリー・ベアーが怖いというよりも可愛いところがポイント。鹿のエリオットがお調子者のトラブルメーカーだというのはお約束ですね。

ロジャー・アラーズ、ジル・カルトン、アンソニー・スタッチ監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:38 | - | - |
カッコーの巣の上で (1975)
カッコーの巣の上で 精神病院に転院してきたマクマーフィ(ジャック・ニコルソン)は始終反抗的な態度をとるが、病院の仲間たち(ウィリアム・レッドフィールド、クリストファー・ロイド、ダニー・デヴィート他)には人気を集める。ワールドシリーズのテレビ中継を見せろと騒いだり、仲間を連れ出して釣り船をジャックしたりするのだが、やがて看護婦長のラチェッド(ルイーズ・フレッチャー)の逆鱗に触れ…

 ケン・キージーの原作をミロス・フォアマンが映画化。アカデミー作品賞や主演男優&女優賞をとって有名な映画だったけど、実は未見だった1本。アメリカン・ニューシネマの流れをくむんだろうけど、何か雰囲気が違う。反骨精神やらアメリカ的自由を描いた映画なんだろうけど、またしてもそれは馬鹿騒ぎか…ってのにちょっとげんなりさせられる。でも印象に残る映画というのは間違いない。

 たぶんネイティブ・アメリカンのチーフ(ウィル・サンプソン)の存在が大きいんだろう。堅物の看護婦長のルイーズ・フレッチャーも印象には残るが、彼女は単に空気が読めない女なだけな気がする。空気を読んで規律を守らせようとすれば、それはそれでいい人だったかもしれない。殺されかけたから頭カチ割られた…ととれば、しゃ〜ないなぁで終わってしまうストーリー。そう終わらせないのがチーフの功績だったかも。

 まさかとは思ったけど、患者の中に若き日のロイド・ブリッジスやダニー・デビートが混じっていたのには驚いた。この頃から芸達者だったんですね。

ミロス・フォアマン監督。1975年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:45 | - | - |
レッドクリフ PartI (2008)
レッドクリフ 西暦208年の漢の時代の戦乱の中国。曹操(チャン・フォンイー)は80万の大群を率いて中国統一のために南下する。対する劉備(ユウ・ヨン)、孫権(チャン・チェン)は同盟してこれを迎え撃とうとするが、その数わずかに6万。ただし彼らには、知力・体力に長ける周瑜(トニー・レオン)、諸葛孔明(金城武)、趙雲(フー・ジュン)、尚香(ヴィッキー・チャオ)、甘興(中村獅童)らが着いていた…

 タイトルから洋画?「クリフハンガー」の続編?なんて思ったんだけど、中身はなんと三国志の映画化、有名な赤壁の戦いを2部作で描いたパート1である。スタッフ・キャスト共にアジアのメンバー中心で、100億の制作費を投入したとか。こういうふれこみの映画で大コケしたものはいっぱいあるのでちょっぴり心配したのだが、前評判そのままの見応えのある大作映画にと仕上がっておりました。

 スランプかと思われたジョン・ウー監督も完全復調かな。要所要所に鳩を飛ばして、あとは戦いの日々とCGとロマンスとドラマが適度にブレンド。少ない軍勢で多勢と戦うという戦争ものの基本とも言えるストーリーをケレン味たっぷりに描いております。こりゃ最近の映画だと「300」なんかと見比べてみるのも面白いかもしれません。やっぱ圧倒的に強い者をやっつけるってのは痛快ですね。

 肝心の「赤壁の戦い」に至る前に「つづく」になっちゃうんですが、これはかなり期待してしまいます。字幕が登場人物の解説つきで非常に親切なのもいいです。

ジョン・ウー監督。2008年アメリカ=中国=日本=台湾=韓国合作。
| oga. | 映画 | 13:14 | - | - |
キャッツ&ドッグス (2001)
キャッツ&ドッグス 犬アレルギーを研究するブロディ教授(ジェフ・ゴールドブラム)の愛犬が誘拐され、代わりにもらわれて来たのはビーグル犬のルー(声:トビー・マグワイア)。実は失踪した犬は犬の世界のシークレット・エージェントで、世界征服を狙う猫のティンクルズと激しく争っていたのだった…

 このところどうコメントしていいのかわからないようなバカ映画が続くのだが、これもその1本(笑)。犬と猫は古代からハイテク文明を持っていて、人間の知らないところでずっと争っていたというのがその設定なんだけど、その地下に広がるハイテクシステムとかもうとんでもなくおバかで絶句もの。大体ネコにリーダーはいるけど死にかけの婆さんに飼われていてメイドに頭が上がらないってのが…笑いどころなんだろうけどねぇ。

 とばっさりと切り捨てようと思ったら、声優陣が凄いのにエンドクレジットを見て気がついた。主役のトビー・マグワイアをはじめ、アレック・ボールドウィン、マイケル・クラーク・ダンカン、スーザン・サランドン、チャールトン・ヘストン… 誰の声をあててたんだ!?(笑)

ローレンス・ガターマン監督。2001年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:28 | - | - |
ぐるりのこと。 (2008)
ぐるりのこと。 できちゃった結婚の佐藤カナオ(リリー・フランキー)と翔子(木村多江)。先輩(木村祐一)の紹介で法廷画家の職を得て生活も安定してきた二人だったが、幼い子供は亡くなってしまい翔子は鬱状態になる…

 映画初主演だそうだけど、木村多江って凄い。リアルである。それを受けて立つリリー・フランキーも強烈に味がある。何もしないように見えて、雰囲気を読めない人のように見えて、実はしっかりまわりを見ているところが良い。

 普通の夫婦の普通の10年の物語であるんだけど、この二人の死んだ子供を廻る葛藤と夫婦の関係がすごくすごくリアルで考えさせられることも多い。かといって退屈な映画ではなく、脇をかためる親戚一同(寺島進、安藤玉恵、寺田農、倍賞美津子)のリアルさ、そして法廷で繰り広げられるエピソード(実際の90年代の事件をモデルにしています)で飽きさせない構成などなど、見事としか言いようのない映画です。

 個人的に好きなのは、ツボをめぐるエピソードかな。後半特に驚異的な長回しのシーンが多いんだけど、あのツボのシーンだけは子供たちもからんでいるだけに圧巻。鼻水ぐじゅぐじゅのシーンも泣けます。この映画で木村多江って名前が強烈に頭にインプットされました。

橋口亮輔監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:38 | - | - |
スコーピオン・キング (2002)
スコーピオン・キング 古代エジプトのゴモラの町。王メムノン(スティーヴン・ブランド)は周辺国を強引に統治して残虐の限りを尽くす。そのメムノンとおつきの予言者カサンドラ(ケリー・フー)の暗殺をたのまれた凄腕の刺客マサイアス(ザ・ロック)は、カサンドラが女性だったことを知り殺すのをためらい、彼女を連れて逃げるのだったが…

 あの「ハムナプトラ2 黄金のピラミッド」の悪役スコーピオン・キングが主役のスピンオフ作品。とはいってもこの作品でのスコーピオン・キングことマサイアスは最初から最後まで男気のあるものすげ〜いい人で、彼がどうして悪役になっちゃったかは一切不明。なんかスターウォーズのエピソード1や2を見ているような気分である。

 マサイアスのザ・ロックに加えて、盟友にマイケル・クラーク・ダンカン。こういうマッスルアクションものにははまり役ですね。上映時間1時間半と短いこともあり、かなりのジェットコースター状態で楽しめるのは確か。予言者役のケリー・ヒューも、セクシー衣装が似合っていて魅力的である。この映画がどういうふうにハムナプトラにつながっていくのか、久々に再見したくなりました。できることならイムホテップの生前の物語も見てみたくなったぞ。

チャック・ラッセル監督。2002年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:35 | - | - |
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 銭形姉妹への挑戦状 (2006)
ケータイ刑事 警視総監の孫娘で警視正の中学生(!)、銭形泪(黒川芽以)・舞(堀北真希)・零(夏帆)に挑戦状が届けられる。マンガ家の殺人事件、占い師の事件などを次々と解決していく3姉妹だったが、ついに泪がバベルの塔にとらえられてしまう…

 BS-iで放映された連続ドラマの映画版第一作。長女はあの宮崎あおいだったそうだが本作には出演がなく、3姉妹ということになっている。しかし… なんじゃこりゃ!?

 映画以前の問題だろうと突っ込みたくなるような怪作珍作なんだけど、突っ込みを入れまくりながらも最後まで見ることができるのはこの映画の持ち味なのかもしれない。とにかく見ているこっちが恥ずかしくなるようなノリの映画だけど、主演の3人が可愛いから許す…ってなとこだろうね。彼女をサポートする草刈正雄と山下真司も、絵に描いたようなバカっぷりがほほえましくもある。

 ノリとしては、昨今の戦隊ものに近いかも。最初からそう身構えて見るべきだったかもしれない。続編もあるようだが(すでに録画ずみ)どうしようか思案中(笑)。

佐々木浩久監督。2005年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:31 | - | - |
Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! (2007)
Mr.ビーン カンヌで大迷惑 くじ引きの一等賞でカンヌへの旅とビデオカメラを当てたMr.ビーン(ローワン・アトキンソン)。ところがビーンのせいで父(カレル・ローデン)と離ればなれになってしまったステバン(マックス・ボルドリー)と旅をすることになる。やがてカーソン(ウィレム・デフォー)の率いる映画の撮影現場に巻き込まれたり、その出演女優サビーヌ(エマ・ドゥ・コーヌ)の車に拾われたりしながら一同は旅を続けるのだったが…

 今度はロードムービーだってわけで、なんと10年ぶりに作られたビーンシリーズの第二作。暑苦しいギャグはそのまんま。ギャグのキレもそのまんまなんだけど、今回は出演者が魅力的な上にラストの大円陣がちょっぴり爽快でいい感じに見終わることができた。ビーンが大好きな息子たち(小学生と幼稚園児)にはまだ見せてないんだけど、どんな反応を示すんだろうか。

 ヒロインが可愛くて良かったんだけど、さすがにビーンとくっつけてハッピーエンド…というわけにはいかなかったようだ(笑)。

スティーヴ・ベンデラック監督。2007年イギリス映画。
| oga. | 映画 | 15:05 | - | - |
ビッグ・フィッシュ (2003)
ビッグ・フィッシュ フランスに住むジャーナリストのウィル・ブルーム(ビリー・クラダップ)の妻ジョセフィーン(マリオン・コティヤール)は妊娠中。ところが父エドワード(アルバート・フィニー)の具合が悪いとの母サンドラ(ジェシカ・ラング)の知らせで、会いに戻る。空想癖のある父の話がもとでウィルとエドワードは喧嘩中にもかかわらず、性懲りもなくエドワードはジョセフィーンに空想話をしてきかせるのだったが…

 う〜ん、傑作。物語の半分以上はエドワードのホラ話なのだが、そこに登場する若き日のエドワード(ユアン・マクレガー)、サンドラ(アリソン・ローマン)、魔女(ヘレナ・ボナム・カーター)、詩人ウィンズロー(スティーヴ・ブシェミ)、サーカスの団長エーモス(ダニー・デヴィート)、巨人(マシュー・マッグローリー)とみんなとっても魅力的。それぞれのキャラクターにまつわるエピソードがてんこ盛りで何から書いていいのかわからないのももどかしい。

 その中で苦しいながらも絞り出すなら、まずは主人公エドワードと巨人の関係かな。分かれ道でエドワードが巨人と別れながらもちゃんと再会できるあたりが最初の感動。靴がぶらさがった町は「シザーハンズ」を思わせるもこれまた圧巻。再会を約束する女の子(この時点で片思いだとわかるのだが)もいい。あとは何だろう。さらに印象深いのはブシェミの詩人が銀行強盗するシーンとか、車が水没するシーンとか、サーカスの双子とか、花畑でのプロポーズとか、傾いた家とか… これだけのホラ話を詰め込んで上映時間はほぼ2時間。凄すぎるぞ、ビッグフィッシュ。

 そしてラストシーン。実際のホラ話の登場人物たちが登場。そう、やっぱこのシーンが一番好きです。ちょうど映画を見たあとに、実際の登場人物の舞台挨拶を見ているかのよう。あるいはメイキングフィルムを見たり、撮影に使われたセットを見ているかのような感覚になりました。不思議な縁で結ばれた父子の関係。久々に、もう一度見たいと思わされた作品です。

ティム・バートン監督。2003年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:28 | - | - |
沈黙の激突 (2006)
沈黙の激突 米軍から謎の物質の強奪未遂事件が起こる。それを防いだ将校のマーシャル・ローソン(スティーヴン・セガール)だったが、事件のあとで息抜きをしていた3人の部下を惨殺される。ローソンの恋人で科学者のティア(リサ・ラヴブランド)によると、強奪されかけたのはCTXという薬物で、これを注入すると瞳孔が開き超人になるというのだったが…

 こりゃ…ひどい(笑)。セガールの映画の中でも1・2を争う作品ではないだろうか。注入すると超人になる薬物…ということで、すげ〜ファイトを期待したんだけどせいぜいブロック塀をばんばん破るくらいで、セガールは手先で戦っているだけという様子。突然はじまって突然終わるんだけど、フランス映画のようにかっこいいわけではない。あくまでも太く短くぶつ切り。ストーリーはあってないようなもので、上水道にこのCTXなる薬を投入しただのしなかっただの騒いでいたけど、結局何もせずに一件落着とはどういうことか。とどのつまり、投入されてなかったってこと?

 なんかまじめに書くのがバカらしくなってきた。間違いなく最低映画の1本だとは思うのだが、論じるのが時間の無駄に感じるのはなかなかのものである。ところでタイトルにある「激突」って、何が何と激突したんだろうか。

ミヒャエル・ケウシュ監督。2006年イギリス=アメリカ=ルーマニア合作。
| oga. | 映画 | 14:25 | - | - |
恋する日曜日 私。恋した (2007)
恋する日曜日 私。恋した 女子高生のなぎさ(堀北真希)はがんで余命いくばくもないことを知らされる。初恋の人の石川聡(窪塚俊介)に会いたくなった彼女は、父に内緒で生まれ育った町を訪れる。ところが久しぶりに会った聡は、妻子ある人妻絵里子(高岡早紀)と不倫をしていることを知る…

 BSデジタルで放送のドラマシリーズの劇場版第2作。手持ちカメラの映像や長回しなど、雰囲気はよく言えばヌーヴェルバーグ、悪く言えば低予算映画って感じか。でも主演の堀北真希と窪塚俊介の存在感で画面がぐっと引き締まって見える。

 死ぬ前に会っておきたかった初恋の人が不倫してたなんて、とんでもなく悲しい話なんだけど意外と彼女はドライで悲壮感が感じられないのが逆にリアルである。絵里子の娘を連れ出して半日を過ごすところ、絵里子と対等に話し合うところなどなど、説得力満点。でも意外と映画に酔えないってのがこの作品のウィークポイントに思える。やっぱBSドラマ独特の雰囲気が鼻につくのかもしれない。

廣木隆一監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:29 | - | - |
ターザン (1999)
ターザン 船が難破して無人島に流れ着いた親子だったが、両親は猛獣に襲われて残された赤ちゃんはゴリラ(声:グレン・クローズ)に育てられる。ターザン(トニー・ゴールドウィン)と名付けられ若者に育つが、ゴリラの探検にやって来たジェーン(ミニー・ドライヴァー)に出会い…

 あのエドガー・ライズ・バローズ原作の「ターザン」のディズニーによるアニメ化。アニメは無機質な感じがすると私は先入観を持っているのだが、この密林はいかにも何かいそうな鬱蒼とした雰囲気にうまく描かれているのにはちょっと驚いた。ムキムキのターザンも、うっすらと体臭まで感じられそうな雰囲気なのも不思議である。絵柄がいいのかな。

 ストーリーはおなじみのターザンそのままなので新味はないのだが、ゴリラや象などの動物たちとのからみが楽しいのはディズニーならではの味つけ。加えて密林を飛びまくる疾走感は秀逸です。ラストにジェーンの父がどうなったかだけが描かれてないのが気になってどうしようもない!?

ケヴィン・リマ、クリス・バック共同監督。1999年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:24 | - | - |
デトロイト・メタル・シティ (2008)
デトロイト・メタル・シティ 九州から上京したミュージシャン志望の内気な青年根岸崇一(松山ケンイチ)。渋谷系のポップミュージックをやりたかったのに、気がついたら社長(松雪泰子)にスカウトされてやっていたのはデスメタルバンドの「デトロイト・メタル・シティ」。しかも音楽雑誌社に就職した憧れの相川由利(加藤ローサ)に再会し、彼女がメタル大嫌いだったから…

 若杉公徳の人気コミックを映画化。松山ケンイチが二重人格にも思える、素顔の根岸くんと変身したヨハネ・クラウザーII世(通称クラウザーさん、またはクラちゃん)を怪演。しかし二人のタイプといい、演奏する音楽といいまったくの両極端で、正直言ってどっちにも拒絶反応に近いものを感じる私としては音楽的には辛いものがありました。

 邦画のコミック原作ものにはありがちの突っ込みどころ満載。例えばクラウザーII世ってことはI世がいるのかとか、あの衣装を彼はいつも持ち歩いているのかとか、ラストのバトルステージ(なんと相手はKISSのジーン・シモンズ!!)は明らかに筋書きのあるステージじゃないかとか… 加えて、デスメタの取り巻きたちが妙におバカに描かれているのが気になったのだが。

 という穴だらけの映画にかかわらず、結構笑えました。いい感じにおばちゃんになった宮崎美子のおかげで、ほっこりした大分パートが特にいい感じ。ところで根岸くんが素顔で歌う甘々のラブソングって、そんなにおしゃれ?

李闘士男監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:55 | - | - |
フライボーイズ (2008)
フライボーイズ 第一次大戦中、アメリカの参戦前に義勇兵としてフランス空軍に入隊したローリングス(ジェームズ・フランコ)、リード(マーティン・ヘンダーソン)らは、訓練の末にパイロットとなりセノール大佐(ジャン・レノ)のもとで複葉機に搭乗する。作戦に参加するローリングスは、地元の娘ルシエンヌ(ジェニファー・デッカー)が好きになるのだったが…

 「華麗なるヒコーキ野郎」と「メンフィス・ベル」を足して割ったような物語で、ストーリーはありきたりで新味はないんだけど、ヒコーキ好きが見たらもう涙が止まらないような映画。何よりものどかな(でも残酷な)空戦シーンは一見の価値があるし、ステージごとに爆撃任務だったりツェッペリンの飛行船が出て来たりといったあたりはよくできたヴィデオゲームのようでもある。

 しかしこの時代にさえ生まれなければ、空を飛ぶ夢というのは殺し合いじゃなかったはずなのになぁ、と思うと悲しくもなってくる映画。どうせ命がけだったら、平和に飛びたいもんです。

トニー・ビル監督。2006年フランス=アメリカ合作。
| oga. | 映画 | 21:08 | - | - |
それいけ! アンパンマン 妖精リンリンのひみつ (2008)
それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ アンパンマン(声:戸田恵子)の顔を焼く時に混ぜる勇気の花のジュース。アンパンマンの強さの秘密はこのジュースだと知ったばいきんまん(中尾隆聖)は、勇気の花を守っている妖精リンリン(土屋アンナ)をだまして、花をめちゃめちゃにしてしまう。これに怒ったアンパンマンは、勇気の花を求めて旅に出るのだったが…

 土屋アンナを声のゲストに迎えたシリーズ第20作目。しかし併映の「ヒヤ・ヒヤ・ヒヤリコ〜」が小粒でギャグもぴりりときいて光っていたせいか、ちょっと中だるみしてしまった印象。がらっパチの妖精というキャラクターはなかなかいい感じだったんだけどなぁ。いずれにせよ映画版の「アンパンマン」のクオリティの高さは再認識。大人が見ても楽しめる作りになっているのはさすがです。

永丘昭典監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:16 | - | - |
アポカリプト (2006)
アポカリプト 狩猟民族のジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は仲間と平和に暮らしていた。ところが突然村が他の部族に襲われ、ジャガーは妊娠した妻と子を深い穴の中に隠すも捕虜となり街へ連れて行かれる。そこでは生け贄の儀式が行われていた…

 崩壊寸前のマヤ文明を舞台にしたアクションで、監督としてのメル・ギブソンの持つ作風というかこだわりというか、ある意味フェチとも思われるスプラッティーで痛いシーン満載である。こりゃ普通の神経をしていたら通してみるのはかなりきつそうだし、彼らは蛮族だったとの偏見を持ってしまうんじゃないかと心配になってくる。

 とはいっても、妻子を助けるというベタなテーマ、走って走って走りまくるスピーディな展開などなど、文明を離れたとっつきにくそうな世界を舞台にしながらもぐいぐいと見せてくれるあたりはさすがである。

 マヤ文明なんて教科書の中の世界なのに、体験した気分にさせられるのは映画の持つ魔力に違いない。新大陸発見も、反対側から見たらこういうふうに見えるんだと妙に納得してしまった。

メル・ギブソン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 17:59 | - | - |
ウォンテッド (2008)
ウォンテッド 平凡な毎日に嫌気がさしている若者ウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)だったが、ある日壮絶な銃撃戦に巻き込まれる。言われるがままに美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)に連れられて暗殺者集団フラタニティのアジトへやってきたウェスリーは、そこのボスのスローン(モーガン・フリーマン)から彼の殺された父は凄腕の殺し屋だったことを知らされる…

 「マトリックス」の再来を思わせるぶっとんだアクション映画。登場人物たちはアドレナリンが放出されると特殊能力を発揮するらしく、物がゆがんで見えたりカーブする弾丸が撃てたりとはちゃめちゃに思えるのだが、視覚効果が素晴らしくてさもできそうな気分になってくるから不思議である。

 しかもダメージをくらっても、ロウのお風呂に入るとすぐに回復するというおまけつき。まさしくヴィデオゲームの世界ですね。違うのは、撃たれたり突かれたり斬られたり痛そうなことぐらいか。

 しかし…平凡な毎日から抜け出して、本当に行きたかったのはこの暗殺者の世界なの?ってのがどうにも引っかかる。確かに刺激的ではあるけど、こんな太くて短い刺激ならいらないってのが正直な感想かな。だから映画の中だけで楽しんで起きたい物語なのかもしれません。それだけにラスト近くの親父のセリフは、ちょっとだけ泣けたかも。

ティムール・ベクマンベトフ監督。2008年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:07 | - | - |
ハンコック (2008)
ハンコック ジョン・ハンコック(ウィル・スミス)は不死身で空も飛べるスーパーヒーローだが、酒びたりで下品な言動とやたらと物を壊すことから市民に嫌われている。ところがいつものように悪人退治を行ったあと、踏切で立ち往生していた広告会社勤務のレイ(ジェイソン・ベイトマン)を救ったことから、彼がハンコックのイメージアップを引き受けることになるのだが…

 「スーパーマン」を思わせる特撮映画だが、その実態はコメディ。品行方正であるはずのヒーローが自堕落な男で、その更正物語かと思いきや物語は意外な方向へごろごろごろ… 伏線といえば、意外と地味な位置(レイの妻)にシャーリーズ・セロンがキャスティングされていることでしょうね。

 それにしても、アメリカってのはスーパーヒーローが好きなのは今も昔も変わらずで、よっぽど治安の悪さに悩まされてるんかなって気になります。悪人どもも、ハンコックみたいなのがいるのに強盗しようなんて考えるのはヘン。刑務所におとなしくはいっていると考えるのもヘン。

 本作では強い敵がいなかったので、続編では悪役登場ってのが自然な流れでしょうか。それとも本作で明かされたヒーロー(ヒロイン?)の弱点が逆手に取られるのかな? いずれにせよ、次作が作られそうな映画です。

ピーター・バーグ監督。2008年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:59 | - | - |
プレステージ (2006)
プレステージ 19世紀のロンドン。マジシャンのグレート・ダントンことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とザ・プロフェッサーことアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベイル)は互いに競い合うライバルだったが、アンジャーの妻が脱出マジックの最中に命を落としたことから二人の関係がおかしくなっていく。

 クリストファー・プリーストの「奇術師」を映画化。マジシャンを主人公にした映画を私が見るのは「恐怖の沼」以来でないかと思うのだが(笑)、ケレン味たっぷりのストーリーに伏線と騙しの数々、あっと驚くラストなどなどこりゃ力作だと思います。本当は数回見ないとわからないほどいろいろ張り巡らされている映画だそうで、1回見ただけでこの映画を語るってのがおこがましいような気もいたします。またそのうち、大画面で楽しむことにしましょうか。

 主演の二人に加えて、トリックを提供するカッターことマイケル・ケイン。またしてもいい仕事してます。反してスカーレット・ヨハンソンはもったいない。彼女が後半にもっとストーリーにからむ、という予測がはぐらかされた気分。デヴィッド・ボウイに関しては、それとわからない使い方がもったいないです。

 それにしても…マジシャンの映画を見ていたら、最後は「ザ・フライ」を見せられたってのが正直な感想かもしれません。

クリストファー・ノーラン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:38 | - | - |
スウィート・ノベンバー (2001)
スウィート・ノベンバー 広告代理店のやり手社員ネルソン(キアヌ・リーヴス)は、運転免許試験場でサラ(シャーリーズ・セロン)という風変わりな女性に出会う。彼のおかげで試験に落ちたせいで、ネルソンにしつこくつきまどうサラだったが、やがてネルソンの仕事もうまくいかずに…

 ものすごく嫌みなエリートをキアヌが好演。奔放に生きるサラのおかげで自分を取り戻していくのだったけど、実は彼女は…ってのが主だったストーリー。つかり彼女は凄い「あげまん」だと思うんだけど、この11月だけの彼女って設定がどうにもしっくりこなくて、見終わったあとに違和感ありまくり。結局のところ、薬棚を見せたくなかったり、美しいまま自分を思い出にしてほしかったりと、自分の殻をやぶれなかったのは彼女自身ってことなんかな。そう考えると、何だか悲しい結末だな。

 シャーリーズ・セロンって、こういう庶民的な女を演じても、手足がすらっと長くてなんとも言えないオーラを出している。普通の男なら、眺めてるだけで癒されるかも…

パット・オコナー監督。2001年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:46 | - | - |
シャンハイ・ヌーン (2000)
シャンハイ・ヌーン 19世紀の中国・紫禁城からペペ姫(ルーシー・リュウ)が誘拐され、犯人から金貨10万枚をアメリカのネバダ州カーソンシティへ持ってこいという要求がある。近衛兵のひとりだったチョン・ウェン(ジャッキー・チェン)はアメリカへ渡るが、仲間とはぐれた上にならず者のロイ・オバノン(オーウェン・ウィルソン)と成り行きで行動を共にすることになるのだったが…

 ジャッキー主演とタイトルからして上海が舞台のアクション映画かと思いきや、これが「レッド・サン」「イースト・ミーツ・ウェスト」顔負けの東西交流西部劇。要するにジャッキーを西部で暴れさせたかっただけの企画、と言えなくもないが(身代金を西部で、という設定が強引)、まぁ楽しいから許すといったところか。そうなると、タイトルは西部劇の名作「ハイ・ヌーン(真昼の決闘)」からのパクリってことですね。

 そういやジャッキーの役名(チョン・ウェン)も相棒のオバノンの正体もかなり人を食ったもの。このあたりはマカロニをパロった「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」と同じで、ある種の西部劇への愛を感じるぞ。

 ジャッキーとオーウェンのコンビは、往年の「西部二人組」を思わせる楽しさだけど、ルーシー・リュウはプリンセスと呼ぶにはどうかな?

トム・デイ監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 19:14 | - | - |
百万円と苦虫女 (2008)
百万円と苦虫女 フリーターの初子(蒼井優)は実家を出て同僚と共同生活をはじめようとするが、トラブルに巻き込まれて刑務所に入れられてしまう。出所した初子は、100万円がたまると引っ越すという生活を繰り返すのだったが…

 映画というよりは、連続ドラマにしたほうが似合いそうなオムニバスドラマ。100万円がたまったら引っ越すというのがお約束のようだが、実は本当に100万円たまったのはそれほど多くない。ほとんどが人間関係から引っ越すというのがこの映画のポイントなのかもしれない。

 主人公はとにかく不器用で引っ込み思案な女の子である。でも結局演じているのが蒼井優だからか、ものすごくもてる(笑)。これって作者の本来の意図からは外れているんじゃないかと思ってしまった。考えてみれば、農家の青年(ピエール瀧)、海の家の少年、ガーデニングの大学生(森山未來)とみんな鈴子のことが好きなんですよね。でもみんな気持ちが微妙にすれ違っていく。何か昔解けなかった女の子の気持ちの謎を、神の視点になって見ているかのような気分。

 微妙な距離をおいてつきあう弟(齋藤隆成)との関係が、特に秀逸。両親の影がものすごく薄いのも、昨今の家族関係を反映してのことなのかな。

タナダユキ監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:33 | - | - |
純喫茶磯辺 (2008)
純喫茶磯辺 建設作業員の磯辺裕次郎(宮迫博之)は、妻(濱田マリ)と別れて高校生の娘咲子(仲里依紗)と二人暮らし。ところが死んだ父の遺産が転がり込んだおかげで、仕事をやめて喫茶店を開くと言い出す。その内装のダサさから閑古鳥がなく「純喫茶磯辺」だったが、アルバイト店員のモッコ(麻生久美子)がコスプレ衣装を着て店に立ったおかげでお客さんが増えて…

 素人が開業した喫茶店を舞台にしたコメディ。といっても職業How toものや、喫茶店が主役ではなくて、あくまでも妻と別れた父娘が主人公である。堕落したダメ親父をコメディアンの宮迫がいい感じで熱演。ふつ〜の女子高生の仲里依紗も光る。父はアルバイト店員のモッコに、娘は小説家の客に思いを抱き、そして破れるのがポイント。

 この展開って、まさしく古き良き時代の日本映画を思い出します。そういや喫茶店の内装に流れるセンスも、同じく古き良き時代。古い邦画と唯一違うのは、見せかけだけのハッピーエンドに終わらないところ。でもこれって、どう考えてもハッピーエンドなんだけどな。

 ちなみに私はモッコは咲子の話に合わせただけで、そんな女ではなかったとふんだんだけどどうなんだろう。ラストの彼女の登場でそのあたりが思いっきり覆された気分になったんだけど。

吉田恵輔監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:15 | - | - |
フレンチ・コネクション2 (1975)
フレンチ・コネクション2 前作で取り逃がした麻薬王シャルニエ(フェルナンド・レイ)を追ってフランスのマルセイユへやって来たポパイことドイル刑事(ジーン・ハックマン)。ところが現地のバルテルミー警部(ベルナール・フレッソン)とはうまくいかず、いらいらしているところを組織に誘拐され麻薬づけにされてしまう…

 アメリカが舞台の前作に対して、こちらはフランスに舞台を移したパート2。何かもやもやっとした前作からしても、完全に続編を意識したというか2本で1本って感じの映画で見終わったあとの満足度が高い。確かに「フレンチ・コネクション」ってタイトルなんだから、半分はマルセイユを舞台にしてくれなきゃなぁとは思ってしまいます。

 これの監督って、1作目がフリードキンで2作目がフランケンハイマーだったんだというのは新たな発見。しかも2作目の常らしく、アクションがパワーアップしているように見えるのだがストーリーがいささか破綻気味。最も気になったのは、麻薬づけのポパイがなぜ警察に送り返されたのかと、その後のホテルにガソリンぶちまけておとがめなしって部分。

 ラストの疾走シーンは、確かに名場面です。走って走って走りまくって、もうだめかと思ったら、実は丸腰じゃなかったってのはかっこ良すぎるかも。突き放したようなラストはお約束かな。これ、テレビの洋画劇場だったら、突然コマーシャルになってそれっきりという何ともなさけない終わり方になるんじゃないだろうか。

ジョン・フランケンハイマー監督。1975年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:00 | - | - |
D-TOX (2002)
D-TOX 警官連続殺人を追うFBIのジェイク・マロイ(シルヴェスタ・スタローン)は、犯人に婚約者を惨殺されて心に傷を負う。友人の薦めで、ドック(クリス・クリストファーソン)が所長を務める人里離れた警官専用の療養センターに入ったマロイだったが、実は犯人はこのセンターに忍び込んでいた…

 スタローンといえば派手なアクションが定番なのだが、これは密室スリラー。途中で吹雪になったりして、舞台の閉塞感はなかなかのものなんだけど、何とも期待はずれの幕切れに感じるのは犯人に全然意外性がないことと、スタローンに期待するものが別ってことなのかも。閉鎖空間であってもゾンビやバイオハザードみたいなストーリーだったら楽しめるってことを考えると、ちょっと練り方が足りないんかな。あるいは羊たちの沈黙みたいに犯人に超人的カリスマ性を与えるって手もあったと思う。ICUのメッセージだけじゃ、そんなに怖くないぞ。

 D-TOXって何なんだろうって思ったら、デトックス(毒抜き?)のことらしい。個人的には、クリス・クリストファーソンが懐かしかったのでどんでん返しか何かでさらに活躍するのかと思ったら、それっきりだったのでがっかりしたぞ。他にチャールズ・ダットン、ポリー・ウォーカー、トム・ベレンジャー、ロバート・パトリックなんかが出ています。

ジム・ギレスビー監督。2002年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:35 | - | - |
フレンチ・コネクション (1971)
フレンチ・コネクション フランスはマルセイユの麻薬シンジケートの大物アラン・シャルニエ(フェルナンド・レイ)がニューヨークでの取引を目論む。これをかぎつけた市警のポパイことジミー・ドイル刑事(ジーン・ハックマン)は、相棒のバディ・ルッソ(ロイ・シャイダー)と麻薬組織を追うのだったが…

 1971年度のアカデミー作品賞を受賞。見たか見てないかも記憶の彼方だった本作を再見。これって、良くも悪くも70年代アクション映画とニューシネマの流れをくむアクション映画。麻薬シンジケートとそれを追う刑事にストーリーを絞り込んで、それ以外のおかずは一切なし。地味な張り込みシーンを積み上げたかと思うと、突然疾走するチェイスシーン。ポパイがとにかく走る、走る、走る。アクションは走ることだと言わんばかりですね。

 シュッポーンと突き放したかのようなラストも印象的なんだけど、これがなぜアカデミー作品賞なのかと思うとちょっと不思議な感じ。たぶんこの時代としてはエポックメイキングな作品だったんかなぁ。

ウィリアム・フリードキン監督。1971年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:27 | - | - |
THE 焼肉MOVIE プルコギ (2006)
プロコギ 北九州の人気焼肉屋「プルコギ」を営む韓老人(田村高廣)、ヨリ(山田優)、そしてタツジ(松田龍平)の3人。タツジには幼少時代、韓国で泣き別れになった兄がいるという過去を引きずっている。同じ頃、大手焼肉チェーン店のトラオ(ARATA)は、焼肉バトルという料理番組で連戦連勝を誇っていた…

 スキヤキウェスタンに対抗して作られたかのようなタイトルだが、内容はまったくの別物。しかしこの手のジャンク邦画(失礼!)の持つパワーや笑いのツボはしっかり押さえた作りとなっており、バラエティ番組のように楽しめる。料理対決ってのは若干見飽きてきた気がしなくてもないけど、不変のテーマなんかな?

 幼い頃に韓国で泣き別れになった兄弟、それを拾って育てる韓老人、同居の手足が長いおてんば美女のヨリとキャラクターの魅力は抜群。特にすっとぼけた韓老人は凄いぞ。ヤキニクバトルも、竹内力、前田愛、津川雅彦といったひとくせもふたくせもある出演者たちで、いかがわしさ満点。これは面白くなるのでは…とおもったのだが…

 落としどころはイマイチだったかな、というのが正直な感想。結局、本当の赤肉と白肉の対決は、どうだったんだろう? タツジとヨリがああなっちゃうのも、不自然だったような気が。

グ・スーヨン監督。2006年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:28 | - | - |
ベオウルフ 呪われし勇者 (2007)
ベオウルフ 呪われし勇者 デンマークの王フロースガール(アンソニー・ホプキンス)は、魔物グレンデル(クリスピン・グローヴァー)の度重なる襲撃に悩まされていた。そこへやって来た勇者ベオウルフ(レイ・ウィンストン)は王と契約して見事にこの魔物を倒すのだったが、次に現れたのは魔物の母(アンジェリーナ・ジョリー)だった…

 有名な古典文学をフルCGを使って映像化。仕掛けたのはまたもや、あのロバート・ゼメキスである。ファンタジーとしても完成度が高く、魔物やドラゴンとの戦いも迫力があり、見終わったあともそれなりに余韻が残る。いい映画だとは思うんだけど…何か食い足りないのはやっぱりそのCGの部分かもしれない。

 ここまで役者をフルCG化するんだったら、そこだけ生身の人間を合成すれば良かったのに…というのが個人的な感想。動きがやっぱりどことなくぎこちないので、素直に感情移入できないのが残念。最近は人間の動きも一部CG化されているのかもしれないけど、そこは見てわからないうちが華。ここまであからさまにCGを前面に出されると、ちょっと萎えてしまうんだよなぁ。

 太く長く(?)生きたベオウルフはともかく、このグレンデルの母ことアンジェリーナ・ジョリーは何考えてこういう呪わしい行動に及んだんだろう? 謎だ。蜜酒ってやっぱり甘いのかな?

ロバート・ゼメキス監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:34 | - | - |
デンジャラス・ビューティ (2001)
デンジャラス・ビューティ 男まさりのFBI捜査官グレイシー(サンドラ・ブロック)は、踏み込みに失敗して犯人に逃げられたために内勤にまわされてしまう。ところがミス・アメリカコンテストに爆破予告がされたことから、彼女に潜入捜査が命じられることとなる。かくして同僚(ベンジャミン・ブラット)、ミスコンのコーディネーター(マイケル・ケイン)と共にミス・アメリカに乗り込んでいくグレイシーだったが…

 サンドラ・ブロックが場違いなミスコンに乗り込んでいくカルチャー・ギャップが楽しめるアクション・コメディ。大作というよりも、2時間ドラマにありがちな場当たり的なロケをつなぎ合わせた推理ドラマといった雰囲気なんだけど、適度に散りばめられたギャグの数々と、キャラが立っているせいで最後までそれなりに楽しむことができた。

 ボーイッシュだけど元々綺麗なサンドラ・ブロックだけに、後半のミスコンでの変化は予想できたところ。邦画でいうところの古尾谷雅人的な役回りのベンジャミン・ブラットなどは予定調和(?)の世界。安心して見ていられるといえばそうなんだけど、やっぱ物足りない、食い足りないって感想はありました。

 本来なら男気のある役もできるマイケル・ケインが、こういうキャラも演じられるってのはさすがにうまい。ウィリアム・シャトナーとキャンディス・バーゲンは、70年代に映画をよく見ていた身にとっては「懐かしい」以外の何者でもないですね。

ドナルド・ペトリ監督。2001年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:51 | - | - |
それいけ!アンパンマン ヒヤ・ヒヤ・ヒヤリコとばぶ・ばぶ・ばいきんまん (2008)
それいけ!アンパンマン ヒヤ・ヒヤ・ヒヤリコとばぶ・ばぶ・ばいきんまん<br />
 ドクター・ヒヤリの弟子のヒヤリコ(声:柳原可奈子)は、強くなる薬を作る。ところがそれを飲んだバイキンマン(中尾隆聖)は赤ちゃんになってしまい、ヒヤリコがこの薬を街にばらまいたおかげでアンパンマン(戸田恵子)をはじめとする主要メンバーもみんな赤ちゃんになってしまう…

 「妖精リンリンのひみつ」併映の20分の短編映画なんだけど、これが何とも面白い。いわゆるスラップスティック映画の王道を行くような作りで、ヒラリコのずっこけたキャラの面白さ、どんどん赤ちゃんにされていくメンバーとの騒動はなかなかの爆笑もの。さらに20分というテレビアニメのような短さも、面白さをぎゅっと凝縮したようないい効果を上げている。

 アンパンマンの劇場版ってのは、短編1本+中編1本で、全部見て普通の映画の長さになるって寸法。小さなお子様に配慮した、良い構成です。

矢野博之監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:05 | - | - |
ナンバー23 (2007)
ナンバー23 野犬の駆除を仕事としているウォルター・スパロウ(ジム・キャリー)は犬に噛みつかれて取り逃がし、すべての予定が狂ってしまう。そんな彼に妻アガサ(ヴァージニア・マドセン)は「ナンバー23」という古本をプレゼントする。ところが本の内容と自分に類似点を見つけたウォルターは、すっかり23という数字のとりこになってしまい…

 数字をテーマにしたミステリーということで、グリーナウェイの「数に溺れて」あたりを期待したんだけど期待したものとはまったくの別物でありました。最大の期待はずれは、23という数字に思ったほど深みが感じられない。32でも2と3を逆にしたということでOKだし、回帰線の23.5度は23と2+3だと読み解くなど、どちらかというとこじつけに近い。画面にたまに23という数字が現れると、ハリウッド映画らしくちゃんと説明してくれる。数字を探してみようという楽しみもあんまり感じられない。

 退屈だなぁと思いつつ、1時間23分で映画は終わるんだろうかと思ったらその時間もつ〜と過ぎていった(DVDで見ながら経過時間が気になるってのは、退屈している証拠かも)。オチは悪くないんだけど、物語を検証するためにもう1回見直してみたい…とは思わない。何だかなぁ。

 ジム・キャリーって強烈なキャラから抜け出そうと、頑張っているって感じが逆に抜けないような気がする。ヴァージニア・マドセンは、相変わらず綺麗です(笑)。

ジョエル・シューマカー監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:47 | - | - |
ミス・ポター (2006)
ミス・ポター 20世紀初頭のロンドン。上流階級に育つ32歳のビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)はいくつもの縁談を断って独身。自身の書く童話「ピーター・ラビット」を出版しようと奔走中。そんな彼女のもとへ、編集者のウォーン(ユアン・マクレガー)がやって来る…

 陶器や洗面器(笑)がうちにあるのでなじみ深いピーター・ラビットなんだけど、本来は子供向けの絵本(実は知らなかった)。というわけで、その誕生秘話を描いた物語が本作である。例によってレニー・ゼルウィガーがアメリカ人ながらもイギリス女性を熱演。こじんまりとしたドラマながらも、なかなか胸に迫る物語となっている。こりゃこの映画を見たら新たなファンも生まれるんじゃないかな。

 ピーター・ラビットの作者がこんな悲しい恋をしていたなんて…とかなり新鮮な驚きがありました。レニー・ゼルウィガーはますますおばちゃんっぽくなってるんだけど、そこがまた魅力というのが凄い女優さんだと思います。ウォーンの姉を演じるエミリー・ワトソンもかなり印象に残ります。全然毒のない癒し系の映画が見たくなったら、おすすめ。

クリス・ヌーナン監督。2006年イギリス=アメリカ合作。
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クリスティーナの好きなコト (2002)
クリスティーナの好きなコト 可愛いけど思わせぶりな態度で男性からの評判は最悪のクリスティーナ(キャメロン・ディアス)。今日も友人のコートニー(クリスティナ・アップルゲイト)とジェーン(セルマ・ブレア)を引き連れてクラブへ繰り出したが、そこで出会ったピーター(トーマス・ジェーン)に本気の一目惚れをしてしまう。というわけで、彼の兄の結婚式に隣町まで乗り込んでいったクリスティーナだったが…

 タイトルからも想像できるように、最初っから最後まで女の子の明るい下ネタ満載のコメディ。これを笑えるかどうかっていうと…悲しいけど結構面白いし笑えてしまった。クリスティーナとコートニーのコンビも最高だけど、我が道を突っ走るジェーンことセルマ・ブレアが個人的には気に入った。こりゃある意味、チャーリーズ・エンジェルの別バージョンなのかもしれない。

 結局なところ、タカビーな女は実は恋愛に臆病で…ってのが本音だってことなのかな。見てていらいらするシーンも多いけど、着せ替えシーンも含めてこの3人だったら何をやっても絵になってしまいます。つくづく美人(+スタイル良し)はお得だと思ってしまいます。

ロジャー・カンブル監督。2002年アメリカ映画。
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ブレイブワン (2007)
ブレイブワン DJのエリカ(ジョディ・フォスター)は、結婚目前のフィアンセのデイヴィッド(ナヴィーン・アンドリュース)を暴漢に殺され、自らも重傷を負う。失意の底からはい上がった彼女は護身のために違法な拳銃を手にするが、ドラッグストアで偶然出会った殺人犯を射殺する。彼女に何かを感じたマーサー刑事(テレンス・ハワード)は、彼女のインタビューを受けるのだったが…

 女復讐ものってことで、ブロンソンの70年代のヒット作「狼よさらば」を思い出してしまった。あるいはグリッケンハウスの「エクスタミネーター」にも近いものがあるけど、ジョディ・フォスターが出てるだけあって本作のほうが丁寧でまじめな作りである。

 感受性豊かな普通のDJの女性が、いかにしてダークサイドへ墜ちていくかを描いたのはなかなか見応えがあり、「私みたいな女性はいくらでもいる」という彼女のセリフも心に響く。また違法拳銃が簡単に手に入り、その気になれば人を殺しまくれるというのも銃社会への批判? 事実はそんなに簡単ではないと思うんだけど、この映画はそのあたりを丁寧に描いているので彼女が殺人マシーンになっていく描写は説得力があります。

 未来がばさっと切り落とされたら、人ってこんなふうに変われるだろうなって思う。しかしどうしても納得できないのがそのラスト。結局ああ言われてああしてしまうってことは、彼女の決意の甘さ? そのラストだけで、見終わったあとにどうしても彼女に共感できないんだよなぁ。

 監督はあの「クラゲ(クライング・ゲームのこと)」のニール・ジョーダンです。

ニール・ジョーダン監督。2007年アメリカ=オーストラリア合作。
| oga. | 映画 | 15:09 | - | - |
幸せの1ページ (2008)
幸せの1ページ 無人島に海洋学者である父ジャック(ジェラルド・バトラー)と二人で住む少女ニム(アビゲイル・ブレスリン)。ところが海洋調査に出た父が嵐で帰って来なくなり、インターネットで助けを求めた相手はアメリカに住む引きこもりのベストセラー作家アレクサンドラ(ジョディ・フォスター)だった。かくして家を一歩出ることもできない彼女の冒険がはじまった…

 ウェンディ・オルーの児童文学「秘密の島のニム」の映画化。「幸せのレシピ」のアビゲイル・ブレスリン主演。彼女の父にバトラー、助けに来る作家にジョディという蒼々たるキャストである。映画が始まったとたんの絵本のような画面も秀逸。なかなかの出だしではあったが…

 あれっ…と思うようなこじんまりとした物語で、とんとんとんと進んで終わってしまったなというのが第一印象。無人島は美しいし、ジョディは似合わない引きこもり役を思いっきり熱演しているし、動物は出てくるし、途中から「ホーム・アローン」みたいな展開になるし、思いっきり頑張っているのはわかる。でも何だかわからないけど物足りないのは、キャストとオープニングから期待しすぎたのかもしれません。

 雰囲気で言えば、「フリントストーン モダン石器時代」あたりに近いのかな。少女のいたずらで火山が噴火するあたりは特に。でもこれ、子供が見たら大受けなんじゃないかとふと思いました。DVDが出たら(明日だけど)試してみようっと。

マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット共同監督。2008年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:45 | - | - |
臨死 (2007)
臨死 高校生のニック(ジャスティン・チャットウィン)は母ダイアン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)と二人暮らしの優等生。ところが同じ暮らすの不良少女アニー(マルガリータ・レヴィエヴァ)の強盗を密告したと勘違いされて、森の中で半殺しにされてしまう。幽体離脱したニックは、死にかけた自分の体を発見してもらおうと奔走するのだったが…

 ホラーのようなタイトルだが、中身は意外と人間ドラマ。特に主人公の少年と幼なじみのアニーとの関係、そして母親との関係が思ったよりも深くて考えさせられる。昔は仲が良かったニックとアニー、これまた父の同僚の刑事に「お嫁さんになる」と言っていたアニーなど、彼女が素直さを取り戻していく後半につながって説得力がある。

 母ダイアンとの屈折した関係も妙に納得できる。惜しいのは、後半が妙にテレビムービー風になってしまい盛り上がりにイマイチ欠けるところ。それにこのラストは、余韻が残るというよりも後味がすごぶる悪い。更正したアニーには、ぜひとも幸せになってもらいたかったかな。

デヴィッド・S・ゴイヤー監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:18 | - | - |
インベージョン (2007)
インベージョン スペースシャトルが墜落して、付着していた結晶が人間に次々感染していく。分析医のキャロル(ニコール・キッドマン)は、夫がある朝別人になったという相談を受ける。ウィルスの存在を察知したキャロルは、同僚の医師ベン(ダニエル・クレイグ)と共に事態を収拾しようとするのだが、息子のオリバー(ジャクソン・ボンド)ともども感染してしまう…

 ジャック・フィニー原作の「盗まれた街」の映画化、といえば、懐かしくも「ボディ・スナッチャー」の再映画化ですね。個人的には桑田次郎の漫画の方が印象に強いのですが。

 というわけでわくわくしながらの再会だったんだけど、なんじゃあ、こりゃーって感じの小品。やっぱ最大の敗因は、感染した人間たちがあんまり頭良くないこと。せめてラストのヘリのパイロットが感染してたぐらいのどんでん返しは当たり前にあるんだろうかと思ったら…かなりがっかり。

 ボディ・スナッチャーの怖さってのは、じわじわとやってくる眠れない恐怖なんだろうけど、そのあたりはストーリーにほとんど生かされてないのがつらいところ。それにしてもニコール・キッドマンってのは相変わらず綺麗で、彼女を見てるだけでもこの映画の値打ちがあります。ダニエル・クレイグも、まるっきり007とは別の普通の人ができるのが凄いです。

オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 19:25 | - | - |
ワンダーボーイズ (2000)
ワンダーボーイズ 作家で文学部教授のグレイディ(マイケル・ダグラス)は書けないスランプの真っ最中。作家パーティに苦手な編集者のテリー(ロバート・ダウニー・Jr.)がやって来たり、不倫相手の学長夫人サラ(フランシス・マクドーマンド)が妊娠したりと身の回りのごたごたに振り回される。ところが彼は教え子のジェームズ(トビー・マグワイア)に作家の才能があることに気がついて…

 スランプの中年作家の身の回りを描いた、人間ドラマ、というかコメディの部類に入るのかな。妻に逃げられ、学長夫人とできている作家先生というのがポイントなんだけど、彼に共感できる部分がまったくなくて、物語の半分ぐらいは非常に退屈した。ちょっと自閉症気味のジェームズがからむパートはエピソードもてんこ盛りでそれなりに面白かったんだけど、映画全体を楽しめる、という部分まではいかなくて苦しいところ。

 ロバート・ダウニーJr.とケイティ・ホームズは完全に脇役に回っていて、主人公たちのまわりをちょこまかと走り回っているだけという感じ。面白くなりそうなストーリーなんだけど、最後の表彰式がまったく盛り上がらなかったのは何でだろう。「L.A.コンフィデンシャル」もそうだったんだけど、私はつくづくカーティス・ハンソンとは相性が悪いのかも。

カーティス・ハンソン監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:38 | - | - |
夫以外の選択肢 (2004)
夫以外の選択肢 大学教授のハンク(ピーター・クラウス)と妻エディス(ナオミ・ワッツ)は、同僚のジャック(マーク・ラファロ)とその妻テリー(ローラ・ダーン)と家族ぐるみのつきあいをしている。ところがエディスとジャックは不倫関係にあり、ジャックの自分に対する何ともあいまいな態度に怒りをぶちまけたテリーは、やがて自身もハンクと関係を持つようになるのだったが…

 アンドレ・デュバスの原作を映画化。タイトルからしてフランス映画かと思って構えて見たんだけど、れっきとしたアメリカ映画でした。ナオミ・ワッツ目当てに見たってのもあるんだけど、場を完全にかっさらっていってたのはローラ・ダーンの方。浮気の後に帰ってきた夫のジャックに、愛に関して問い詰めるシーン、そして自身の浮気を独白しながらやり直そうというシーンは圧巻。完全にナオミ・ワッツがかすんでしまった。うーん。

 それにしてもこの映画、タイトルでだいぶん損している気がする。一体夫以外の選択肢って何だったんだろう。家を出ることだけ? やっぱ一番かわいそうなのは子供かな。

ジョン・カーラン監督。2004年アメリカ=カナダ合作。
| oga. | 映画 | 16:41 | - | - |
サイボーグ (1989)
サイボーグ 文明が崩壊し伝染病と暴力が蔓延する近未来。ペストを防ぐ方法がインプットされた女性サイボーグのパール(デイル・ハドン)がアトランタを目指す。兵士のギブソン(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は途中で助けた女性ナディ(デボラ・リクター)を引き連れて、家族を奪ったギャングのパイレーツ(ヴィンセント・クライン)を追うのだったが…

 とまあ「マッド・マックス」以降に量産された暗黒の近未来映画の1本なんだろうけど、ただただ廃墟が続く中でヴァン・ダムお得意のガチンコファイトが繰り返されるだけの映画。と、酷評したいところなんだけど、妙に悪役のヴィンセント・クラインに存在感があって意外と楽しむことができた。そういえば主人公にくっついていく女性ナディが妙に魅力的だったり、サイボーグというタイトルながらも別にサイボーグが戦う映画ではないという外し方など、低予算ながらも意外と面白いセンスで作られているのが好感度が高い。

 主人公よりも、パイレーツの首領の方が明らかに強いというあたりも物語を面白くさせてくれる要素かな。磔のシーンはなかなか壮絶でした。

アルバート・ピュン監督。1989年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:41 | - | - |
バルジ大作戦 (1965)
バルジ大作戦 第2次対戦末期のドイツ。連合軍の侵攻に総崩れのドイツ軍は、形勢逆転を狙って総力戦をかける。連戦連勝の独軍ヘスラー大佐(ロバート・ショウ)はタイガー戦車隊の指揮をとり、パラシュート部隊が米軍を攪乱するが、異変に最初に気づいたのは米軍偵察隊のカイリー中佐(ヘンリー・フォンダ)だった…

 ノルマンジー上陸以降のヨーロッパでの戦車戦を描いたスペクタクル映画。半端でない数の戦車がぞろぞろと現れてその攻防戦は見応えあり。この時期に量産された戦争娯楽映画の1本だけど、3時間近い長尺がストーリーの面白さ、役者の多彩さ、そして見せ場の多さで非常に短く感じられた。

 しかしこのストーリー、気合いの入ったロバート・ショウ率いるドイツ戦車部隊ばかりが印象に残って、米軍は何をやってたんだろうって気にさせられます。頑張ってるのはヘンリー・フォンダの偵察兵のみ。あとはチャールズ・ブロンソンやテリー・サヴァラスが気を吐いているぐらいか。それでも米軍が勝てたのは最後のヘンリー・フォンダの機転のせいって感じで、最初から最後まで独軍の手のひらの上でころころと頃がされていたかのような部分が目につく。史実もそうだったのかな。

ケン・アナキン監督。1965年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:11 | - | - |
スクリーム3 (2000)
スクリーム3 かつての連続殺人事件をテーマにした映画「ネーヴ3」がクランクインする。事件のモデルとなったシドニー(ネーヴ・キャンベル)は心に傷を負って山奥に隠れ住んでいる。ところが撮影現場をめぐり再び殺人事件が起こり…

 いよいよ完結編、すべての謎が明かされる…ってわけで本来ならばすっきり映画のはずなんだけど… なんと、3だけ間隔をあけすぎたせいか、以前のストーリーを覚えていない(絶句)。まぁ映画の性格上、こういう場合は再度1からDVDで見直せばいいわけなんだけど、そこまでするほどの映画でもない…なんて書いたらファンに怒られるかな。

 主要な人物は覚えていたので、ネーヴ・キャンベルをはじめデヴィッド・アークエットやコートニー・コックス・アークエット(なんと名字が一緒になってるのは、結婚したらしい)あたりの掛け合いはそれなりに楽しめたんだけど、今回は映画ファンにひっかけたようなギャグもちょっとから回り気味でちょっと辛かったかな。

 ハリウッドに舞台を移してパワーアップってことも話題だったようだけど、家を1軒ふっとばすだけというスペクタクルシーンのチープさ加減も何とも言えないぞ。

 余談だけど、キャリー・フィッシャーがチョイ役で出てます。本人に劇中で自己申告されないとわからなかったけど。

ウェス・クレイヴン監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:49 | - | - |
沈黙のステルス (2007)
沈黙のステルス レーダーに映らないどころか、透明になるという新型ステルスがデモ飛行中に消息を絶つ。その飛び先がアフガニスタンのテロリストのアジトだということで、最強パイロットのジョン・サンズ(スティーヴン・セガール)が奪還作戦に乗り出すのだったが…

 世界滅亡をはかるテロリスト、精鋭パイロットとその教え子の対決といういかにもハリウッド超大作になりそうなプロットなんだけど…このチープさは一体何なんだろう? 最新鋭の透明ステルスのパイロットが透明になって逃げ出したのを予測もできずに、止めるすべも考えてなかった米軍のマヌ〜さ加減、強奪されてからの緊迫感のなさ(個人の責任でおさめておく範囲か!?)、出撃するセガールのやる気のなさとかいろいろ原因はあるのではあろう。

 肝心のアクションシーンも、ミサイルが発射されて次は爆発シーンだったり(中間がない)、同様につなぎが悪くて何が行われているのかわからなかったりと散々であった。こりゃスペシャルドラマの方が頑張ってるんじゃないかと思えてくる。頑張れセガール!?

ミヒャエル・ケウシュ監督。2007年イギリス=アメリカ=ルーマニア合作。
| oga. | 映画 | 17:44 | - | - |
真珠の耳飾りの少女 (2003)
真珠の耳飾りの少女 17世紀のオランダ。家計をささえるために、少女グリード(スカーレット・ヨハンソン)は画家フェルメール(コリン・ファース)の家へ住み込みの女中奉公へ行く。騒々しい家ではあったが、アトリエを掃除していた彼女はフェルメールの目に入り、やがて絵のモデルとなるのだったが…

 トレーシー・シュヴァリエの原作を映画化。まったく予備知識なくスカーレット・ヨハンソン目当てに見たのだったが、途中から絵がテーマであることに気づき、そして後半近くにそれが有名な「青いターバンの少女」であることに気づきびっくり。絵の少女とヨハンソンはそんなに似ているわけではないのだが、彼女の透き通るような白い肌と真珠の対比は印象に残る。そして映画の絵作りはまさに17世紀のヨーロッパの雰囲気である。

 あとで調べて知ったのだが、この作品が撮られたのは「ロスト・イン・トランスレーション」と同じく2003年。正にヨハンソンの飛躍の年であったわけですね。彼女の輝きが文字通りスクリーンに焼き付けられている印象。ただし映画自体は、名画の秘話ということで興味の尽きない物語なんだけど、思ったよりも淡泊で尻切れトンボな感じがしました。結局、画家と少女のプラトニックな関係は何だったんだろう。果たせぬ思いが肉屋の若者にぶつけられたってこと? それなら彼はちょっとかわいそうなんだけど…

ピーター・ウェーバー監督。2003年イギリス=ルクセンブルク合作。
| oga. | 映画 | 13:34 | - | - |
グッド・シェパード (2006)
グッド・シェパード 1961年、アメリカ軍のビッグス湾侵攻作戦は失敗に終わる。内通者がいると知ったCIAの指揮官エドワード(マット・デイモン)は匿名で送られて来たテープとフィルムを分析に回すのだったが、そこに記録されていたものは…

 キューバ危機時代のアメリカで起こった情報漏れ事件と、第2次世界大戦の前後のエドワードがCIAに入るエピソードを交互に綴ったドラマ。エドワードと妻クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)の出会い、サリヴァン将軍(ロバート・デ・ニーロ)からのCIAの前身であるOSSへのスカウト、そして開戦と淡々と続くのだが、交互に描かれるドラマが徐々につながっていくパズルのような構成はなかなか見応えがある。

 家族をほったらかして、情報戦に没頭するエドワードなんだけど…結局行き着く先は家族との葛藤と、究極の選択。結局のところ家族の前では仏頂面でほったらかしだったエドワードにとって、家族とは単にできちゃっただけの存在だったわけで、同乗の余地なし、なんて感想を持ってしまった。どちらかというと、息子の方が可愛そう。ラスト近く父親と抱き合って何を思ったんだろう?

ロバート・デ・ニーロ監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:19 | - | - |
逢びき (1945)
逢びき 子供のいる女性(シリア・ジョンスン)と、こちらも妻子のある医者(トレヴァー・ハワード)との不倫物語。ラフマニノフのコンチェルトがいい雰囲気を作っている。何よりも、女性の夫の愛情の懐の深さに感動しました。

 暗いイメージのつきまどう不倫を、無邪気な子供っぽい中年の二人という取り合せで見せてくれる。とりわけ彼女の夫が秀逸で、妻のこの恋物語までも包み込んでしまうラストは感動させられた。このシーンで、夫は「旅に出ていたんだね。でもよく帰って来てくれた」というセリフがあるけど、この女性にとってはこの短い逢いびきが「旅情」のベニスであり「戦場にかける橋」のビルマ奥地であり「アラビアのロレンス」の砂漠だったのかなあって、妙な事を思い込んでしまった。

 やっぱデビッド・リーンって監督は、こんなちっぽけな物語さえも酔わせてくれます。

デヴィッド・リーン監督。1945年イギリス映画。
| oga. | 映画 | 13:35 | - | - |
デッドゾーン (1983)
デッドゾーン 交通事故で予知能力を持ってしまった男(クリストファー・ウォーケン)の悲劇を描く。事故で5年間昏睡している間に恋人(ブルック・アダムス)は別の男と結婚。傷心の男はその地を離れるのだが自分に予知能力があるのに気付く。そして恐ろしい未来を知るのだが。

 とにかく凄いの一言! 超能力を持ってしまった者がいかに社会からはみ出して行くかも説得力があるし、それにも増して主人公とヒロインの運命に押し流されて行くラブロマンスが悲しい。逆境に立ち上がる主人公の行動も凄いし。ラストを見て、ここまで人間がヒューマンになれるはずが無いと言う人もあるかもしれないけど、「誰もわかってくれなくてもいい」と言い切る彼に惜しみない拍手を送りたい気分にさせられました。

デヴィッド・クローネンバーグ監督。1983年アメリカ=カナダ合作。
| oga. | 映画 | 13:13 | - | - |
ラ・パロマ (1974)
ラ・パロマ 富豪の息子イジドール(ペーター・カーン)が、余命いくばくとないキャバレーの歌姫ラ・パロマ(イングリット・カーフェン)に恋をする。彼女は彼を愛してないのだが二人は結婚。ところがイジドールの友人である美青年ラウル(ペーター・カテル)と歌姫は恋に落ちてしまう。ショッキングな映像美とショッキングなラストは見応えあり。

 美しいを通り越して不気味の領域まで入り込んだ世界。登場人物たちもみんな異常。尋常ではありません。でも毒が強いだけに、波長が合うと癖になりそうな不思議な味を持った作品。20年ぐらい前にも見たことがあるのだが、「退廃的」という言葉を初めて意識した映画だったかも。

ダニエル・シュミット監督。1974年スイス=フランス合作。
| oga. | 映画 | 13:45 | - | - |
アニー (1982)
アニー 虐待的な孤児院に入れられたおてんばアニー(アイリーン・クイン)が、大金持ちの家へ招待されることになる。金の亡者だったそこの主人(アルバート・フィニー)の心はほぐれるのだが、孤児院の院長(キャロル・バーネット)たちの陰謀にあい… ファミリー向けミュージカル作品。

 孤児院の女院長がとにかくオバタリアン顔負けの熱演ですごかった。アニーちゃんが可愛かった。ラストは手に汗握った。感想はこんなとこかな。しかしアメリカ人の金持の浪費癖ってのは筋金入りだなあとも思いました。アニーちゃんには、やっぱ普通の家で普通の優しい両親に囲まれてハッピーエンドであってほしかったです。

ジョン・ヒューストン監督。1982年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 19:20 | - | - |
眺めのいい部屋 (1986)
眺めのいい部屋 イギリスの厳格な家の娘ルーシー(ヘレナ・ボナム・カーター)がイタリアのフィレンツェに旅行へ。そこで知り合った青年ジョージ(ジュリアン・サンズ)と恋に落ちかけるのだが。美しい画面を背景に、保守的なイギリスと開放的なイタリアを対象的に描いたラブストーリー。

 しかしこんな映画を見てると、イギリスの名門の家庭ってのはいったい何を楽しみに生きているんだろうなあって気にさせられます。

 すっかりティム・バートン・ワールドの住人になってしまったヘレナ・ボナム・カーターが、文芸映画の主人公しているのが今となっては新鮮かもしれません。

ジェームズ・アイヴォリー監督。1986年イギリス映画。
| oga. | 映画 | 14:35 | - | - |
コブラ (1986)
コブラ 1匹狼の刑事、通称コブラをシルベスタ・スタローンが演じるヒーロー・アクション。連続殺人鬼集団の犯行を目撃したがために、追われる羽目になった女性(ブリジット・ニールセン)を守るスタローンの大活躍。

 ちょっとこれ、かっこいいを通り越していやらしい領域まで入ってるんじゃないですか? それに、ここまでコブラの八方破りをファッション的に見せてくれるのなら、サングラスは最後まで取らない方がよかったのではないでしょうか。なんたって、スタローンの目はたれ目ですから。

ジョージ・P・コスマトス監督。1986年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:11 | - | - |
パーフェクト・ストレンジャー (2007)
パーフェクト・ストレンジャー 新聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)の幼なじみのグレース()が失踪、死体で発見される。彼女がつきあっていたという広告代理店社長のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)が怪しいとにらんだ彼女は、友人のハッカー・マイルズ(ジョヴァンニ・リビシ)と共に彼を調査するのだったが…

 「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない…」なんてコピーが付いているおかげで、あらゆる登場人物が犯人である可能性を頭の中に思い描いて映画を見てしまった。そうしたら、思考回路が消去法になっていって、実際に真犯人がわかっても全然驚かなかったしすべて想定内という感じでぜ〜んぜん面白くなかったぞ。こりゃコピーを考えた人の責任だと思う。何の予備知識もなく見たらそれなりに楽しめたと思うのだが。

 とはいっても、雰囲気はなかなか極上。何と言っても主役のハル・ベリーに華があるし、遊び人のおやじを楽しそうに演じるブルース・ウィリスもいい味を出している。凄腕のハッカーを演じたジョヴァンニ・リビシは消去法で最後まで残ったあたりは熱演賞ものかな。

ジェームズ・フォーリー監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:49 | - | - |
アドレナリン (2006)
アドレナリン プロの殺し屋のチェリオス(ジェイソン・ステイサム)は、気を失っている間に宿敵リッキー(ホセ・パブロ・カンティージョ)から新型の中国製毒薬を盛られたことを知る。アドレナリンを出し続けないと死んでしまうチェリオスは、恋人のイヴ(エイミー・スマート)を含めた周囲を巻き込みながら解毒剤を追うのだったが…

 ノリ的には「スピード」あたりに似ていて、アドレナリンを出し続けないと死んでしまう主人公は手段を選ばず疾走。その様子を、テレビゲームやGoogleの画面などをあしらいながらゲーム感覚で見せてくれる映画。とはいってもさすがに1時間半もアドレナリンを出し続けるのは大変のようで、いささか中だるみのシーンがあったことは否定できない。もっと究極まで走ってくれても良かったんじゃないかな。

 ジェイソン・ステイサムって、本当に真面目な顔をしてバカをやるのが似合っているのがさすが。ちょっとくたびれた感じのエイミー・スマートも良かった。

マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー共同監督。2006年アメリカ=イギリス合作。
| oga. | 映画 | 14:36 | - | - |
ベビーシッター・アドベンチャー (1987)
ベビーシッター・アドベンチャー 恋人(ブラッドレー・ホワイトフォード)にデートをすっぽかされた17才の女の子(エリザベス・シュー)が、仕方がないからと引き受けたベビーシッターのバイト。しかし彼女の友人(ペネロープ・アン・ミラー)が家出したとの電話を受けて、ほっておけずに悪ガキ3人(キース・クーガン、マイア・ブリュートン、アンソニー・ラップ)を連れて車を出したクリスだったが・・・

 レッカー車のいかつい修理工にはじまり、車泥棒の一団やら黒人バンドたちやらにからまれての少年少女の一夜のアドベンチャー。わりとこじんまりとまとまったTVサイズの青春コメディ。怖いの大好きの小さな女の子がなかなか笑いを誘ってくれる。

クリス・コロンバス監督。1987年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:11 | - | - |
悪名桜 (1966)
悪名桜 大阪でやきとり屋を営む元やくざの朝吉(勝新太郎)と、その子分清次(田宮二郎)が活躍する悪名シリーズの第12作。対立する暴力団と、その間に挟まれて潰されていくひとりの若者をメインに描く。

 どっしりと座った朝吉とぴょんぴょん飛びまわる清次の関係がとてもホットで、キャラの魅力抜群だなと見ていて感心することしきりだったんだけど、何だか朝吉の押掛け女房役の市原悦子さんが浮いている感じでがっかり。

 TVの時代劇なんかと同じ展開なので、このシリーズも何本も見ているとマンネリ化するんでしょうが、あまり知らない私はたっぷり楽しむことができました。

田中徳三監督。1966年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:49 | - | - |
足ながおじさん (1955)
足ながおじさん 富豪の3代目のベンドルトン(フレッド・アステア)は、仕事を秘書にまかせて自由気ままにやっているが、フランスの孤児院でみつけた少女(レスリー・キャロン)に一目惚れ。彼女をアメリカの大学へ匿名で入れてやる。有名な童話を、音楽を交えて楽しく描く。

 汗も涙も知らない富豪が、またまたその上に幸せを手に入れるなんてなんてアメリカ的なおおらかさなんだと思ってしまいました。まあ、この作品は少女の目で見るのが正しいんでしょうけど。

 しかし、数々のダンスシーンは理屈抜きに楽しめます。余談だけど、レスリー・キャロンとナスターシャ・キンスキーっておんなじ体形やなあ!?

ジーン・ネグレスコ監督。1955年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 18:22 | - | - |
ザ・コップ (1987)
ザ・コップ ある女性の惨殺事件から、ジェームズ・ウッズ演じる刑事は過去の美女殺人事件を関連づけて連続殺人だと主張する。しかし孤立したウッズは、署内からもはじかれて単独捜査に。刑事ものの定石で特に目新しさはなかった。

 この映画で私は発見した。ジェームズ・ウッズには眉毛がない!! というのは置いといて、事件にひかれてのめりこんで行くウッズ君の姿に、そして時々美女をつまみ喰いする姿に、そしてラストで頭に血が昇ってああなってしまうところにも、ウッズくんにぴったりの役だなあと思わされたのでした。

ジェームズ・B・ハリス監督。1987年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:22 | - | - |
ノーライフキング (1989)
ノーライフキング ファミコンソフト、「ライフキングの伝説」に呪いがかかっているという噂が流れる。根拠のない噂に翻弄される現代の子供たちの周辺を描いた作品。しかし、描こうとしたものがピント外れに思えてならない。

 週刊誌などによると、今の子供は噂によるものすごい伝達能力を持つという。そんな子供たちの風俗を描いた作品。しかし情報能力はあっても思考は相変らず幼稚で、「ライフキング」を解かないと死んでしまうなんて噂を信じてしまう始末。

 しかし、映画のラスト20分の締めくくり方はどうにもしっくりこなかった。子供ってああいった形での感性は持ち合せてないような気がするんだけど。それに「リアル」って言葉が後半のキーワードになっているけど、現代の子供にとってはファミコンや情報機器を含めた全てが「リアル」なんじゃないかなあ? 大人の目から見て理解できないものをリアルでないなんて考え方はおかしいなんて思いました。

 とは言っても納得した部分もいくつか。主人公の男の子が「ライフキング」を解かないと死ぬことになって(どうして死ぬかって疑問を持たないのが子供ならでは)、思い悩むシーンはとても説得力がありました。その悩みから脱却するってことが「リアル」だってことだったのでしょうか?

市川準監督。1989年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:51 | - | - |
バットマン (1989)
バットマン アメコミのヒーロー、バットマン(マイケル・キートン)がスクリーンデビュー。悪役のジョーカー(ジャック・ニコルソン)とデッドヒートを繰り広げる。アクションはともかく舞台のブレードランナーを思わせるゴッダム・シティーは雰囲気たっぷり。

 とにかくゴージャスな作品です。なんたって、この物語のために架空の街をひとつ作ってしまったわけですから。特に、あちこちの建物の室内装飾などは一見の価値があります。

 物語は、昔からあるヒーローものの定石そのもの。ラストの高所恐怖症の人はダメなシーンを除いて、安心して見ていられます。一部、バットマンは面白くないなんて噂が乱れ飛びましたが、私は結構楽しめましたけど。どうしてもだめな人は、画面が渋目に(暗めに)設定されているのとちょっと感傷的な部分が多いせいでしょうか。

 作品ごとに、貫禄というよりも怖さを増していくジャック・ニコルソンが不気味な一編でした。

ティム・バートン監督。1989年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:18 | - | - |
ボルベール 帰郷 (2006)
ボルベール 帰郷 失業中の夫パコ(アントニオ・デ・ラ・トレ)と娘パウラ(ヨアンナ・コボ)を養うライムンダ(ペネロペ・クルス)だったが、夫はなんとパウラに関係を迫りパウラはなんと父を刺し殺してしまう。死体の処理に困って冷凍庫にほうりこんだライムンダだったが、今度は故郷のラ・マンチャから叔母(チョス・ランブリアベ)の訃報が届き…

 久しぶりのアルモドバル監督作品だけど、昔ほどのけばけばしさやてんこ盛りの毒は薄まって枯れてきたような印象。しかし本来は本筋になりそうな義父の刺殺事件はほったらかしにして、ライムンダと死んだはずの母イレーネ(カルメン・マウラ)の幽霊や、飲食店にまつわるエピソードがずんずん進んでいくあたりはただならぬ語り口を感じてしまう。で、結局埋められたパコは発見されずにめでたし、めでたしなのか? いや、それなら同居をはじめた母の方がやばやばでは? なんてひっかかる部分が山積み。

 実はスペイン映画に出ているペネロペ・クルスを初めて見たんだけど、確かにこの世界の方が生き生きとしていて、パワフルなラテンのお母さんがお似合いです。やっぱスペイン映画と極彩色の生と死は、切っても切れない関係のようです。

ペドロ・アルモドバル監督。2006年スペイン映画。
| oga. | 映画 | 15:54 | - | - |
エル・シド (1961)
エル・シド 11世紀のスペインで宗教の壁を越えてスペインの軍隊を統一し、アフリカからの侵略を防いだ闘将エル・シド(チャールトン・ヘストン)の半生を描いたスペクタクル大作。とにかく画面に並ぶ人物の多さには圧倒される。

 考えたらアメリカのヘストンとイタリアのソフィア・ローレンが英語でスペインの史劇を演じるのは面白い取り合せだな、なんて思ったのですが…

 ドラマは「ベン・ハー」や「十戒」あたりを期待したのでいまいちでしたが、相変らずのハリウッド全盛期の物量映画には圧倒されっぱなしでした。美しいスペインの城や自然をバックに、登場する兵士の数の多いこと多い事。

アンソニー・マン監督。1961年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:43 | - | - |
キングコング対ゴジラ (1962)
キングコング対ゴジラ 北極海での冬眠から覚めたゴジラと、南方の島からいかだで連れ来られたキングコングがともに日本に上陸する怪獣バトル映画。この頃のゴジラはまだまだ狂暴で、自衛隊との闘いも面白い。熱海城も出ます。

 アンギラスの登場した第2作に続くゴジラの出演第3作です。アメリカの怪獣スターであるキングコングの登場ということで、あちらの作品も随所にぱくってあって笑えます。たとえば走って来る列車をコングが体当りで止めて屋根を引き剥がすシーン。美女を右手につかんで、この映画ではなんと形が似ているからか国会議事堂によじ登ったりと。

 この作品を見ながら、私は元気だった頃の香港映画を思い出してしまいました。外国の作品は徹底的にぱくり、面白いとおもった映像は真似をして、おまけに登場人物の頭の構造はちょっと低めに設定してある。まるで一時期ブームを巻き起こした香港映画とまったく同じ姿勢で創られた作品なわけです。

 そしてちょっぴり文明批判をして、作品は終わります。キングコングは本当に泳げるんだろうかという不安を残して。

本多猪四郎監督。1962年日本映画。
| oga. | 映画 | 17:37 | - | - |
鉄路の闘い (1945)
鉄路の斗い クレマン監督の長編処女作。第2次大戦のドイツ占領下のフランスで、レジスタンスとしてノルマンジー上陸作戦の後方支援をした鉄道員たちをセミ・ドキュメンタリータッチで描く。

 主役らしい主役はいないのですが、こまぎれのストーリーがそれぞれ面白く熱中して見入ってしまいました。前半はドイツに占領された鉄道員たちがどうやって連絡を取りながら軍事物資の輸送を送らせたかが。後半は、ノルマンジー上陸作戦を知った鉄道員たちが、戦車や大砲の鉄道輸送をいかにして妨害するかが描かれます。特に戦車を満載した列車が脱線転覆するシーンは、手に汗握るスペクタクルになっています。

 なんといっても、役者でなく実際に現場を体験した人達が演じているというのが重い作品です。

ルネ・クレマン監督。1945年フランス映画。
| oga. | 映画 | 13:15 | - | - |
ヘンリー&ジューン 私の愛した男と女 (1990)
ヘンリー&ジューン 私が愛した男と女 30年代のパリ。銀行家ヒューゴ(リチャード・E・グラント)の妻アナイス・ニン(マリア・デ・メディロス)はロレンスなどのエロティックな文学に傾倒し、日記を書き続けている。ある日出会った無名時代の作家ヘンリー・ミラー(フレッド・ウォード)とその妻で映画女優のジューン(ユマ・サーマン)にただならぬ魅力を感じ、やがて深く付き合うようになるのだったが…

 マリア・デ・メディロスの演じるアナイス・ニンや、ユマ・サーマン演じるジューンなど確かに魅力的なんだけど、もやもやっとしたストーリーは正直よくわからない部分が多い。結局あとからネットでアナイス・ニンやヘンリー・ミラーに関して調べる羽目に。まぁ彼らに興味を持つきっかけとなった映画ってことでは良かったのかも。

 ただの中年おやじにしか見えないヘンリー・ミラーの魅力を瞬時に見抜くあたりにアナイス・ニンの鋭さってものがあったのかも。可愛い顔をしてるけど、彼女の日記に書かれたら、丸裸にされてしまいそうな恐ろしさを感じます。

フィリップ・カウフマン監督。1990年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:16 | - | - |
マザー・テレサ (2003)
マザー・テレサ インドのカルカッタで女子校の先生をしていたマザー・テレサ(オリヴィア・ハッセー)だったが、貧民街で貧しい人々のために何かしたいと思い立って修道院を出る。従来の組織の限界を感じて「神の愛の宣教者会」を設立しようとするのだったが…

 あのマザー・テレサを「ロミオとジュリエット」のオリビア・ハッセーが演じる伝記映画。見事に枯れた感じのあるオリビアは好演で、存在感抜群。収賄事件に巻き込まれてもまったく動ぜず、「神の思し召し」と言って切り抜けてしまうあたりは爽快感がある。ただし映画自体は彼女の一生をさらりと描いたという感じで、イマイチ踏み込んだものが感じられなかったのは自分が「神の愛」をはじめとするキリスト教的なものを理解していないところもあるんでしょう。

 実はこの映画を見る直前に、息子の国語の教科書で「マザー・テレサ」を読んだ(朗読を聞かされた)ところだったんだけど、教科書の方が彼女のエピソードに詳しく、映画が何となく舌足らずになっているところが面白かった。映画ってのはやっぱりビジュアルで見せる、感じさせるものだってことなのかもしれません。

ファブリツィオ・コスタ監督。2003年イタリア=イギリス合作。
| oga. | 映画 | 18:29 | - | - |
親密すぎるうちあけ話 (2004)
親密すぎるうちあけ話 ビルの一室に事務所を構える税理士のウィリアム(ファブリス・ルキーニ)のところへ、美しい人妻アンナ(サンドリーヌ・ボネール)が訪ねてくる。実は同じ階の精神科医(ミシェル・デュショーソワ)の部屋と間違えたのだが、勘違いのままアンナは夫との生活を話し始める…

 久しぶりに見るパトリス・ルコント監督の最新作。以前見た「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」もそうだったけど、本当にいかにもフランスの恋愛映画といった作りの作品群は見ていて懐かしささえ覚えるし、典型的フランス映画が見たいと思ったら手にしてみるのがおすすめ。

 内容は夫とうまくいっていない人妻が、精神科医と間違えて税理士を訪ねてしまう。ところが本家の精神科医よりもこっちの方が居心地がいいし、税理士も興味を持って話を聞き入ってしまう…というもの。本当はこういう関係が夫婦間で持てればベストなんだろうけど、なかなかそうも言っておられない。また税理士は税理士で一歩踏み込めば関係が壊れそうで、結局立ち位置を変えることができないんですよね。

 人妻アンナを演じるサンドリーヌ・ボネールはバレエ姿が美しくて印象に残ります。対するファブリス・ルキーニは演技としては固まってるだけ…って気がするんだけど、それも妙に味がある。

 こういう微妙な関係ものってのはやっぱハリウッドでも日本映画でもなくて、フランス映画だなって思わせてくれます。長いすから消えた二人は、どこへ行ってしまったんでしょう?

パトリス・ルコント監督。2004年フランス映画。
| oga. | 映画 | 14:59 | - | - |
幸せのルールはママが教えてくれた (2007)
幸せのルールはママが教えてくれた 問題ばかり起こす17歳のレーチェル(リンジー・ローハン)は、母リリー(フェリシティ・ハフマン)に連れられて実家の祖母ジョージア(ジェーン・フォンダ)の世話になることに。嫌々ながらも獣医(ダーモット・マローニー)のところで働くことになったレーチェルだったが…

 母娘3代のホームドラマ。とはいってもアメリカ製らしく、男運が悪い3人は派手にぶつかりあいながらも結束が強い強い。おまけにラストでははからずもほろりとさせられる、強引ながらも良質の人情ドラマになっている。

 何よりも祖母ジョージアが暮らす田舎がいい。見るからにど田舎ってのではなくて、住んでいる人間が良い意味で田舎。都会が好きな人が「ダサい」「うざい」と考えそうな人間関係の田舎なんだけど、それがラストではじわ〜っときいてくる。何よりもトラックに乗ってる登場人物の組み合わせがいい。

 女子高生のカリスマ的な立ち位置を感じさせるリンジー・ローハンは今回も色気いっぱいの不良娘役で頑張ってる。以前に「バーバー」でスカーレット・ヨハンソンが同じような役をやってたけど、あっちがまじめそうに見えて…に対してリンジーはいかにもって感じがしたのが面白かった。ジェーン・フォンダは久しぶりに見たけど、おばあちゃん役ができる歳になったんですねぇ。

ゲイリー・マーシャル監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:23 | - | - |
ベイブ 都会へ行く (1998)
ベイブ 都会へ行く 前作で牧羊犬コンテストで優勝して時の人(ブタ?)となったベイブ(声:ダニー・マン)だったが、牧場の借金は増えるばかり。ホゲット叔父さん(ジェームズ・クロムウェル)が井戸で怪我をしたのをきっかけに、エズメ叔母さん(マグダ・ズバンスキー)と共にテレビに出て稼ぐために都会へと旅立つベイブだったが…

 あのスマッシュヒット映画「ベイブ」の続編。今回は借金で傾いた牧場を救うためにベイブが出稼ぎをする話なのだが、途中で足止めをくった二人は動物ホテルに泊まっるのだが、話はまっすぐ進まない。映画はこのホテルでのエピソードを中心に描かれるのだが、ストーリーの焦点が定まらないだけに、前作ほどの爽快感がないのが辛いところ。

 しかしベイブの人の良さってのは健在で、あの川に落ちた番犬を助けるシーンにはジーンときてしまいました。箱庭のような魔都として描かれれている大都会とか、ブラックな味付けとか、オーストラリア映画はやっぱりひと味違うって思ってたんだけど、あのシーンですべて帳消しになってしまいました。

 とどのつまり、田舎が一番ってこと? 確かに動物たちにとってはそうかもしれません。

ジョージ・ミラー監督。1998年オーストラリア映画。
| oga. | 映画 | 13:33 | - | - |
キングダム 見えざる敵 (2007)
キングダム 見えざる敵 サウジアラビアの外国人居住区で爆破テロがあり、300人以上の死者が出る。フルーリー(ジェイミー・フォックス)、ジャネット(ジェニファー・ガーナー)ら5人のFBI捜査官は、周囲の反対を押して現地で捜査をはじめるのだが…

 中東情勢・アルカイダ・自爆テロといった難しいテーマを、かみくだいて説明しようというのがタイトルで感じられたのだが…やっぱりややこしい。DVDだったら3回ぐらい巻き戻して見ないと理解できないかもしれない。とはいっても映画のストーリー自体は比較的シンプルなテロ捜査もので、国家間の反対を押して現地入りしたFBI捜査官たちはお約束のようにテロの嵐に見舞われるのである。

 しかし後半、なぜか雨あられと降ってくる自動小銃の銃弾やロケット弾をもろともせず、かすり傷を負ったのみで事件は無事収束に向かう。う〜ん、不死身のヒーロー映画とは本質的に違うはずなんだけど。そのテロリストの巣窟での決戦も、妙な爽快感があるのはいかがなもんだろう。

 結局のところ、憎しみの連鎖を否定したいのかもしれないけど、これを見ている限り映画を見てさらなる憎悪とやっつける爽快感を感じる人の方が多いんじゃないかと思ってしまいます。見えざる敵って結局、映画の観客のことかもしれない。

ピーター・バーグ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:41 | - | - |
ザ・スナイパー (2006)
ザ・スナイパー 元軍人の工作員カーデン(モーガン・フリーマン)は暗殺任務の遂行中に事故にあい、警察に捕まってしまう。護送中に仲間の機転で脱出しようとするが、これまた車ごと川に転落。彼を救ったのはハイキングに来ていたレイ(ジョン・キューザック)とクリス(ジェイミー・アンダーソン)父子だった。元警官のレイはカーデンを連行しようとするが、逆に彼の仲間に追われる羽目になる。

 森を舞台にした山狩りアクション映画(笑)で、タイトルにある狙撃のシーンはほんのわずかである。実は良い人のイメージが強いモーガン・フリーマンだけに、殺し屋なんて似合わない。巻き込まれてしまった父子を葛藤しながらも助けて大活躍である。彼の登場で、意外と安心して見ることができる映画になってしまった。

 たよりなさげに見えるレイが中盤から大活躍するんだけど…この彼が元警官で体育教師って設定は、ひょっとして後からとってつけたんじゃないかと思ってしまった。まあそうでないと自動小銃の扱いからナイフを持った男の扱いまで知ってるわけないんだけどね。

ブルース・ベレスフォード監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:43 | - | - |
サマータイムマシン・ブルース (2005)
サマータイムマシン・ブルース 田舎のとある大学のSF研究会のメンバー5人(瑛太、与座嘉秋、川岡大次郎、ムロツヨシ、永野宗典)は、何をするとはなく野球をやって夏休みを過ごし、それを撮影している写真部の女性二人(上野樹里、真木よう子)。ところが突然彼らの前にタイムマシンらしき物体が現れ、その効果を試すために彼らは昨日壊れたエアコンのリモコンを壊れる前に回収しにいこうということになるのだが…

 本編と関係ない台詞だらけで、非常にタルいすべり出し。いわゆるただ集うだけの文化系の部活の無駄話をえんえんと聞かされるだけの映画かと思いきや、タイムマシンが登場してからお話が混沌としてがぜん面白くなってくる。要するにタイムパラドックスものだったわけね。そうなると前のシーンにタイムトラベルのシーンがかぶっているんじゃないかとか、再見して確認したくなってしまいます。面白い作りです。

 こういった物語はルール(タイムトラベルの制限)がひとつのポイントになるわけだけど、1日単位でしか行ったり来たりできないという部分と、最大99年までという制限が秀逸ですね。しかも99年前のこの町は沼だったので、行ってしまうと沈没する(笑)ってのも面白い。

 一番面白いのは、こんなものすごいマシンを目の前にしながらも、クーラーのリモコンを取りに行くことぐらいしか思いつかない彼らのバカさ加減。私なら、未来へ行って超ハイテクエアコンを1台調達してくるに違いない(むむ、こちらもセコいか)。待てよ、そんなことすると、タイムパラドックスにはまりこんで世界が消滅してしまうかもしれないかな。

本広克行監督。2005年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:32 | - | - |
ガーフィールド2 (2006)
ガーフィールド2 太っちょ猫のガーフィールド(声:ビル・マーレー)の飼い主のジョン(ブレッキン・メイヤー)はガールフレンドのリズ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)にプロポーズしようとするがことごとくタイミングを逃し、出張の彼女を追ってイギリスへ行く羽目になる。ところがイギリスのある古城ではプリンスと呼ばれる猫が遺産を相続し、よりによってガーフィールドがこの猫と間違われてしまう…

 本来はアニメキャラのガーフィールドをCGで描いて実写と合成したシリーズの第2作。他愛もない話…といえばそうなんだけど、なぜかディズニーの「101」や「102」よりは面白いのはなぜだろう。ベタなギャグが意外に面白いのと、ガーフィールドをはじめとするキャラが立っているところもあるんだろうと思う。

 古城に住む動物たちが、「ベイブ」よろしく大活躍するのもほほえましい。ご家族でも、安心して楽しめる映画です。

ティム・ヒル監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 18:13 | - | - |
エネミー・ライン2 北朝鮮への潜入 (2006)
エネミーライン2 アメリカの軍事衛星が、北朝鮮のミサイル基地に配備された核弾頭らしきものをキャッチする。大統領(ピーター・コヨーテ)は秘密裏にその壊滅作戦を指示するのだが、4人の降下部隊(ニコラス・ゴンザレス他)を現地に残して作戦は失敗。激戦の末二人が死亡、二人が捕虜になる…

 あのミリタリー・アクション映画「エネミー・ライン」の続編…らしいんだけど、敵地(Behind Enemy Lines)に潜入しての物語だという以外はあまり共通点はない。劇場未公開だったことが納得できるような内容かな。

 とはいってもストーリーはなかなかタイムリーで、北朝鮮が部隊で沖縄からも米軍の爆撃機が飛び立つなど他人事ではない内容。将軍様はどんな気持ちでこの映画を見てるんだろうか。大風呂敷を広げた割には、拷問からの脱出劇も、ミサイル基地への潜入も妙にあっさりしていて、あれよあれよという間に物語は終わってしまった。昔テレビの洋画劇場でよくやっていた、戦争アクション映画の雰囲気にそっくりだった。懐かしいぞ。

ジェームズ・ドッドソン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 19:36 | - | - |
ヒッチャー (2007)
ヒッチャー 長距離ドライブに出かけた大学生のグレース(ソフィア・ブッシュ)とジム(ザカリー・ナイトン)は、豪雨の中でハイウエイに立つ男をひきかける。ただならぬものを感じたジムは男をハイウェイに置き去りにしたのだが、次のドライブインでその男ジョン・ライダー(ショーン・ビーン)に遭遇し乗せてやることになる…

 カルト的人気を持つというサスペンススリラーのリメイク。前作のルトガー・ハウアー版は見てないので何とも言えないが、映画としては適度にはらはらさせられて適度に派手でサスペンス映画としてもアクション映画としても楽しめる内容。最初は普通のコワモテのヒッチハイカーだったのが途中から豹変、最後はターミネーターばりに警察署まで壊滅させてしまうという、いかにもマイケル・ベイがプロデュースしましたって映画になってるけど、前半の緊迫感と後半の緊迫感はあきらかに別物。まぁ好意的に取れば一粒で2度おいしいってことになるんでしょうけど。

 ヒロインのソフィア・ブッシュが、ふつーっぽいんだけど何とも魅力的で印象に残る。逆にボーイフレンドのザカリー・ナイトンがぱっとしないのは、計算の上でのキャスティングでしょう。それにしてもショーン・ビーン、切れた役がはまってて前半はとってもコワかったです。

デイヴ・マイヤーズ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:59 | - | - |
ウィッカーマン (2006)
ウィッカーマン 警官のメイラス(ニコラス・ケイジ)のところへ、元婚約者で疾走したウィロー(ケイト・ビーハン)から娘が行方不明になったので助けて欲しいとの手紙が届く。彼女の住むサマーズアイル島へ向かうメイラスだったが、そこは奇妙な共同生活を営む人たちが住む、絶海の孤島だった…

 イギリスのカルト映画「ウィッカーマン」のリメイク…だそうだが、こちらは見たことないので思い入れなし。いわゆるカルト教団系の物語で、ものすごくストレートでひねりがないのがポイントかも。最後まで見て、あまりのひねりのなさにかえってショックを受けてしまった。まぁこういった役柄はニコラス・ケイジにとってははまり役ではあるのだが。

 気味の悪い島民キャラクターとか、蜂をモチーフにしたところとか、アンジェロ・バダラメンティの音楽とか、メイラスの見る幻覚とか思いっきり雰囲気勝負に出てすべってしまった映画という感じ。たぶんオリジナルの方はそこらへんが成功していたのではないかと想像する。

 ところで最近見るハリウッド映画って、カルトな村人ってテーマが多い。アメリカって広いから、町ぐるみでとんでもないことやってるケースが多いってことかな。なんか旅行をする気がしなくなる、罪な映画です。

ニール・ラビュート監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:40 | - | - |
プラネット・テラー・イン・グラインドハウス (2007)
プラネット・テラー・イン・グラインドハウス テキサスでゴーゴーダンサーをしていたチェリー(ローズ・マッゴーワン)は元カレのレイ(フレディ・ロドリゲス)に出会うが当然うまくいくはずはない。その頃、マルドゥーン(ブルース・ウィリス)の仕切る軍事施設に異変が起こり化学兵器をあびてゾンビ化した人間が町にあふれかえる。ゾンビに襲われたチェリーは片足を食いちぎられてしまうのだったが…

 タランティーノがプロデュースするグラインドハウス2本立てのうちの1本で、監督は彼のお友達(?)のロバート・ロドリゲス。「デス・プルーフ」が究極のバカ映画だとしたら、こちらは究極のゲロ映画。70〜80年代に、ロメロやフルチ、アルジェントあたりが量産したぬめぬめ・ぐちょぐちょのスプラッターゾンビ映画をこれでもかとパロって再現したかのような映画。唯一の違いは、本家イタリア製ゾンビ映画は意外とドライで乾いていたんだけど、この映画はひたすらウェッティでじめ〜っとしていて、駄目な人が見たらかなり気が滅入ることうけあい。見る人を選ぶと思う。

 ゲスト出演するタランティーノのワルノリ度も強烈です。タランティーノの××がタランティーノ…なんて凄すぎる!! ウィリスもよくこんな映画に出たもんだと思う。かっこいいのは、片足マシンガンのチェリーことローズ・マッゴーワン。後半は彼女がひとりで場をさらってくれました。ラストの亀とタランチュラとサソリも、サスペンス映画には欠かせない動物たちにもかかわらずなぜかほのぼのとした味が…

 そうそう、冒頭に入るパロディ版予告編「マチェーテ」も最高。あれ、絶対にグラインドハウスの第3弾として映画化してほしいぞ。

ロバート・ロドリゲス監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:47 | - | - |
デス・プルーフ・イン・グラインドハウス (2007)
デス・プルーフ 人気DJのジャングル・ジュリア(シドニー・タミーア・ポワチエ)は仲間を集めて酒場でヨタ話をしている。同じバーで飲んでいるスタントマン・マイク(カート・ラッセル)は彼女たちのひとりを車で送っていく約束をつけるが、やがて本性をむき出して…

 70年代のアメリカでB級映画の2本立て、3本立て興行をやっていた「グラインドハウス」の再来というわけで、タランティーノが企画した2本立て映画のうちの1本。オマージュを捧げるのは70年代のカーアクション映画…なんだけど、そこはタランティーノだけに一筋縄では終わらない。とんでもないバカ映画に仕上がっていて、中盤からはバカバカバカとスクリーンに向かって絶叫しながらも最後まで楽しんでしまった。

 残念ながら70年代のグラインドハウスってのは知らないんだけど、このあたりの映画はテレビで見たって記憶が大きいですね。わざと作られたフィルムの傷とかコマ飛びとかに思いっきり気分をくすぐられて、えんえんと続くセクシー美女の下品なヨタ話に「たる〜」なんて思いながらひたすら耐えて、中盤の山場、そして疾走するラストなどびんびんに気分は高揚。カート・ラッセル、ぼこぼこのラストとTHE ENDのクレジットの間の取り方なんて本当に絶妙で凄い。こちらもノックアウトされてしまいました。

 70年型ダッジ・チャレンジャー(バニシング・ポイントに登場)が後半の主役となってたけど、個人的な思い入れではムスタング・マッハ1(バニシングin60ですね)が映画と同じイエローにブラックのラインが入った姿で、スタントウーマンのゾーイ(ゾーイ・ベル)たちの愛車として登場したあたりがもう嬉しかったです。

 そういやタル〜い前半を必死で耐えるという構成も、昔のアクション映画観賞としては王道というか、懐かしい。うーん、とんでもないバカ映画にかかわらず、何もかもひいき目に見てしまうのがタランティーノマジック健在ってとこでしょう。

クエンティン・タランティーノ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:09 | - | - |
下妻物語 (2004)
下妻物語 ロココ文化に傾倒するロリータファッションの女子高生・桃子(深田恭子)は、洋服代を稼ぐためにダメ親父(宮迫博之)の作ったパチものベル×ーチのシャツをネット通販に出す。すると反応してやって来たのは、地元ヤンキーで原チャリ暴走族のイチゴ(土屋アンナ)だった…

 嶽本野ばらの人気小説を映画化。ポップでビビッドな映像は強烈で、ロリータとヤンキーが疾走するストーリーと自虐的なギャグの数々のインパクトは絶大。「真夜中の弥次さん喜多さん」あたりが好きな人ならピタっとはまる映画ではないだろうか。

 しかし…下妻と同じく適度に田舎に住む身としては…ジャスコのギャグとか、おかしいけど笑えないぞ(!!) 同様にヤンキーをやってる方とか、ロリータやってる方とかだとやはり自虐的に見えるんじゃないだろうか、この映画。

 もひとつ気になったのが、桃子が過去に住んでいたという尼崎に近い都市。この安物ばっかり追い求めるパチもの天国の町って、一体どこのことなんだ!?

 下妻って町はよく知らないんだけど、ああいうふうに野っ原の向こうに大仏がそびえ立っているのだろうか。その前に仁王立ちする桃子とイチゴ、なかなかかっこよかったです。これってNaNaのヤンキー版?

中島哲也監督。2004年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:00 | - | - |
キンキーブーツ (2005)
キンキーブーツ 靴工場の跡取り息子のチャーリー・プライス(ジョエル・エドガートン)はロンドンに婚約者と引っ越そうとしていた矢先に父(ロバート・バフ)の訃報にあい、急遽呼び戻される。ところが工場は倒産寸前。八方ふさがりの彼はドラッグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)に出会い、起死回生のために男性向けのセクシーブーツをミラノに出品することを思い立つ。

 ドラッグクイーンとそのショーの楽しさに目が行ってしまう作品だけど、本来はビジネスもので、ニッチ市場を狙う伝統産業という図式である。その舵取りをするのがふにゃふにゃと頼りない若社長だというのがポイントで、ビジネスの成功とは思いつきとそれを実現する行動力だというのを語っているような気がする。

 いや、そんな真面目な部分よりも、いかついキウェテル・イジョフォーの女装とパワフルなショーは文句なく楽しい。そういう意味ではダブルで元気が出る映画です。なおこのストーリーはかなりが脚色だけど、工場は実在するらしい。

ジュリアン・ジャロルド監督。2005年アメリカ=イギリス合作。
| oga. | 映画 | 13:48 | - | - |
幸せのレシピ (2007)
幸せのレシピ やり手だが堅物シェフのケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)の姉が急死して、姪のゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることになる。なかなか心を開かないゾーイに手を焼くケイトだったが、ある日店の副料理長として雇われたニック(アーロン・エッカート)の作ったパスタを食べ…

 ドイツ映画「マーシャの幸せレシピ」のリメイク…らしい。未見だけど。厨房ものといえば「レミーのおいしいレストラン」が記憶に新しいけど、それに負けず劣らずのほんわかとした持ち味を持った作品。

 「ターミナル」では、わからなかったと絶句してしまったキャサリン・ゼタ・ジョーンズだけど、本作では登場シーンから彼女のオーラがぷんぷん。シェフ姿がなんとも似合ってました。結局のところ、シェフってのは段取り仕事なんだってのが目からウロコ。アーロン・エッカートの陽気なイタリアンというのもぴったり。芸達者なアビゲイル・ブレスリンはどこかで見た記憶があるんだけどわからない…

 記憶があるといえばセラピストのボブ・バラバンも何だかわからないけど記憶に残っている顔。フィルモグラフィー見るとそうそうたる映画が並んでるんだけど、どこに出ていたかの記憶がない(!?)。こういうのを、名倍プレイヤーと言うんかな。

 本格的料理映画という触れ込みだけど、思ったほど料理のウンチクに走ってなかったのは肩すかしを喰った感じ。そのあたりをハリウッド映画に期待しちゃいけないのかも。

スコット・ヒックス監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:40 | - | - |
エンジェルス (1994)
エンジェルス 最下位の野球チーム・エンジェルスを応援する少年ロジャー(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)は短期の里親マギー(ブレンダ・フリッカー)の元でJP(ミルトン・デイヴィス・Jr.)と暮らしている。父親の「エンジェルスが優勝したらまた一緒に暮らせる」という言葉を信じて、天使にお祈りするのだったが…

 ディズニーのファミリー向けスポーツ映画。天使が降りてきて野球選手を勝たせてしまうという大甘のシチュエーションは、同じくディズニーの「フラバー」あたりとそっくりの雰囲気である。このまま行けば映画としてはまったく成立しない、面白くないと思っていたら、後半にはしっかりと見せ場が用意されていてラストはほろりとさせられるのはさすがディズニー印です。

 エンジェルスの監督をダニー・グローヴァーが演じるのですが、子供嫌いの彼がどんどん変化していくのがいかにもディズニー的。天使として登場するクリストファー・ロイドも、出番は思いっきり少ないにもかかわらず場をしっかりとさらっていってくれる。

ウィリアム・ディア監督。1994年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:32 | - | - |
ダイヤルM (1998)
ダイヤルM 実業家のスティーヴン(マイケル・ダグラス)には美しい妻のエミリー(グウィネス・パルトロー)がいるが、彼女は画家の卵のデヴィッド(ヴィゴ・モーテンセン)と不倫中。ところがこの事実を知ったスティーヴンは、デヴィッドに大金を払って妻の殺害を持ちかけるのだったが…

 タイトルからわかるとおり、ヒッチコックの「ダイヤルMを廻せ!」のリメイク。ダイヤルMってのが今となっては意味不明ではあるのだが… というのは置いておいても、かなり苦しい出来でテレビのサスペンス劇場以上でも以下でもないような印象。グウィネスは確かに美しい女優さんではっとさせられるシーンも多いんだけど、グレイス・ケリーのように「伝説」になってないってのがちょっと辛いかな。

 ストーリーはかなり前作に近いらしいんだけど、悲しいかな前作を見たのが何十年も前で「ケ・セラ・セラ」をヒロインが歌っていたこと以外は覚えていない!? マイケル・ダグラスは裏表のあるギラギラした役柄だし、グウィネスもアウトローっぽいヴィゴと不倫中ってことじゃ素直に感情移入できるキャラクターじゃない。このあたりも敗因のひとつ。ただしバブリーなシチュエーションと軽快なカメラワークはすばらしく、雰囲気を楽しむには面白い映画です。

アンドリュー・デイヴィス監督。1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:30 | - | - |
呪い村436 (2006)
呪い村436 国勢調査員のスティーヴ(ジェレミー・シスト)はロックウェル・フォールスという小さな村を調査にやって来る。ところが村の入り口で乗っていた自動車がパンク。保安官のボビー(フレッド・ダースト)に連れられて村の集落へ入ったのだが、この村には奇妙な風習が残っていた…

 いわゆる集団カルトもののサスペンスホラー。タイトルに数字が入っていることからも連想できるように、タネを明かせばこの436人しか生きられない村での帳尻あわせの物語である。まぁこのストーリーで描かれるように一人二人増えた場合はいいんだけど、逆に天変地異か何かで大量に死んでしまったり、あるいは人が押しかけて来た場合はどうなるんだろう。それでも帳尻は合ってしまうのだろうか。

 しかし呪われた風習が残っていることを除いては、ロックウェル・フォールスってのはのどかで本当に良い村です。呪いさえなければ、こんなところにほけ〜っと住んでみたいもんです。

マイケル・マックスウェル・マクラーレン監督。2006年カナダ=アメリカ合作。
| oga. | 映画 | 15:14 | - | - |
神童 (2006)
神童 高校生の和音(松山ケンイチ)は、音大受験をひかえているが失敗すると家業の八百屋を継ぐことになっている。ボートで知り合った中学生のうた(成海璃子)は、神童と呼ばれたピアノの名手だが音楽には嫌気がさしてスランプになっている。ところが和音のピアノ受験の日に、うたが応援にやって来て…

 さそうあきらのコミックを映画化。日本初の本格的クラシック映画だそうだけど、本当かな? 最近旬の成海璃子と松山ケンイチ主演ということで、キャラクターのおもしろさだけでもぐいぐい引っ張って行ってくれるのはさすがである。音楽でつながった二人の関係は、ちょっと心くすぐるものがあります。

 うたが和音の手を握っただけで、乗り移ったかのような演奏… そんなバカな、なんてシーンだけど、音楽ってテクニックの先にあるのはそんなハートや気持ちなんだよな、そんな事を考えさせてくれます。でもそれ以降、和音は2度とそんな神がかりの演奏をしないってところもいいです。

 こういう映画を見ると、楽器が弾きたいな、なんて気持ちになります。

萩生田宏治監督。2006年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:54 | - | - |
102 (2000)
102 前作から3年。逮捕された毛皮マニアのクルエラ(グレン・クローズ)は精神療法を受けて仮釈放される。捨て犬を保護するケヴィン(イオン・グラファド)とクルエラの保護観察官のクロエ(アリス・エバンス)の心配どおり、急に元の残酷な性格に戻ったクルエラは、毛皮デザイナーのピエール・ルペル(ジェラール・ドパルデュー)と組んで新しいダルメシアンの毛皮コートを作ろうとするのだったが…

 ディズニーの名作「101匹わんちゃん」を実写映画化した「101」の続編。前作はジョン・ヒューズのプロデュースってことで主人公と犬とクルエラの対決シーンは完全に「ホーム・アローン」化していたが… ストーリーが前作に比べてイマイチの本作は、ただうるさいだけのドタバタ映画に成り下がっていた。1時間半が長かったなぁ…

 とはいっても、ブチのないダルメシアンのオッドや、悪態をしゃべりまくるオウムとかキャラクターは面白い。グレン・クローズは相変わらず楽しそうにクルエラを怪演。それだけで楽しめるんなら良い映画なんかもしれないんだけど、この退屈さって一体…

ケヴィン・リマ監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:55 | - | - |
大誘拐 RAINBOW KIDS (1991)
大誘拐 RAINBOW KIDS 刑務所を出所したばかりのスリの健次(風間トオル)、正義(内田勝康)、平太(西川弘志)の3人は、更正するためには金が必要だと和歌山の地主のおばあちゃん柳川とし子(北林谷栄)を誘拐して5,000万円を要求する計画を立てる。ところが「どうして私が5,000万円?」と激高したおばあちゃんにより、要求額は100億円にアップ。県警のやり手である井狩(緒形拳)と真っ向対決する羽目になる。

 これも見逃していた、天藤真原作の映画化で話題作。システマティックな世界とは対局にある田舎の山奥の物語で、とにかく登場人物のおもしろさ、スケールの大きさで見せてくれるところが良い。山林王で、警察署長とも顔なじみで、誘拐犯なんてほんの子供にしか見えない、そんなおばあちゃんが何とも頼もしく見える反面、ラストの化かし合いでは、修理したほこらをめぐってちょっとだけびくびくするあたりが可愛らしくて、とっても気に入ってしまった。

 龍神温泉に遊びに行くと、この映画のロケ記念としてスチル写真が貼ってあったりします。もう一度遊びに行きたくなりました。

岡本喜八監督。1991年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:42 | - | - |
ピエロの赤い鼻 (2003)
ピエロの赤い鼻 ジャック(ジャック・ヴィルレ)は田舎の小学校の先生。日曜日にピエロになって人々を笑わせるのが習慣になっていたが、息子のリュシアン(ダミアン・ジュイユロ)はこれが気に入らない。ところが父の旧友アンドレ(アンドレ・デュソリエ)は、戦時下に二人でレジスタンスのまねごとをした過去を語り始める…

 ミシェル・カンのベストセラー小説を映画化。最近大味な映画ばっかり見つづけていたので、こういった繊細な味わいを持った作品を見るとなぜか新鮮でほっとさせられた。

 レジスタンスのまねごとをしたことから命のやり取りをする羽目になり、残ったのは死んだ敵兵のピエロの鼻…というのがおおまかなストーリー。そんなに簡単に爆破ができるのかとか、ピエロのまねなんかするドイツ兵がいるのかとかいう批判はありそうだけど、意外と戦争と末端の人々のかかわりっていうのはこういったものかもしれない、なんて気分にさせられます。

 かっちょ悪くて全然笑えないピエロなんだけど、映画をひととおり見てラストの同じシーンが違って見えるのがいい。とっても後をひく反戦映画です。

ジャン・ベッケル監督。2003年フランス映画。
| oga. | 映画 | 13:43 | - | - |
こわれゆく世界の中で (2006)
こわれゆく世界の中で ロンドンに住む建築家のウィル(ジュード・ロウ)は、リヴ(ロビン・ライト・ベン)とその娘で鬱病のビー(ボビー・ロジャース)と長く同棲している。ある日ウィルの建築事務所に立て続けに泥棒が入り、ウィル自ら見張りに付く。そして突き止めた犯人は、ボスニア難民のミロ(ラフィ・ガヴロン)だった。ミロの家を突き止めたウィルはその母のアミーラ(ジュリエット・ビノシュ)に近づくのだったが…

 とまぁあらすじを書いてみれば複雑なストーリーだが、波瀾万丈ながらも非常に面白い展開で最後まで飽きずに見ることができた。ロビン・ライト・ベンとビノシュの間で揺れるジュード・ロウというのが基本ストーリーなんだけど、そこに鬱の入ったビーや、盗難団に入ったミロがからんで事態が複雑になっている。一筋縄ではいかない、いわゆる八方ふさがりになっているわけである。

 このストーリーでウィルを非難するのはたやすいんだろうけど、まさしくこわれゆく世界の中で複雑な状況に置かれた二人の女性を相手にするウィルには、ある意味同情まで感じてしまうのは不思議です。久しぶりに見たビノシュはすっかりおばさんになってたけど、華のあるおばさんです。

 「わかってよ」と叫ぶロビンにもびっくりした。ボスニアへ帰るアミーラとミロも含めて、これはハッピーエンドなのかどうなのか私には判断できないぞ。

アンソニー・ミンゲラ監督。2006年イギリス=アメリカ合作。
| oga. | 映画 | 14:16 | - | - |
タラデガ・ナイト オーバルの狼 (2006)
タラデガ・ナイト オーバルの狼 スピード狂のリッキー(ウィル・フェレル)はNASCARのレースで、ふがいないチームドライバーの代わりにアグレッシブな走りを見せ、一気に人気レーサーになる。ところがフランスからやって来たF1レーサー・ジャン・ジラール(サシャ・バロン・コーエン)に散々こけにされた上に、大クラッシュをして運転が怖くなってしまう…

 ウィル・フェレルがオーバルの狼?ってわけで冒頭は思いっきりミスキャストを思わせてくれたんだけど、大味な彼の持ち味がアメリカンレースとぴったりマッチして、さらにギャグのキレも良くて結構笑わせてくれました。内容的には同じNASCARを描いた「デイズ・オブ・サンダー」のコメディ版ってところで、アウトラインも何やらそっくりである。

 しかし仇役のジャン・ジラールがこれまた笑わせてくれます。ルパン三世みたいな風貌なんだけど、F1ドライバーをアメリカ人が見たらこういう風に見えるのかもって気がしてきます。たぶんフランス人が見たら、「洋画に出てくる間違った日本人」と同じような感想を持つんだろうけどね。

 ラストシーンは、どっちかというと「カーズ」を彷彿とさせてくれるようなオチなんだけど、「カーズ」の方が感動できるってのが…何だかなぁ。劇場未公開作品ですが、車好きなら一見の価値はあるかも。

アダム・マッケイ監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:03 | - | - |
コヨーテ・アグリー (2000)
コヨーテ・アグリー シンガー・ソングライターを夢見るヴァイオレット(パイパー・ペラーボ)は、二人暮らししていた父(ジョン・グッドマン)を故郷に残してニューヨークへ出る。ところが生活に困った彼女は派手なパフォーマンスバー「コヨーテ・アグリー」で働くことになり…

 いわゆるアメリカン・サクセス・ストーリー青春編で妙に雰囲気が「フラッシュダンス」に似てるなぁと思ったら、どっちもプロデューサーがジェリー・ブラッカイマーだった。なるほど。彼の映画は血の気の多いアクションの方が目立ってるので、こういう世界があるのを忘れてました。

 それにしても…凄いバーだな。あのバーで自分の娘が働いていると思えば、そりゃ父親は心配でしょう。それだけにラストはなかなか太っ腹でかっこいいぞ、グッドマン。

 主演のパイパーはあの雰囲気は似合わないのに頑張ってるって感じがGoodですね。応援したくなります。バーのマダムのちょっとすれた感じもいいし、「私にはバーしかない」って台詞のあたりはぞくぞくしました。男性目線と親目線で見てしまったので、上記のような部分とノリの良さばかりが印象に残ったんですが、女性にとっては元気の出る映画でしょう。

デヴィッド・マクナリー監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:40 | - | - |
GO! GO! ガジェット (1999)
GO! GO! ガジェット 警官になることが夢の警備員のブラウン(マシュー・ブロデリック)はブレンダ博士(ジョエリー・フィッシャー)の研究所を襲った賊と戦って重傷を負い、GO!GO!ガジェットという全身武器…というか小道具(ガジェット)の改造人間として生まれ変わる。ところが彼女の研究を狙うスコレックスことDr.クロウ(ルパート・エヴェレット)はガジェットをつけ狙い…

 人気アニメの映画化ということで、とんでもないほどノリが軽いヒーローもの。なんせ主人公が瀕死の重傷から改造人間としてよみがえるのだが、悲壮感は一切なし。黙っておもちゃ箱のようになった自分の肉体を受け入れてしまうのである。こりゃ仮面ライダーよりも数段軽いぞ。この役をひゅうひゅうと楽しそうに演じるマシュー・ブロデリックって凄い。

 とはいってもすっとぼけた味で繰り出されるギャグの数々は結構笑える。子供と一緒に見るにはおすすめかな。ガジェットの乗る生意気な車はどうでもいいが、タケコプターみたいな装置は、実際にあるならちょっと欲しいぞ。

デヴィッド・ケロッグ監督。1999年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 17:17 | - | - |
勇気あるもの (1994)
勇気あるもの 広告代理店に勤めるビル(ダニー・デヴィート)は、大切な商談に渋滞で遅れて会社をクビになる。失意の中で手に入れた次の仕事は、陸軍の訓練学校で生徒たちに座学を教えることだった。落ちこぼれの生徒たち(クリフ・ロバートソン、ジェームズ・レマー他)を前に戸惑うビルだったが、彼らが「ハムレット」に興味を示したことから事態は好転し…

 90年代のにおいがぷんぷんする、ちょっと元気が出る小品。「勇気あるもの」というタイトルから連想させられるバリバリの軍隊映画ではなく、舞台が陸軍学校というだけで普通の教師と生徒ものである。こないだ見た「フリーダムライターズ」とかぶるといえばかぶるのだが、こちらの方が切羽詰まったものがないだけに安心して見ていられる。生徒たちの置かれた境遇は似たり寄ったりではあるが。

 何よりも生徒たちが「ハムレット」をラップにして歌い踊るシーンは名場面。デヴィートが「平和の塔」にチャレンジする場面は、本当に頑張ったのかな? グレゴリー・ハインズの無口な教官という役柄もいいです。

 ペニー・マーシャル監督。1994年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:08 | - | - |
レストストップ デッドアヘッド (2006)
レストストップ デッドアヘッド ボーイフレンドのジェスと共に家出したニコール(ジェイミー・アレクサンダー)はハリウッドを目指す旅に出る。途中で立ち寄ったレストストップの汚いトイレを出たニコールは、ジェスが車ごと姿を消していることを知る。次の休憩所まで96キロあることを知ったニコールはトイレで彼が帰ってくるのを待つのだが、やがて黄色いピックアップに執拗に狙われる。

 「テキサス・チェーンソー」を連想させるホラーサスペンス。怖いというよりも、尋常ではないヒロインのいじめられ方に見ていて気分が悪くなるというのが正直な感想である。正に蛇の生殺しとはこのことで、目の前にかつての失踪者が現れてリンチされたり、助けに来た警官が目の前で殺されたり、これまた乗せてくれたキャンピングカーに異常者家族が乗っていたりとなんとも気が滅入る。

 結局のところ、アメリカの片田舎にはこういったサイコ野郎が蔓延しているので、近づかないほうがいいよ〜というメッセージまで感じられる。何だか「エイリアン」を初めて見たあとで、宇宙って怖いところだなぁって思いっきり思わされたのを思い出します。それとも家出なんてするもんじゃない、という教訓的映画なんかな?

ジョン・シャイバン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:58 | - | - |
ジョー・ブラックをよろしく (1998)
ジョー・ブラックをよろしく 会社社長のパリッシュ(アンソニー・ホプキンス)は、深夜に死神の声を聞く。パリッシュの娘で医者のスーザン(クレア・フォーラニ)はコーヒーショップで好青年(ブラッド・ピット)に出会い好意を抱くのだが、その直後に青年は事故死する。青年の姿で二人の前に姿を現したのは、パリッシュの枕元に立った声の主だった…

 いきなり大金持ちの大金流し込みのパーティ準備にびっくりさせられるのだが、そんな舞台に似合った生と死のドラマ。死神が青年の姿で現れるというシリアスなファンタジーものだが、無垢な感じのブラピと人生を黄昏を感じさせるホプキンスの競演でストーリーを無理なく見せてくれるのが凄い。

 ヒロインのクレア・フォーラニは知らない人だったが、医者の姿で出て来た時には妙に存在感があって印象に残った。不振に思いながらもブラピの死神と恋に落ちていくところは、これまた繊細な演技が光る。映画が3時間近い長尺で、ゆったりとじっくりと描き込まれるのもいい。

 結局、これって死を受け入れるための物語なんかな。死ぬ前にこうしてじっくりと身辺整理ができるのって、ある意味幸せなんかもしれない。

マーティン・ブレスト監督。1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:54 | - | - |
リンガー! 替え玉選手権 (2005)
リンガー! 替え玉選手権 人のいいスティーヴ(スティーヴ・ノックスヴィル)は上司に昇進を願い出るが、その条件は管理人のスタヴィ(ルイス・アヴァロス)をリストラすること。スティーヴにそんなことができるわけがなく、結局自分の家の庭師として雇うことに。ところがスタヴィは芝刈り機で指を落とし、手術に大金が必要になる。仕方なく相談した叔父のゲイリー(ブライアン・コックス)のアドバイスは、知的障害者のふりをしてスペシャル・オリンピックに出場せよという罰当たりなものだったが…

 とことんいい人が、いい人ゆえにどんどん深みに落ち込んでいくという、一昔前だったらスティーヴ・マーティンあたりが得意としていた内容のコメディ。癖のあるスタヴィ、ゲイリーに加えて、なさけな系のスティーヴがいい味を出している。あの声で「指なんていらないんです」と言われたもんにゃ、やっぱスペシャルオリンピックに出てしまうかもしれない。ヒロインのリン(キャサリン・ハイグル)も爽やかで可愛い。

 障害者のふりをしてひともうけという毒のあるストーリーに果敢に挑んで、寸前のところでさらりとうまくまとめて最後は暖かい気持ちにさせてくれるのは製作のファレリー兄弟の成せる技か? 見事…です。

バリー・W・ブラウスタイン監督。2005年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:41 | - | - |
恋とスフレと娘とわたし (2007)
恋とスフレと娘とわたし 洋菓子店を経営するダフネ(ダイアン・キートン)には、女手一つで育てた3人の娘(マンディ・ムーア、ガブリエル・マクト、パイパー・ペラーボ)がいた。男運が悪い末娘メイのために、ネットで花婿募集の公告を出すダフネだったが、母の差し金とは知らないメイはその男ジェイソン(トム・エヴェレット・スコット)と意気投合するのだったが…

 父と息子ものの映画は定番だけど、これは最近また増えてきた一卵性母娘の物語。女4人ということでここまであけすけに仲良くなれるのかと、ちょっと面食らったような内容。男の目としては、この彼女たちと恋愛関係に落ちたら何もかもばらされそうでちょっとコワいです。

 才女やキャリアウーマンのイメージが強かったダイアン・キートンはすっかりおばあちゃんになったなぁという印象。それでもばりばりとした仕切り屋+恋愛もちゃっかり現役という役柄はある意味凄いかも。それに比べて、娘たちの恋はイマイチ印象に残らなかったのは貫禄負け(笑)といったところか。やたらとおいしそうなスィーツの数々は、空腹で見るのはちょっと辛かったです。

マイケル・レーマン監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:34 | - | - |
ゴースト・ハウス (2007)
ゴースト・ハウス 娘のジェス(クリステン・スチュワート)が問題を起こしたことで、ノースダコタの田舎の一軒家に引っ越してきたソロモン一家。父のロイ(ディラン・マクダーモット)はここでひまわりの栽培をはじめようとする。ところが口のきけない弟のベン(エヴァン・ターナー)はこの家に何者かがいることを感じるのだったが…

 いわゆるお化け屋敷映画なんだけど、家はそんなに大きいわけでもなく昼間でも幽霊は出る。じわじわと恐怖を盛り上げる手法は、「呪怨」あたりとそっくりで、いわゆるハリウッド風のホラー映画とは違う。このあたりはアジア系のパン兄弟が監督していることや、日本通のサム・ライミがプロデュースしているあたりと深く関係してるんだと思う。意外と人が死ぬシーンがなく、後味は悪くないホラーになっている。

 主演のクリステン・スチュワートのきりっとした顔立ちが印象的。反対に、もっちゃりしたディラン・マクダーモットも特長のある顔で記憶に残る。母親役で懐かしいペネロープ・アン・ミラーも出てます。

オキサイド・パン、ダニー・パン共同監督。2007年アメリカ=カナダ合作。
| oga. | 映画 | 13:48 | - | - |
僕たちのアナ・バナナ (2000)
僕たちのアナ・バナナ ユダヤ教のラビ・ジェイク(ベン・スティーラー)とカトリックの神父のブライアン(エドワード・ノートン)は大親友。ところが二人の幼なじみながらも小さい頃に引っ越していったアナ(ジェナ・エルフマン)と再会して、美しく育った彼女に思いを寄せる二人だったが、立場上彼女とは恋愛できない二人は微妙な三角関係に陥り…

 エドワード・ノートンの初監督作品。どろどろ恋愛映画になりそうなストーリーをこれだけさっぱりさわやかにまとめるあたりは、エドワードの成せる技なんかなぁ。もっとも劇中のブライアンはちょっといい人過ぎるような気もしたけど、彼のキャラクターに合っているつうたら合ってるんだよな。

 幼い頃の3人を演じた子役たちが、主演の3人にそっくりなのがいい。特にアナを演じた女の子。主演女優さんを知らなかったので、このおてんばがどんな風に育つのかなと思ったら、そのまんま大きくなってたのには笑えた。

 結局のところ、登場人物たちがみんな無理なくいい人なのが爽やかさと感動を呼ぶんだろうね。宗教がらみの紛争も、個人レベルではこんな風に片付けばいいという願望があるんかな。

エドワード・ノートン監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:38 | - | - |
鉄板英雄伝説 (2007)
鉄板英雄伝説 ルーブル美術館で育ったルーシー(ジャイマ・メイズ)、メキシコの孤児エドワード(カル・ベン)、ハイジャックから奇跡の生還をしたスーザン(フォーネ・チェンバース)、超能力コミュニティに通うピーター(アダム・キャンベル)の4人は、偶然に手に入れたチケットでチョコレート工場に招待される。ところがチョコレートの材料にされかかり、逃げた先はクローゼットの奥に広がるグナルニア国だった…

 EPIC MOVIEというタイトルからわかるとおり大作映画のパロディ編。「最終絶叫計画」や「最愛絶叫計画」のスタッフよ再び…ということらしいが、相変わらず脈絡なく有名映画をパッチワークしたストーリーやお色気+お下品なギャグの数々は健在で、まじめに見ていると疲れること疲れること。今回は大作映画ということで、元ネタをほとんど見ていたにもかかわらず、ほとんど笑えないってのがカルトとなりうる映画なんじゃないかと思われてくる。

 救いといえば、主演のジェイマ・メイズがなかなか可愛いのにかかわらずこの役に大まじめに取り組んでいることぐらいか。思わず頑張れ〜と声援をかけたくなってくる。ところでこの邦題、何で鉄板英雄伝説なんだろう?

ジェイソン・フリードバーグ、アーロン・セルツァー共同監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:32 | - | - |
フーリガン (2005)
フーリガン ルームメイトの罪をかぶってハーバードを退学になったマット(イライジャ・ウッド)は、姉シャノン(クレア・フォーラニ)の住むロンドンを訪れる。そこで出会った義弟のピート(チャーリー・ハナム)はフットボールチームのウェストハム・ユナイテッドのサポーターのカリスマリーダーだった。やがてサポーター間の乱闘に巻き込まれたマットは、仲間たちに迎え入れられるのだったが…

 フーリガン…いわゆるファームと呼ばれる熱狂的ファンを描いた物語。本来は彼らにとって嫌われ者だったヤンク(アメリカ人)でありながらも、乱闘に参加したことで受け入れられて暴力に目覚めて(?)、ところがジャーナリズム専攻だったがためにスパイと疑われて…と、イギリス映画の雰囲気を持ちながらも2転、3転するストーリーのおもしろさはアメリカ映画譲りである。

 大乱闘をやらかすフーリガンだけど、戦う武器は拳かせいぜい棍棒ってのが、ある意味自制ができていて偉いんじゃないかと思ってしまった。それでも悲劇が起こるときには起こるわけなんですけど。くしゃっとつぶれたかと思ったら、勢いづいてアメリカへ帰ったマットの結末はハッピーエンドと見ていいのかな? イライジャ・ウッドって、すっかり性格俳優になっちゃったような気がします。

レクシー・アレクサンダー監督。2005年アメリカ=イギリス合作。
| oga. | 映画 | 14:14 | - | - |
主人公は僕だった (2006)
主人公は僕だった 国税庁に勤めるハロルド(ウィル・フェレル)は毎日を時計のように正確な行動で刻む男。ところがある日、自分の行動を語る声が頭の中に響きだした。しかも自分の死を予告するフレーズまで飛び出したので、文学者のヒルバート教授(ダスティン・ホフマン)に相談する。さらにパン屋を経営するアナ・パスカル(マギー・ギレンフォール)と仲良くなるのだったが…

 ザック・ヘルム脚本、自分がある小説の主人公だったら…というifをふくらませていった摩訶不思議なストーリー。でも小説と現実がなぜリンクしているかの理論的な説明は一切なしなので、いわゆるファンタジーとして見るのが正しいだろう。ちなみにこの小説を書いてる作家はエマ・トンプソン、その助手がクイーン・ラティファという陣容である。久しぶりに見たエマ・トンプソンってこういう病的なキャラだったかなぁってちょっと意外。いい味を出してましたが。

 ウィル・フェレルのうざったさ(失礼)はいつもどおりなんだけど、今回出色だったのがアナ・パスカルを演じるマギー・ギレンフォール。片腕にタトゥの入った姿はちょっとひくものがあったけど、この彼女がストーリーが進むに連れて魅力的になっていくんですよね。結局、この映画の登場人物ってのがみんな第一印象と実際が違う…ってわけで、人は見かけによらないものだと思わせてくれました。

マーク・フォースター監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:06 | - | - |
フリーダム・ライターズ (2007)
フリーダム・ライターズ ロス暴動後、治安の悪化したウィルソン高校に赴任してきた国語教師のエリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)。彼女は教育の現場から荒廃を救おうという理想を持っているが、人種対立による暴力や殺人がはびこる学校は想像を絶した状態。彼女は生徒たちにノートを渡し、日記を書くようにすすめるのだったが…

 実話を元にしたエリン・グルーウェルのベストセラーの映画化。洋画にしては珍しい泣ける学園もの。殺人とドラッグ、人種対立がはびこる学園ってテーマはさすがに重く、本当に日記を書くだけで心が開くんだろうかと斜めに構えてみてしまった。まさにペンは剣よりも強しを地でいったような物語である。

 冒頭、教室でずっとニコニコしているエリンは確かにかんに障る。新任教師の勘違いってことだろうけど、このあたりの描き方はさすがにうまい。その彼女のニコニコが消えてから物語が動き出すのである。アウシュビッツとこの学園の関連ってのはよくわからないと思ったんだけど、「教えてもらっていない」ってことが重要だったてことなんでしょうね。関係者を学校にまで呼ぶパワーは凄いと思った。

 国語教師役でイメルダ・スタントンが出てるけど、ハリポタで意識するようになってから彼女っていろんなところに出てるんだと感心した。他にパトリック・デンプシー、スコット・グレン、マリオ、エイプリル・リー・エルナンデスなどが出演。

リチャード・ラグラヴェネーズ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:36 | - | - |
恋におちたシェイクスピア (1998)
恋におちたシェイクスピア 16世紀のロンドンには2つの芝居小屋が競っていた。劇作家のシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)はスランプだったが、芝居のオーディションに来たトマス・ケント(グウィネス・パルトロー)と貴族の娘ヴァイオラにインスピレーションを得て新作を書き始める。ヴァイオラと恋に落ちるシェイクスピアだったが、彼女には婚約者(コリン・ファース)がおり…

 いわゆる「ロミオとジュリエットができるまで」の物語であり、市井の人々と役者、劇作家、貴族、そして女王(ジュディ・デンチ)たちが比較的こじんまりとした世界にまとまっているのが印象的。ジュディ・デンチの髪型は強烈で夢に出て来そうだが、さすがに名優だけあってその存在感はぴかいちである(アカデミー助演賞)。

 グウィネス・パルトローは綺麗で可愛くて清楚で激しくてこの作品では光り輝いている。逆にシェイクスピアは線が細くてかなりイメージと違うのだが、若かりし日ということでこういうのもありかなぁという気がする。ひとつだけ難点があるとすれば、グウィネス・パルトローの男装。誰が見てもすぐわかりそうなものを…

ジョン・マッデン監督。1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:16 | - | - |
愛と追憶の日々 (1983)
愛と追憶の日々 夫に先立たれたオーロラ(シャーリー・マクレーン)は女手一つで娘のエマ(デブラ・ウィンガー)を育て上げる。エマはフラップ(ジェフ・ダニエルズ)と結婚し、オーロラは隣家の宇宙飛行士ギャレット(ジャック・ニコルソン)に心ひかれるのだったが…

 母娘の関係を30年にもわたって描いたドラマ。こじんまりとまとまっていて大河ドラマという雰囲気ではなく、移り変わっていく家族のカタチにおもいっきり時の流れを感じさせてくれる秀作。母と娘の関係が軸になっているんだけど、個人的にはラストのギャレットと子供たちの会話にじんときた。ただの脂ぎったおやじだったギャレットが光り輝く瞬間を見たような気がした。

 デブラ・ウィンガーも昔はそれほど意識してなかったんだけど、魅力的な女優さんですね。普通なんだけど知的な雰囲気があって、いい味を出している。激情型のシャーリー・マクレーンはお家芸といったところか。孫が生まれたのに素直に喜ばないところなんて、屈折具合は絶妙。他にも出番は少ないながらもジョン・リスゴーやダニー・デヴィートも出てます。

ジェームズ・L・ブルックス監督。1983年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:45 | - | - |
大災難 P.T.A. (1987)
大災難 P.T.A. 広告代理店に勤めるニール(スティーヴ・マーティン)は、感謝祭の休暇で家族の待つシカゴへ帰ろうとする。ところが雪で飛行機は欠航して空港に足止め。ひょんなことから、セールスマンのニール(ジョン・キャンディ)とレンタカーを借りて旅をすることになるのだったが…

 スティーヴ・マーティン全盛期(といっても日本ではぱっとしなかったが)に作られたコメディ。在りし日の太っちょキャンディ競演というわけで、ぼけと突っ込み…というよりも、迷惑男キャンディにひたすら耐えるお人好しのマーティン、という組み合わせは絶妙である。oga.が日本人ゆえにオリジナル脚本に込められたギャグで笑えないのが、とってももったいない気がする。

 今更ながらに80年代のマーティンを再見したけど、本当にいらいらさせられるほどいい人。それだけにラストシーンにはほろりとさせられます。ほんのワンシーンだけだけど、ケヴィン・ベーコンも出ています。なおタイトルのP.T.A.とは、原題のPlanes, Trains and Automobilesの略。二人が旅に使った乗り物のことですね。

ジョン・ヒューズ監督。1987年アメリカ映画。

| oga. | 映画 | 13:36 | - | - |
追跡者 (1998)
追跡者 元CIAのシェリダン(ウェズリー・スナイプス)が殺人容疑で逮捕され、捜査官のジェラード(トミー・リー・ジョーンズ)は彼を護送する任務を負う。ところが専用機が墜落して、ジェラードはシェリダンを密林に追うことになるのだったが…

 あのハリソン・フォードの「逃亡者」の捜査官ジェラードを主役にしたドロップアウト作品、なのだそうだが、逃亡者から5年後に作られた映画を10年後に見たわけで15年間のブランク。「逃亡者」を裏返しにしたストーリーだってことはわかるんだけどそれ以上は「逃亡者」と比較しては楽しめなかったことが悔やまれる。

 ストーリーはいかにも大作って作りで面白い。量産されるセガールやヴァン・ダムのアクション映画とあきらかに空気が違うのはどんなものなんだろうか? 逃げるシェリダンが陰謀に巻き込まれているのに加えて、飛行機の墜落シーン、意外な黒幕などなど見せ場はいっぱい。

 ロバート・ダウニー・Jr.やイレーヌ・ジャコブも出てます。もう一人、ビリー・ボブ・ソーントンも出てるんだと思ったらクレジットに載ってなかった。あのそっくりさんは誰なんだ!?

スチュアート・ベアード監督。1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:49 | - | - |
恋は突然に。 (2007)
恋は突然に。 結婚式を目前にして、婚約者に先立たれてしまったグレイ(ジェニファー・ガーナー)。ところが彼には元カノのモーリーン(ジュリエット・ルイス)との間に隠し子がいることがわかってしまう。失意のグレイは彼の友人のフリッツ(ティモシー・オリファント)たちを相談相手にするのだったが…

 主演の女優さんどっかで見たことが…と考えてたら、エレクトラのヒロインのジェニファー・ガーナーだったんですね。私の中ではアクション女優がすり込まれている人だったのでわからなかった。でも彼女ってこういう普通の役をやると…本当に普通の女の人だ(笑)。等身大って言葉がぴったりで、すごく親しみを感じてしまった。

 ストーリーとしては、冒頭でサイテーの出会いをするフリッツが、結局は一番の相談相手になっちゃうところが面白い。ジュリエット・ルイスも久しぶりに見たけど、変わってないというかこういうふてくされたような役がよく似合います。

スザンナ・グラント監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:20 | - | - |
スコア (2001)
スコア レストランを経営するニック(ロバート・デ・ニーロ)は実は凄腕の金庫破りのプロ。なじみのブローカーであるマックス(マーロン・ブランド)に持ちかけられた仕事は、保税倉庫に価値が理解されずに保管されているお宝の強奪。内部情報に詳しいジャック(エドワード・ノートン)と組むことになるのだが、「仕事はひとりで」「地元では仕事をしない」という信条に反するので気が乗らない。やがって決行の日がやって来るが…

 正統派のクライムサスペンス、というわけで、往年のフィルムノワールを思い出させてくれるいい意味での小品。「オーシャンズ13」のあとで見ただけに、似たようなテーマながらもこれだけ渋く撮れるってのは面白いなぁと感心した。

 見所はやっぱりマーロン・ブランド(遺作らしいです)、ロバート・デ・ニーロ(最近大作には出ないですね)、エドワード・ノートン(ちんぴらを演じたら絶品)の競演。もちろん後者二人の間には、どんでん返しが用意されていないはずがない…というわけで、金庫破りの華麗なテクニックからラストの展開までは思いっきり楽しませていただきました。気になったのはタイトルが音楽映画と間違えそうなことぐらいかな。

フランク・オズ監督。2001年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:08 | - | - |
最愛絶叫計画 (2006)
最愛絶叫計画 もてないけど王子様がやって来ることを夢見る少女ジュリア(アリソン・ハニガン)は恋愛請負人のヒッチのところで肉体改造を行い、いい女に変身する。かつてから思いを寄せていたグラント(トニー・コックス)と付き合うようになるのだが、元カノ(ソフィー・モンク)が登場して…

 タイトルからわかるように、ホラーのパロディ映画「絶叫計画」シリーズの1本のようだが、実際のタイトルは「DATE MOVIE」。しかしこんなエロくてグロくて下品で苦笑いしかできない(失礼)映画をデートで見たら、すべてがぶちこわしになるんじゃない…って心配になってくる。あ、劇場未公開なので、ビデオで見たらってことか。

 パロられてるのは「ブリジット・ジョーンズの日記」「ロード・オブ・ザ・リング」「キル・ビル」「プリティ・ウーマン」…あと何かあったかな? 恋愛映画はあんまり見てる方じゃないので、元ねたがわからないものが多い。かといって知ってたからって笑えるもんじゃないんだけど。

アーロン・セルツァー監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:22 | - | - |
ドラえもん のび太と緑の巨人伝 (2008)
ドラえもん のび太と緑の巨人伝 植物自動化液をかけて歩き回るようになった苗木。キー坊と名付けて、のび太(声:大原めぐみ)、ドラえもん(水田わさび)、しずかちゃん(かかずゆみ)らはかわいがっていたのだが、ある日みんなは巨大な渦に巻き込まれて緑の惑星に飛ばされてしまう。そこでは植物の姿をした宇宙人たちが地球の環境破壊に怒り、制裁を加えようとしていた…

 声優陣が変わってから第3弾のドラえもん映画なのだそうだ。原作はもちろん藤子・F・不二雄だが、ストーリーはオリジナル。主要メンバーが宇宙に飛ばされていくあたりは、こないだ見た「リトル・スターウォーズ」にそっくりなディテール。でも内容はエコロジー寄りにふられている上に、後半はパラレルワールドになっていてシュールな展開である。子供たちはちゃんと理解しているんだろうかと心配になったが、結構楽しんで見ていたようである。

 ドラえもん依存症ということで一時期叩かれたのび太くんだけど、映画版ではどれもなかなかしっかりしていて今回も頑張ってた。後半になると、ドラえもんの小道具が使えなくなる状況下でなんとかしなければならなくなるのがポイントですね。ゲストスターとして堀北真希、三宅裕司も声の出演をしています。

渡辺歩監督。2008年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:07 | - | - |
ファンタスティック・フォー 銀河の危機 (2007)
ファンタスティック・フォー 銀河の危機 超能力を持ってしまったヒーロー4人組・ファンタスティック・フォーのリード(ヨアン・グリフィズ)とスー(ジェシカ・アルバ)が結婚するという話題で世間は持ちきり。ところが結婚式の当日に、ニューヨークに宇宙からUFOが飛来して式をめちゃめちゃにしてしまう。かくして仲間のジョニー(クリス・エヴァンス)とベン(マイケル・チクリス)と一緒に、宇宙からやって来たシルバーサーファー(ダグ・ジョーンズ)と戦う羽目になるのだったが…

 シリーズ第2作、というわけで、余計な説明は省いていきなり結婚式の準備からスタートである。あれ、この二人ってそんなとこまでいってたっけとか、ジェシカ・アルバってえらいケバくなったなぁなんて思いながら見ていたら途中から舞台は宇宙・地上とびゅんびゅん飛びまくって忙しいことこの上ない。

 正に荒唐無稽としか言いようのないストーリーなんだけど、お互いの能力が入れ替わったりスーのお色気パートが入ってたりと、笑いのツボもちゃんと心得てるのは偉いと思う。かくして宇宙規模の戦いに物語は発展。これを大まじめに大作映画にしちゃうところが、いい意味でアメコミパワー全開である。

 ところでシルバーサーファーって何者だったんだろう。きちんと説明されないところが、それっぽくて良いとも言えるけど。

ティム・ストーリー監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 17:46 | - | - |
沈黙の奪還 (2007)
沈黙の奪還 元CIAのエージェントのジャック・フォスター(スティーヴン・セガール)は娘アマンダ()と共に亡き妻の故郷ルーマニアを訪れる。ところが娘は何者かに誘拐され…

 沈黙シリーズの第12弾…だそうだ。もうどれがどれかはわからなくなっている、さながらアメリカのVシネマのようなシリーズである。娘の奪還物語ということでちょっとは期待したのだが、驚くほどの緊迫感と悲壮感のなさは驚異的でさえある。シュワちゃんの過去の映画「コマンドー」あたりと見比べてみるといいかもしれない。

 そういえばルーマニアロケって最近他の映画でも見たような気がするなぁ。流行ってるのかな?

ミヒャエル・クウシュ監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 21:09 | - | - |
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 (2007)
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 歴史学者のベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は、講義中にウィルキンソン(エド・ハリス)という男からリンカーン暗殺者の日記を持っていると知らされる。それによると、彼の祖先のトーマス・ゲイツが暗殺に荷担していたというのだが。汚名を晴らすために、元恋人のアビゲイル(ダイアン・クルーガー)、父親のパトリック(ジョン・ヴォイト)、ハッカーのライリー(ジャスティン・バーサ)たちと黄金都市を探すのだったが…

 大統領に代々伝わる秘密の本とか、パリの自由の女神に隠された文書、ラシュモア山の謎など、いわゆる史実にぶらさがったトンデモ話をいっぱい散りばめたアドベンチャー宝探し映画の第2弾。とはいっても謎のほうはベン・ゲイツが恐ろしいスピードでぱらぱらと説いていくので、観客はふり落とされないように見ているしかないってところかも。各エピソードに関しての詳細は、興味があったら後からネットででも調べてみるのが面白いかもしれません。

 ディズニー印の映画だけあって、アドベンチャーものにしては比較的ソフトな作りで安心して見ていられます。驚きの47ページの内容って、一体何なんでしょうね。実はビデオを巻き戻してまで見てしまったけど、よくわかりませんでした。

ジョン・タートルトーブ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:32 | - | - |
ハタリ! (1962)
ハタリ! アフリカで動物園へ送る動物を捕まえるハンターのショーン(ジョン・ウェイン)、ポケッツ(レッド・バトンズ)、チップス(ジェラール・ブラン)たち。そこへ、イタリアのカメラマン・ダラス(エルザ・マルティネリ)が取材にやって来て同行することになるのだが…

 サイやキリンやカバやバッファローなど、野生動物たちをトラックとジープ、そしてロープで捕まえるハンターの姿を、いろんなエピソードと笑いやロマンスを交えて描いた娯楽編。ちょっとだけ物足りなかったのは、ストーリーらしいストーリーがないことだけど、アフリカ旅行をしている気分で見るのが正しい鑑賞法かもしれません。

 さすがにCGがない時代だけに、体当たりで撮影されたと思われる動物の捕獲シーンは迫力満点。このあたりはぜひ大画面で見たいところ。ジョン・ウェインのハンターってのもはまり役で、コメディパートを務めるポケッツや魅力的なダラスなど、キャラクターは申し分ありません。やっぱ盛り上げてくれるようなストーリーがほしかったかな。

ハワード・ホークス監督。1962年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:57 | - | - |
ボーン・アルティメイタム (2007)
ボーン・アルティメイタム 記憶を失ったCIAの暗殺者ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、自分を陥れたトレッドストーン計画とそのアップグレードであるブラックブライアー計画について知る新聞記者のサイモン・ロス(パディ・コンシダイン)と密かに接触する。ところがロスは殺され、謎を追ってやって来たスペインのCIA支局で出会ったニッキー(ジュリア・スタイルズ)と共に追跡を逃れるのだったが…

 ロバート・ラドラム原作、ボーンシリーズの第3作にして完結編。上映時間がコンパクトな上に、ストーリーも非常にコンパクト。にもかかわらず、ロンドン・マドリッド・モロッコ・アメリカと世界を飛び回る展開は小気味よく、最近見たアクション映画の中では別格のおもしろさである。原作がいいんでしょうね。

 死んだ恋人のマリーを引きずるボーンだけに、ニッキーとの関係が微妙なところがまた良いです。彼女の笑顔で物語りを締めるあたりは、アメリカ映画というよりもヨーロッパ風のエスプリを感じます。

ポール・グリーングラス監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:55 | - | - |
オーシャンズ13 (2007)
オーシャンズ13 オーシャン(ジョージ・クルーニー)の仲間のルーベン(エリオット・グールド)はホテルの共同経営者のバンク(アル・パチーノ)に裏切られて体調を崩し、一時は危篤状態になる。復讐を誓ったオーシャンと仲間たち(ブラッド・ピット、マット・デイモン、バーニー・マック他)はバンクの経営するホテル兼カジノを破産させる計画をたてるのだったが…

 シリーズ第3作にして、メンバー13人。しかし本当に13人もいたのかが疑問。ジュリア・ロバーツが登場しないのが決定的だったかな。

 ストーリーもやや薄味になっちゃった感じで、AIシステムに守られた難攻不落のカジノを落とす…というわくわくしてくる内容にもかかわらず、意外とあっけない。まぁ何にせよ口八丁・手八丁はハイテクに勝るというわけで、すべてはころりと騙されてしまうあたりが楽しめるかどうかが鍵になりますね。個人的には、オンラインの人相書きを改ざんするあたりやシステムを騙すあたりは大いに楽しめたんだけど、全体的に何かわからない物足りなさを感じた、といったところです。

 たぶん、肝心な13人もいる(はず)のキャラクターが立ってない、というか主要な数人しか生かされてないあたりが不満だったってとこかな。反面、芸達者なアル・パチーノとか、ちょっと登場するだけで笑わせてくれるアンディ・ガルシアとか(ゴッドファーザーのコンビやん!)が頑張ってくれてはいましたが。

 スティーヴン・ソダーバーグ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:26 | - | - |
恐怖のメロディ (1971)
恐怖のメロディ 地方局の人気DJのデイブ(クリント・イーストウッド)は、いつも「ミスティ」をリクエストしてくるファンの女性イヴリン(ジェシカ・ウォルター)に出会い、誘われるがままに一夜を共にする。ところが昔の恋人(ドナ・ミルズ)とよりを戻そうとした彼の前にイヴリンが再び現れ、その行動は常軌を逸してくる…

 クリント・イーストウッドの初監督作品。実は中学生の頃にテレビで見たことがあったのだが、ラブシーンばかりが印象に残って妙にねちこい映画だったという感想。ところが今回再見してみると、こりゃぁ今で言うストーカーを扱ったかなりテーマ的には世相を先取りした作品だということがわかった。しかもじわじわとコワイ。

 70年代初期のアメリカ映画だけに、妙に乾いた雰囲気も時代を感じさせてくれる。ちりちりとサスペンスを盛り上げていく、たたみかけるような演出はイーストウッド監督のルーツを感じさせてくれます。その割にラストが妙にあっけないのが、この頃の映画のお約束かな。

 ラストシーンは、私の記憶では断崖の底の川に浮かぶイヴリン…だったんだけど、今回見直してみるとものすごい絶壁の海岸だということがわかりました。あのビジュアルは強烈です。どうやって撮ったんでしょう?

クリント・イーストウッド監督。1971年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:26 | - | - |
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ) (1985)
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ) 宇宙戦争の特撮ビデオを撮っていたすね夫(声:肝付兼太)、ジャイアン(たてかべ和也)、のび太(小原乃梨子)の3人だったが、ドジなのび太はすぐに仲間はずれにされる。気を取り直してドラえもん(大山のぶ代)、しずかちゃん(野村道子)とメルヘンビデオを撮り始めたのび太だったが、そこに宇宙人のパピ(潘恵子)がやって来て一同は本物の宇宙戦争に巻き込まれる…

 藤子不二雄原作、劇場版ドラえもんの第6作。タイトルからもわかるとおりスター・ウォーズのパロディ版なのだが、ドラえもん一行が操る空飛ぶ戦車軍団がなかなかかっこよくて面白い。これは子供が見たら、結構ハートをぐわっとつかまれる内容なんじゃないかと思います。宇宙人たちのサイズを一段小さくして、それに合わせてのび太たちもスモールライトで小さくなって入っていくというのがアイディアですね。

 ひとつだけひっかかったのが、武田鉄矢の主題歌。ちょっともの悲し過ぎて映画に合ってないような気が…

芝山努監督。1985年日本映画。
| oga. | 映画 | 20:23 | - | - |
TATARI 呪いの館 (2007)
TATARI 呪いの館 姉の死の謎を解くために、廃墟となった精神病院にやって来たアリエル(アマンダ・リゲッティ)。ところが「パフォメットの像」という悪魔の彫刻を手に入れるために、冷酷なデズモンド一味もやって来る。中に入った彼らは閉じ込められ、亡霊たちに襲いかかられるのだったが…

 見終わってから「やられた〜」と思ってしまったのは、これは続編でありひとつ前に「TATARI」という正編があるってのを知ったこと。単純なびっくり箱ホラーだからあまり前後関係は気にしなくてもいいのかもしれないけど、物語でちょびっとだけ語られる姉の死に関しては知っていた方がより楽しめたのかな。

 81分の映画だけど、事件が片付くのが1時間10分あたりと、意外と短くてあっけないなってのが正直な感想。ショックシーンとスプラッティなシーンはそれなりに用意されているので、ダメな人はダメだと思います。悪魔の像ってアイディアは小粒だけど良かったかな…

ヴィクター・ガルシア監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 20:14 | - | - |
ザ・ディフェンダー (2006)
ザ・ディフェンダー 元ボクシングのチャンピオンのウェインは、敵対するギャングが釈放されたことを知る。ボディガードとして雇ったのは元特殊部隊のフィリップ(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)だったが…

 ずいぶん久しぶりに見たジャン・クロード・ヴァン・ダム映画である。とはいっても劇場未公開であるだけあって、バリバリのB級アクション映画なのは予想したとおり。ヴァン・ダムといえば「タイムコップ」あたりでは面白い企画ものに出てたし、足がびゅっと開くアクションとか妙な特技が思い出されるんだけど、この作品ではひたすらサブマシンガンを撃ちまくる地味な役どころでした。

 しかし…敵対するギャングの怖〜い雰囲気はよく出ていたと思うぞ。やっぱアクション映画は敵が強くなくっちゃね。

シェルドン・レティック監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 19:51 | - | - |
ザ・シューター (2007)
ザ・シューター 元CIAのスナイパーのジェームズ(ウェズリー・スナイプス)は、イギリスでのテロリストの狙撃を依頼される。機転をきかせて狙撃に成功したジェームズだったが脱出に失敗。怪我をした上で心に傷を負った少女エミリー(イライザ・ベネット)にかくまわれるのだったが…

 タイトルは「シューター」だが、狙撃シーンはほんの一回限り。あとはカーアクションを交えながら、逃げろよ逃げろの脱出劇である。彼をかくまう少女エミリーがなかなか魅力的なんだけど、それ以上の見せ場に乏しいのが辛いところ。

 しかしスナイプスって、どう考えても一回見たら忘れられない顔しているだけに、隠れるとか潜伏するとかってストーリーには思いっきり無理があるような気がするのだが。変装してパスポート作ったとしても、誰が見てもスナイプスってわかるのが笑えるぞ。

ジョセフ・ラスナック監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:11 | - | - |
シャフト (2000)
シャフト 型破りな刑事ジョン・シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)はつまらない喧嘩で黒人を殺害したウォルター(クリスチャン・ベイル)を逮捕する。ところが富豪の父親のおかげで釈放されたあと、海外へ逃亡。本人は辞職を決意するのだったが…

 冒頭のテーマ曲から「おおっ」と思わされた。オリジナルの「黒いジャガー」とテーマ曲が同じやん、これは懐かしい。最近見た「犬神家の一族」でもそうだったけど、テーマ曲がそのままってのはリメイクの王道かもしれないですね。まったく出で立ちの違うサミュエルが、オリジナルのシャフトに見えてくるから不思議です。

 ダーティ・ハリーをはじめとする、はみだし刑事が幅をきかせていた時代のドラマだけに、シャフトの行動もなかなか八方破れ。それだけに、憎々しげなウォルターが生きており、冒頭からかなり気持ちよく見せてくれました。最近見た刑事ドラマの中では、かなり上位にランクされるかな。

ジョン・シングルトン監督。2000年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 20:58 | - | - |
ゾディアック (2006)
ゾディアック カリフォルニアでドライブデート中の男女が射殺される。通報者による犯行声明。そしてサンフランシスコ・クロニクル誌に「ゾディアック」と名乗る犯人から暗号文が届く。この暗号解読に取り憑かれたのが、同誌に勤めるコミック作家のグレイスミス(ジェイク・ギレンフォール)と記者エイブリー(ロバート・ダウニーJr)だった。

 実在の迷宮入り殺人事件をテーマに、事件に取りつかれた記者と漫画家を軸にした年代記。3時間近い上映時間の中で、事件発生から10年以上の年月が語られるのはさながら年代記といった趣きである。しかも事件の核心へは近づいては遠ざかりを繰り返し、いわゆる最初の劇場型犯罪をこうやって見る羽目になるってのはある意味犯人の思うつぼなんじゃないかなぁって中盤にふっと思わされた。

 暗号をテーマにしているのに、映画ではあまり暗号の核心へと入っていかないのが不満といえば不満かな。「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督なんだけど、あの「セブン」のような人の気分を逆なでするような居心地の悪さはなく、オーソドックスな演出でした。

デヴィッド・フィンチャー監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:56 | - | - |
オール・ザ・キングスメン (2006)
オール・ザ・キングスメン 群の職員ウィリー・スターク(ショーン・ペン)は、小学校建設の汚職を摘発したことで逆に職を追われる羽目になる。ところが欠陥工事の事故で脚光をあびたウィリーは、知事選に出馬するのだったが…

 ロバート・ベン・ウォーレンのピューリッツァ賞をとった原作を映画化…というよりも、初期のアカデミー作品賞受賞作の再映画化といった方が映画ファンにはなじみが深いかもしれない。

 狂言回し役の新聞記者ジャック・バーテン(ジュード・ロウ)とウィリーが同じ車に乗ったシーンから映画は始まるのだが、これは彼が知事になった後。そして群の出納官だった過去にぴょーんと話が飛ぶ。つまり、使用前・使用後てなわけで、汚職にまみれる前後ってのがテーマなはずなんだけど、何だか映画にメリハリがなくてわかりにくいのが辛いところ。

 ただしさすがに芸達者なショーン・ペンを使っているだけあって、怒りの演説シーンなどは正に真骨頂である。このまんま突っ走っていたら良かったのにね…ってところだろう。

 アンソニー・ホプキンスやケイト・ウィンスレットなんかも出ているけど完全に脇にまわっちゃって印象が薄い。色をわざと抜いたかのようなざらついた画質は、昨今の流行か。

 最大の敗因は、政治家に汚職や収賄はつきものってわけで、ストーリーに昔ほど新鮮味を感じなくなったことかもしれません。

スティーヴン・ザイリアン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:37 | - | - |
憑神 (2007)
憑神 幕末、下級武士の別所彦四郎(妻夫木聡)は養子先から追い出されて、今はひっそりと暮らしている。ところが友人の勧めで拝んだ三廻りの神を間違えたがために、貧乏神(西田敏行)、疫病神(赤井英和)、そして死神(森迫永依)に取り憑かれる羽目になり…

 浅田次郎の原作を、降旗康男監督で映画化。ストーリーをきいて、「鬼太郎」とか「陰陽師」みたいなSFXばりばりの映画を想像していたら、妙に人間くさい神たちがばらばらと登場する、ある意味人情喜劇みたいな作品であった。

 それにしても、西田敏行の貧乏神なんて雰囲気ぴったりで(笑)なかなかのもの。赤井英和の疫病神も、彼のぶっきらぼうな感じがよく合っていて絶妙なキャスティングだと感心した。可愛らしい森迫永依が死神ってのも、意外性があって良いです。やっぱ映画の主役はSFXではなくて人間なんだと思わされます。

 武士道とは死ぬこと…なのかもしれませんが、後半がこのテーマに流れ込んでいくのはどうなんでしょうね。ここだけが個人的にしっくりいかなかった部分かな。

降旗康男監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:43 | - | - |
リーピング (2007)
リーピング 家族を失い、宣教師だった過去を捨てたキャサリン(ヒラリー・スワンク)は超常現象を解明する専門家として活動している。ところが彼女が呼ばれたヘブンという町では、川が真っ赤に染まる事件が起こっていた…

 「オーメン」や「エクソシスト」の再来、というわけではないが、聖書をからめたオカルトもの。こういった作品は予備知識がなくてもそこそこ楽しませてくれるものだが、この「リーピング」だけは違ったという感じ。川が真っ赤に染まる冒頭からはじまって、イナゴの大群もは虫類も不気味な少女も雰囲気満点なんだけど、旧約聖書の10の災いなるものがちんぷんかんぷんでそこがわからなくてストーリーに入っていけなかったというのが敗因だったかもしれない。

 ヒラリー・スワンク、なかなか頑張ってただけにとっても残念。オカルト映画として見てもアクションとして見ても、作りが少々地味だったかも。

スティーヴン・ホプキンス監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:32 | - | - |
ムーンライト・マイル (2002)
ムーンライトマイル 結婚式を目前にして、発砲事件で恋人を失ったジョー(ジェイク・ギレンホール)。共に事業をする予定だった義理の父ベン(ダスティン・ホフマン)と母ジョージョー(スーザン・サランドン)と暮らすジョーだったが、郵便局で出会ったパーティ(エレン・ポンピオ)にひかれ…

 死んだ恋人の両親と暮らすというシチュエーション自身が強烈な設定な上に、その両親がダスティン・ホフマンとスーザン・サランドンだったら… うーん、想像しただけで恐ろしくなってくるぞ。というわけでシチュエーションだけは強力なんだけど映画は至って静かで波風の少ないものでした。最近のホフマンってよく映画に出てるけど、こういう枯れきった役が多いような。逆にサランドンが後半の見せ場をかっさらっちゃてる印象もあります。

 なんか、ジョーの一見無責任に見える外し方が逆に新鮮。この頃のギレンフォールってまだ無名だったんかな。検事役で最近見なくなったホリー・ハンターも出ています。

ブラッド・シルバーリング監督。2002年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:32 | - | - |
モンスター・ハウス (2006)
モンスター・ハウス 少年DJ(声:ミッチェル・ムッソ)の向かいにはネバークラッカー(スティーヴ・ブシェミ)という頑固親父が不気味な家に住んでいる。彼が心臓麻痺で倒れた夜、DJと友達のチャウダー(サム・ラーナー)、そして通りがかったジェニー(スペンサー・ロック)は家に食べられそうになる。大人に言っても信じてもらえず、3人で家を退治しようと奮戦するのだったが…

 スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキス製作総指揮のCGアニメーション。映像の質感から言うと、登場人物が実写かCGかの違いだけで、あとは本物そっくり。襲ってくる家の描写なんて、アニメでも実写でももう関係ないかなって気分にさせられます。

 ホラーというよりもアドベンチャー色の強い内容。いや、もの悲しい後半はかなり異彩を放っているという印象を受けました。子供たちはこの物語をどう見るんだろう? 憎らしげなネバークラッカーが、最後は可愛く思えてくるのはお約束ですね。

 大林監督の「HOUSE」をはじめ、「家」「ポルターガイスト」「ヘルハウス」なんかをごちゃまぜにしたような映画です。家が襲ってくるストーリー自体が、70年代テイストなんかな。

ギル・キーナン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:10 | - | - |
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド (2007)
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド 東インド会社のベケット卿(トム・ホランダー)はタコ男デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)の心臓を手に入れて手下にし、海賊どもの殲滅をはかる。ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)やエリザベス(キーラ・ナイトレイ)らはこれに対抗するために、バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)やサオ・フェン(チョウ・ユンファ)をはじめとする9人の伝説の海賊を招集して戦おうとするのだったが、9人目が前作で大タコに飲み込まれたジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だった…

 いよいよシリーズ完結編というわけで、どちらかというとストーリーのおもしろさというよりも今までのエピソードに決着をつけにかかったという感じの物語。よって1と2を見てないとほとんど楽しめないと思うけど、何回も見ている人にとってはかなりテンション上げて見られるんじゃないでしょうか。もちろん派手な海戦やアドベンチャーも用意されていて、この世の果て(ワールド・エンド)を思わせる映像の数々も見逃せない。

 しかし…ウィル・ターナーとエリザベスの恋の行方ってこんなふうになっちゃうわけですか。ハッピーエンドとは言い切れないところが何だかなぁ。余韻は残るけど。これをネタにもう1本続編が作れるかも。

ゴア・ヴァービンスキー監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:15 | - | - |
スパイダーマン3 (2007)
スパイダーマン3 恋人MJ(キルスティン・ダンスト)へのプロポーズを決めたスパイダーマンことピーター(トビー・マグワイア)だったが、舞台を降板させられた彼女とは心がすれ違う。父の復讐を誓うハリー(ジェームズ・フランコ)はスパイダーマンと激しくやり合うが、頭を打ち記憶を失ってしまう。やがて新たな敵サンドマン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)の登場により、事件は意外な展開を…

 スタン・リー、スティーヴ・ディッコの人気コミックの映画化第3弾。上記以外にブラック・スパイダーマンやヴェノム(トファー・グレイス)の登場により事態はバトルロワイヤル状態に…

 アクションシーンはこれまたスピーディなんだけど、動体視力が悪いせいか(笑)何が起こっているかわからない部分も多々あった。というか、液晶テレビや液晶プロジェクターでは完全に表示しきれてないんじゃないかという疑問も生じてきた。物理的限界…かな。

 まぁスピードはさておき、これだけの敵と事件とエピソードを盛り込んで、ちゃんとストーリーがまとまっていくのは凄いといえば凄い。宇宙からの不明物体、人間の慢心を増幅するなんて言いながらも手でむしりとられてしまうのは意外となさけないやつだったのかも。サンドマンのエピソードはちょっといい話で泣ける。スパイダーマンって基本的に敵をやっつけても殺したことはなかったわけですね、なるほど。

サム・ライミ監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 17:38 | - | - |
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (2007)
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 休暇中に突然ディメンダー(吸魂鬼)に襲われて、人間界で魔法を使ってしまったハリー(ダニエル・ラドクリフ)。その事が処罰の対象となった上に、魔法省からは魔王ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)復活をでっち上げたとダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)と共に糾弾されてしまう。さらにホグワーツ魔法学校には魔法省から監視役の教師ドローレス(イメルダ・スタントン)が送り込まれる。これに抵抗するハリーは、仲間のロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)らとダンブルドア軍団を作って抵抗するのだったが…

 J・K・ローリングのベストセラーを映画化したシリーズ第5作。上にストーリーを書いていて思ったんだけど、どんどん複雑化していってもう1から順番に見ている人じゃないと内容を理解するのは到底無理かも。さらに主演の3人もずいぶんと成長して、当初のイメージとはかけ離れてしまった。しかし…ですね、シリーズが着々と作られ続けるのに加えて、メンバーが替わっていない、しかも原作とほぼ同じく年齢を重ねている(実際は彼らの方が2〜3歳上だそうですが)ってのはとっても貴重です。できればメンバー変更などなく、このまま最終話まで続けてほしい、最後まで見せてほしい、と原作を読んでないひとりとしては切に願ってしまいます。

 ストーリーは今まで見た5作の中では一番暗い(笑)。それぞれの作品に「大蛇と戦った」「魔法学校の対抗戦」とかハイライトシーンが思い浮かぶんだけど、この作品だけはそれがないのが辛いところ。シリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)の活躍や、ティム・バートンの世界から抜け出てきたかのようなヘレナ・ボナム・カーター、教育委員会ならぬ魔法省からやって来た風紀の先生(?)イメルダ・スタントン、それにいつものメンバーとキャラクター的にはものすごく豪華。

 何だかんだ言っても、続編が来たらまた見てしまうでしょう。これだけ広がったストーリー、ちゃんと完結するのかな?

デヴィッド・イェーツ監督。2007年イギリス=アメリカ合作。
| oga. | 映画 | 13:37 | - | - |
激動の昭和史 沖縄決戦 (1971)
沖縄決戦 太平洋戦争末期の沖縄。硫黄島が敗れ、米軍の上陸は間近と思われたところ、牛島中将(小林桂樹)、八原高級参謀(仲代達矢)、長参謀長(丹波哲郎)らが沖縄守備の任務に就く。沖縄を天然の要塞として作戦を立てる彼らだったが…

 オールスターキャストで描く沖縄攻防戦。というかこの映画が印象深いのは、筆者が小学生の頃に恐らくゴジラか何かの映画を見に行った時の予告編として流れていたことだろう。予告編を一回見ただけで記憶にちゃんとすり込まれているだけあって、凄惨な沖縄戦を描いたショットは今見ても強烈で地獄そのものである。

 ただし惜しいなぁと思うのは、戦時中の言葉なのか軍人たちが話している内容が何言ってるのかわからないものが多いこと。エピソードを積み重ねるような演出スタイルをとっているんだけど、やはりそれぞれが細切れで、つながりが薄いのが残念。例えば吉村昭著の「殉国」を読むと、軍隊や住民たちが追い込まれていくのが実感されるんだけど、その感覚がこの映画では希薄である。惜しい!!

 日本の戦争映画なので、ミニチュア特撮満載かなと思ってたら、戦闘シーンはほとんどセット撮影なのには驚いた。相当量の火薬を使ったんじゃないだろうか。

岡本喜八監督。1971年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:46 | - | - |
ザ・シューター 極大射程 (2007)
ザ・シューター 極大射程 海兵隊のスナイパーのボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)はアフリカで特殊任務に就いている。ところが米軍と現地軍が交戦状態に入り、スポッターが命を落とした上にスワガーも戦場に取り残される。退役して隠居生活をしていたスワガーだったが、かつての上司のアイザック大佐(ダニー・グローヴァー)から大統領狙撃阻止の依頼を受けて…

 スティーヴン・ハンターの原作を元に、すご腕スナイパーの活躍を描いたアクション。日本にはゴルゴ13なんてのもいるけど、スナイパーの話に外れなしなのか、それとも元ガンマニアの琴線に触れるだけなのかは定かではないけど、とにかく最初から最後までわくわくするほど面白かった。

 ウォールバーグがそんなに強そうに見えないところがミソだろうね。これを見たあと、急に「ジャッカルの日」が見たくなって数十年ぶりに再見してしまった。

アントワーン・フークア監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 18:47 | - | - |
ターミネーター3 (2003)
ターミネーター3 前作から10年。審判の日は結局やって来ず、生き残ったジョン・コナー(ニック・スタール)は悪夢を見ながら放浪の旅をしている。ところが新たに2体のターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン)がやって来て、ジョンは居合わせた幼なじみのケイト(クレア・デインズ)と難を逃れるのだったが…

 実に12年ぶりの続編。前作がド派手なアクションシーンで大ヒットしたんだけど、本作は不発弾みたいに終わってしまった。でもあえて前作と見比べてみると、アクションの派手さでは3はまったく2にひけをとっていない印象。ストーリーも似たような展開だし、そう考えると不当な世間の評価の低さは映画全般のアクションのレベルがCGの発達もあってかアップしていること、そしてすべてにおいての新味のなさかもしれない。

 シュワルツェネッガーは初期の頃と比べるとずいぶん歳をとったんだけど、メイクでうまくごまかしてんのかな。ニック・スタールは前作のファーロングが成長したように見えないところが辛いところ。もうひとりのターミネーター、クリスタナ・ローケンはよく見ると意外と可愛い(笑)。

 このシリーズって10年くらいの間をあけて作られているようだけど、実際は5年おきくらいの方が評価は上がったかもしれません。何にせよ、最終戦争がついにビジュアル化されたのは良かったのではないかと思います。あとは今後、猿の惑星シリーズみたいにならないように祈るだけです。

ジョナサン・モストウ監督。2003年アメリカ映画。

| oga. | 映画 | 13:51 | - | - |
サンシャイン2057 (2007)
サンシャイン2057 2057年の未来、太陽は終焉を迎えようとしていた。太陽を活性化させるために、カネダ(真田広之)を艦長とする宇宙船イカロス2号とクルー(キリアン・マーフィ、ミシェル・ヨー、クリス・エヴァンス他)はマンハッタン島と同サイズの核爆弾を積んで太陽を目指す。ところが行方不明のイカロス1号の信号を受信した彼らは、進路変更を試みるのだが…

 日本人俳優も参加しているしストーリーが酷似しているので、ひょっとして大コケした日本製SFのリメイク?なんて思って調べてみたら、あちらのタイトルは「クライシス2050」でした。作品としてはこちらの方が数段上なんだけど、全体像のわからない宇宙船と状況がよくわからない映像で2時間船内劇を引っ張るのはかなりしんどいものがありました。

 とはいっても真田が出ている前半はSFしていて面白い。これからストーリーがどう広がっていくんだろうかという期待感もあるんだろうけど、それだけにわけわからない世界へとなだれこんでいく後半にはかなりの戸惑いを感じてしまいます。そもそもあの前船長の存在って何だったんだろう?

 一番の敗因は、地球温暖化が叫ばれる今なのに地球は太陽を失って氷河期になっているとこでしょうね。猛暑の真夏に見たのも良くなかったかな。

ダニー・ボイル監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:47 | - | - |
恋は五・七・五! (2004)
恋は五・七・五! 統廃合をひかえた静岡の松尾高校では、校名を残そうといろんな競技会へ選手を送り込もうとしている。白羽の矢が立ったのが松山で行われる俳句甲子園。かくして国語教師の高田マスオ(杉本哲太)の元に集まったのは、帰国子女の高山治子(関めぐみ)、チアガール部を追い出された内山マコ(小林きな子)、ウクレレが大好きなPちゃん(蓮沼茜)、野球部で万年補欠の山岸実(橋爪遼)、そしてひとりだけ写真部に在籍する土山義仁(細山田隆人)だった…

 独特のゆるゆるの雰囲気でファンの多い荻上直子監督作。今回のテーマは俳句というわけで、スポ根ものかと思わせぶりなオープニングからはじまって実は文化系バトルという面白いスタイルの映画である。似た映画といえば「ロボコン」あたりが近いかな。ヒロインが出場しないと単位がもらえないと追い込まれるのも同じだし。

 松山は俳句がさかん、というのは知っていたけどああいうイベントが開かれているというのは目からウロコ。しかも俳句って楽しむものかと思ったら、バトルってのがまたまたびっくり。「質疑」って結局相手のあげ足を取ることじゃないの、なんて思ってしまったけど、ないと確かに試合としては成り立たないって感じ。

 関めぐみって細い手足にきつい顔(失礼)で確かにインパクト大。彼女に惚れてしまう土山くんってのもわかるわかるって感じだし、最後に彼女が詠んだ句ってのも絶品。もうちょっとテンポが良かったら言うことなかったんだろうけど、このぎくしゃくとした話の流れもこの映画の魅力かもしれません。

荻上直子監督。2004年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:21 | - | - |
Dear Friends ディア・フレンズ (2007)
Dear Friends ディア・フレンズ クラブの女王・リナ(北川景子)は容姿端麗な女子高生。友達は利用するものと突っ張り、人気DJの洋介(黄川田将也)を誘惑しながら袖であしらったりしていたのだが、ある日倒れて入院することになる。そこには彼女を友達と信じて疑わないマキ(本仮屋ユイカ)がいた。

 携帯小説でティーンに人気のYoshiの原作を映画化。役柄とはいえ、リナは劇中では相当に性格が悪く見ていていらいらしてくることうけあい。対するマキはいい子なんだけど、「友達友達」と言って迫ってくるのがちょっと鬱陶しくて斜めに構えて見てしまった。

 今時の不良けた女子高生ってこんな感じなのかな、とやっぱ親目線で見てしまうのは仕方ないところかな。感動的なストーリーであるはずなんだけど、意外と感動できないのは練り込み不足(?)かも。こういう分野は、映画よりもテレビドラマの方が最近はレベルが高かったりするんだよなぁ。

両沢和幸監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 15:42 | - | - |
鑓の権三 (1986)
鑓の権三 松江藩の笹野権三(郷ひろみ)は鑓の名手で女性にも人気が高い。すでにお雪(田中美佐子)という女性と婚約している身ではあったが、茶道の極意を伝授されるためにおさゐ(岩下志麻)に許嫁はいないと嘘を言う。ところが権三に気があるおさゐが言い争っているところを誤解したお雪の兄(火野正平)のおかげで、二人はしたくもない駆け落ちをする羽目になり…

 近松門左衛門の鑓の権三重帷子を映画化。いわゆる道行きものですね。郷ひろみが超美男子を売りにしていた頃に撮られた映画だけに、タカラヅカの男役のような出で立ちは一件の価値があります。田中美佐子もむちゃくちゃかわいかった。

 世話浄瑠璃が原作なだけに、様式美というか時代のしきたりにがんじがらめにとらわれた主人公たちの様子が、哀れでもありはかなげでもあります。一番不憫でかわいそうなのは、ととさまがかかさまを討ちにいくのを目の当たりにする子供たちかもしれませんね。

篠田正浩監督。1986年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:45 | - | - |
ゴーストライダー (2007)
ゴーストライダー バイクスタントマンのジョニー・ブレイズ(マット・ロング)は癌の父を救うために、現れた悪魔(ピーター・フォンダ)に魂を売り渡す。ところが父はショーの最中に死に、傷心のジョニーは恋人ロクサーヌ(エヴァ・メンデス)を残して去っていく。やがて成人したジョニー(ニコラス・ケイジ)の前に、魔界からブラックハート(ウェス・ベントリー)が現れて…

 マーク・スティーヴン・ジョンソンのアメコミを映画化。燃えるドクロという出で立ちはさながらアメリカの黄金バットである。この奇想天外なストーリーを、ニコラス・ケイジとピーター・フォンダという2大スターでケレン味たっぷりに作ってしまうところにハリウッド映画の懐の深さ(笑)を感じることができる。

 しかし燃えるドクロに燃えるバイクというヒーロー、あまりにもとらえどころがなくて、地獄の番人と戦うも何をどう応援していいのかわからなくて困ったぞ。確かにラストのオチはパイレーツ・オブ・カリビアンの第1作みたいにひねりがきいていて悪くないのだが、「なるほど!」以上の感想がわいてこないのが辛いところ。

 ニコラス・ケイジ目当てに見ていただけに、変身したとたんにちょっとがっかり…というのはしょうがないかな。

マーク・スティーヴン・ジョンソン監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:42 | - | - |
インサイダー (1999)
インサイダー ニュース番組のプロデューサー・バーグマン(アル・パチーノ)は、タバコメーカーのトップがニコチンの習慣性に関して偽証しているという情報を得る。内部事情に通じるワイガンド(ラッセル・クロウ)に証言を依頼したバーグマンだったが、その前に会社との守秘契約が立ちはだかる…

 実話を元にした、骨太の社会派ドラマ。タバコの害悪に関する偽証と、それを社会正義から内部告発する決心をするワイガンド、証言者の彼を体を張って守るアル・パチーノと、テーマとしてもこれは面白くならないわけはないといった感じ。最初はスロースタートな映画だけど、尻上がりに熱くなるのはアル・パチーノとラッセル・クロウという2大実力派スターのぶつかりあいだからでしょう。

 ちょっとだけひっかかったのは、タバコが健康に良くないってのは周知の事実。タバコ会社のトップがそろって「ニコチンに習慣性はない」と証言する映像にどれだけ説得力があるのかなぁってところ。冒頭でテロリストのインタビューシーンがあったけど、あっちの方が怖く感じてしまうのは、私の感覚がおかしいのかな。

 しかしこれだけ熱いアル・パチーノを見たのは「ゴッドファーザー」以来かもしれない。

マイケル・マン監督。1999年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 16:14 | - | - |
HERO (2007)
HERO 東京地検の検事久利生公平(木村拓哉)は事務官の雨宮舞子(松たか子)と共に、ある傷害致死事件を担当する。ところが単純に思えた事件も突然容疑者が容疑を否認。その陰には、ある大物政治家(森田一義)の収賄事件のアリバイがからんでいた…

 人気テレビシリーズの映画化。この手の映画の中ではものすごく良くできている作品で、テレビをまったく見たことがなくても最後まで楽しむことができた。中盤、中井貴一がからむエピソードとかは意味不明であったが、それ以外はテレビを見ていればさらに楽しめる、といったレベルにとどめてあるのだろう。

 すっきりとまとまった勧善懲悪のドラマで、普通の青年っぽく見える木村拓哉にストーリーが進むに連れて感じるのはやっぱり映画的な華がある。特に後半の裁判所のシーンは秀逸で、なかなか感動させられた。ひねりの少ない、安心して見ていられる映画である。

鈴木雅之監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:58 | - | - |
サンキュー・スモーキング (2005)
サンキュー・スモーキング タバコ研究団体の広報マンであるニック・ネイラー(アーロン・エッカート)はタバコの箱にどくろマークを義務づけようという議員のフィニスター(ウィリアム・H・メイシー)と交戦中。さらに煙草の地位を上げようと、映画でスターに煙草を吸わせようと息子のジョーイ(キャメロン・ブライト)を連れてハリウッドに乗り込むのだったが…

 クリストファー・バックリーの「ニコチンウォーズ」を映画化。物事には両面がある…というわけで、タバコの広報マンを主人公にしたドラマ。これを見ると、ビジネスチャンスなんて本当にいろんなところに転がっているわけで、みんな生きていってローンを返すために必死なんだとある意味共感まで覚えてしまいます。そんな父親に、ヒーロー像を見るってのもアメリカらしい。日本にも悪役、ヒール、嫌われ者の大物はいっぱいいるけど、その本質に迫ると妙に魅力的だったりするんですよね。この映画の主人公のニックも、そんなヒールの一人でしょう。

 話は違うけど、古い映画をデジタル処理して喫煙シーンを消去するなんて本当にやってるんだろうか。最近は映画の言葉狩りはなくなってきたけど(テロップ付きで放映したりする)、新手の歴史の改ざんとして、映画ファンとしては気になるぞ。

ジェイソン・ライトマン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:08 | - | - |
少年時代 (1990)
少年時代 戦時中の富山に、東京から親戚を頼って疎開してきた小学5年生の風間進二(藤田哲也)。級長の大原武(堀岡裕二)と仲良くなり、たちまち副級長に指名されるのだったが、彼のことを良く思わない太(山崎勝久)たちとの争いに巻き込まれ…

 柏原兵三の原作を藤子不二雄Aが漫画化し、それを篠田正浩がメガホンをとって映画化、というよりは今となっては井上陽水の同盟主題歌のほうが有名になってしまった感じがある作品。芦田伸介の校長先生が妙に時代がかっていたり、担任の先生がけんかをした生徒を「おまえらの体はお国に仕えるためにある」とたしなめたり、戦時中の空気をうまく描いていると関心させられる。逆に大橋巨泉の写真屋が妙に気取った自由人しているのも本人とオーバーラップして面白い。

 子供たちの抗争と友情を描いた小さな村での物語なんだけど、こういったストーリーって誰でも心の中にいくつか持っているものじゃないだろうか。小学生の時の友人って、もう会うこともないし、おそらく今後もずっと会うことはないだろうなって思うとちょっと寂しい気分にさせられた。

篠田正浩監督。1990年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:39 | - | - |
メリーに首ったけ (1998)
メリーに首ったけ ハイスクールでみんなの憧れの女性メリー(キャメロン・ディアス)とプロムに行く約束をしながら、寸前でトイレで挟んでしまって(笑)大騒動になりいけなかったテッド(ベン・スティーラー)。それから13年後、彼女を忘れられないテッドはメリーがフロリダに住むことを知り、私立探偵のヒーリー(マット・ディロン)に彼女の消息を調べさせるのだが…

 これは…面白い!! みんなの憧れメリーをとりまく男たちと、さえないけど性格のいいテッドを軸に描いた下ネタ満載のコメディ。かなりきわどいネタを散りばめながらも、カラっとした映画に仕上がっているのはキャメロン・ディアスとベン・スティーラーのキャラが立っているおかげでしょう。逆に男前キャラのはずのマット・ディロンが話が進むとどんどんキモくなっていくのも面白い。

 結局、みんなメリーが好きだったってオチが最高。狂言回しのミュージシャン(ジョナサン・リッチマン)はちょっとかわいそうかな。

ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー共同監督、1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:19 | - | - |
スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ (2007)
スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ 平家の埋蔵金が隠されていると噂の村に流れ着いた謎のガンマン(伊藤英明)。すでに村は平清盛(佐藤浩市)と源義経(伊勢谷友介)に仕切られ、激しい抗争を繰り返していたのだが…

 タイトルからわかるとおり、マカロニウェスタンの古典「皆殺しのジャンゴ」をはじめとする、西部劇のパロディ映画である。冒頭からクエンティン・タランティーノが血まみれの卵を割ってスキヤキを食すあたりからぶっとんでいたのだが(スキヤキの卵を割って血が混ざってたら結構気になりますよね)、テンション落ちないままに全編英語で黒澤の「用心棒」そっくりの舞台で繰り広げられる血みどろの物語には最初から最後までお口あんぐり。前述のメンバーに加えて、妖艶な木村佳乃、ひょうひょうとした石橋貴明、他にも桃井かおり、香川照之、安藤政信、石橋蓮司などなど癖のある俳優たちがスキヤキの具のごとく登場する。

 イタリア製西部劇が世界を席巻した(らしい)んだから、日本製西部劇(それをスキヤキ・ウエスタンと呼ぶってことだろう)があってもいいんかな…なんてそんな気分にさせられる。このストーリーが「皆殺しのジャンゴ」へつながっていくラスト(笑)、そして北島三郎のテーマ曲へつながるセンスの凄まじさには開いた口がふさがらなかった。意外と「キル・ビル」よりも凄い映画なのかもしれない。

三池崇史監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 16:30 | - | - |
宇宙人の解剖 (2006)
宇宙人の解剖 ロンドンで海賊ビデオ屋を営むレイ(デクラン・ドネリー)は友人のゲイリー(アント・マクパートリン)と共に、プレスリーの未公開ビデオを買い付けてひともうけしようとする。ところが手に入ったのはロズウェル事件を撮影したという、宇宙人の解剖フィルム。さっそく上映しようとしたが劣化が激しく、借金を返すために同様のフィルムをねつ造しようとするのだが…

 タイトルからしてトンデモ映画かおバカ映画とふんでかかったんだけど、これが「実話を元に」宇宙人解剖フィルムをでっち上げて大もうけをしたコンビの物語。セミ・ドキュメントスタイルをとりながらも、アパートの一室での撮影シーンが妙に馬鹿馬鹿しくてたっぷり笑えるのがご愛敬。さらにフィルムは世界中で大騒ぎになり、マフィアを巻き込んだ騒動へと発展していく。

 一時期は空飛ぶ円盤とか幽霊とかネッシーとかの特番がゴールデンタイムに放映されて子供の頃にはどきどきして見ていたけど、その正体がこれだったんかなと、今更ながらサンタさんの正体を聞いたような気分にさせられました。

ジョニー・キャンベル監督。2006年ドイツ=イギリス合作。
| oga. | 映画 | 13:57 | - | - |
はなれ瞽女おりん (1977)
はなれ瞽女おりん 大正時代、盲目に生まれたおりん(岩下志麻)は芸を覚え、瞽女(ごぜ)として旅をする。やがて瞽女の掟を破ってしまったおりんは仲間から見放され、はなれ瞽女となる。ところが下駄職人の平太郎(原田芳雄)がおりんと旅をすることとなり…

 水上勉の原作を篠田正浩監督で映画化。瞽女という今はない職業を叙情豊かに描いて印象に残る。劇中、最初から最後まで一度も目を開けることのない岩下志麻に何とも言えない存在感があるのが凄い。むさくるしい風貌の原田芳雄が妙にすがすがしく見えるのも面白い。

 一言で言うと、不幸な境遇で歯車の合わない男女が、つかの間の幸せを教授するってお話。湿っぽいストーリーながらも、見終わってそんなに落ち込んだ気分にならないのは二人の精一杯が伝わってくるからでしょう。

篠田正浩監督。1977年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:26 | - | - |
TAXi4 (2007)
TAXi(4) タクシー運転手のダニエル(サミー・ナセリ)と刑事のエミリアン(フレデリック・ディファンタール)はお互いの息子も成長して平和な日々をおくっていた。ところが凶悪犯護送という任務が舞い込んでから、ジベール署長(ベルナール・ファルシー)をはじめとする一同の雲行きが怪しくなってくる…

 人気シリーズの第4作。相変わらずコンパクトにまとまったコメディ編なんだけど、今回の最大の不満はカーチェイスがほとんどない!!! タクシーシリーズっちゅうたらカーチェイスに尽きると思うんだけど、それが割愛されちゃったら見るものは7割ぐらいなくなっちゃう。まぁ前作みたいにキャタピラ付けてスピード感なく雪山走るなんてのも見せつけられても困っちゃうわけなんだけど。

 もうひとつ、何か抜けてると思ったら奥さん役のマリオン・コティヤールがいない!! スケジュールか何かの都合だろうけど、こういう風にレギュラーが抜けちゃうのもいかにもプログラムピクチャーって感じで、その安っぽさがかえって新鮮かもしれません。

 署長のギャグはすべりまくるし、凶悪犯は登場が強烈だったくせに尻すぼみだし、あらをさがせばきりがない。あ、久々にTAXiの第1作が見たくなっちゃいました。

ジェラール・クラヴジック監督。2007年フランス映画。
| oga. | 映画 | 13:28 | - | - |
夕陽のギャングたち (1971)
夕陽のギャングたち 家族を連れ、鮮やかな手口で馬車を襲う山賊のミランダ(ロッド・スタイガー)。ところが通りかかった爆弾男、実は革命の戦士のマロリー(ジェームズ・コバーン)と一戦交えたおかげで一緒に旅をすることになり…

 マカロニウェスタンの、たぶん隠れた傑作。実はこの映画のタイトルを覚えていたのは「ションション」という印象的なテーマ曲のおかげだったんだけど、それがエンニオ・モリコーネによるものであり、また作品はセルジオ・レオーネ印だったことも初めて知る。

 それにしても、何でこの映画を見逃していたのだろうかと不思議。マカロニウェスタンというよりも、アメリカン・ニューシネマの影響を強く受けているかのようでもあり、主演の二人の友情が不思議な音楽と共に歌い上げられる。こざっぱりとした男が本流となる中で、やっぱり男臭い=汗臭いなんだと感じさせる脂ぎったマカロニ風どアップの連続にかなりテンションを上げさせられました。

 ラストシーンは、どこか「真夜中のカーボーイ」を思わせますね。

セルジオ・レオーネ監督。1971年イタリア映画。
| oga. | 映画 | 13:36 | - | - |
ハンニバル・ライジング (2007)
ハンニバル・ライジング 1944年戦禍のリトアニア。両親と妹ミーシャ(ヘレナ・リア・タゴウシュカ)を失い、さらに記憶までなくして孤児院に入ったハンニバル・レクター(ギャスパー・ウリエル)。パリの叔父を訪ねたハンニバルは、美しい未亡人レディ・ムラサキ(コン・リー)に出会うのだったが…

 「羊たちの沈黙」で大ブレイクしたレクター博士の若き日を描いたシリーズ第4作。あの強烈なキャラクターの誕生秘話というのに加えて、原作のトマス・ハリスが脚本にまで加わっているせいか説得力抜群の内容。恐ろしいことだが、すっかり殺人鬼レクター博士に感情移入して映画を見てしまった。

 簡単に言えば、猟奇趣味がはいった復讐ものなんだけど、レディ・ムラサキの登場(相変わらず不思議なジャポネスクの登場ではあるが)やゴシック・ホラー的演出で全編に重厚な雰囲気がただようのが良い。主演のギャスパー・ウリエルは一見優男なんだけど、目がコワいのがいいです。

ピーター・ウェーバー監督。2007年アメリカ=イギリス=フランス合作。
| oga. | 映画 | 17:09 | - | - |
パッチ・アダムス (1998)
パッチ・アダムス 自殺癖により、精神科へ自主入院したハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムズ)。入院先で自分のユーモアが人々を救うことを知ったアダムスは、自らパッチ・アダムスと名乗り退院後に医学の道を志す。ところが我が道をゆくアダムスを、医学部のメンバーは良く思わない…

 一言で言うと、もうちょっと患者の気持ちになって診てあげましょうという映画。確かにユーモアあるお医者さんがいれば場がなごむし、通常より早く治るんだろうとは思う。でもその事をテーマに1本の映画ができてしまうってのは、アメリカの医学界って病んでいるのかなぁなんて気分にさせられた。

 個人的にはロビン・ウィリアムズのギャグがいまいち笑えなかったのと(感動的だったラストを除く)、恋人カレン(モニカ・ポッター)のエピソードがひっかかってイマイチ映画にのりきれなかったなぁというところ。パスタのプールってのも、相変わらず食べ物を粗末にするなぁなんてちょっぴり気分が悪かった。

 でもやっぱり、自分が大病にかかった時はパッチみたいな医者を選ぶだろうと思う。診られる側もちょっと疲れるかもしれないが。

トム・シャドヤック監督。1998年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:00 | - | - |
俺は、君のためにこそ死ににいく (2007)
俺は、君のためにこそ死ににいく 太平洋戦争末期、特効命令を受けて鹿児島の知閲から飛び立っていった若者たち(徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆)と、それを見送った富屋食堂のおばちゃん鳥濱トメ(岸惠子)の目を通して描いた作品。

 内容的には、戦後に繰り返し作られた特攻映画焼き直しといった感じなんだけど、こういった映画が繰り返し忘れずに作られるというところに意味があるんだろうと思う。制作総指揮・脚本が石原慎太郎ってことで斜めに構えて見てしまったのも事実ではあるが。

 それにしても、一番手に特攻していった腕利きパイロットが、命令を受けて困惑する様子が頭に残った。生きていればかなりの戦果をあげるであろう彼を、1回の作戦で殺してしまうのは大きな損失だろうけど、最初の作戦が成功しないと後に続く者がいなくなってしまうという。しばらく考えて「わかりました」と彼が答えるあたり、息を飲んで見てしまった。

 さすがに最近の日本映画だけに、ラストの特攻シーンは迫力があります。

新城卓監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 13:28 | - | - |
ソウ3 (2006)
ソウ3 外科医のリン(バハー・スーメク)が目を覚ますと、殺人鬼ジグソウ(トビン・ベル)と助手のアマンダ(ショウニー・スミス)に囚われていて瀕死のジグソウの脳手術を強要される。一方、事故で息子を失ったエリック(ドニー・ウォールバーグ)も気がつくと密室の囚われの身に。ゲームに参加すると、息子を事故で死なせた犯人に復讐させてやるというのだが…

 ソリッド・シチュエーション・スリラーでヒットした「ソウ」シリーズの第3作。背景説明はほとんどなく、密室と絶望的な状況しかなかった「ソウ」はなかなかのおもしろさだったんだけど、回を重ねるごとにずいぶんと厚化粧されてしまって肝心の謎解きのおもしろさはスポイルされてしまった感じである。

 その代わりに出てきたのが、一時のスプラッタブームの頃にあったような痛さの表現。この映画、だめな人はまったくだめだろうし、見る人をずいぶん選ぶと思う。これを楽しめというのは…ちょっと酷かなぁ。

 見るべきものといえば、第1作の終わりから登場した殺人鬼「ジグソウ」の扱いが出色。死にかけた殺人鬼というのが斬新で、しかも首斬られたりしてるんだけど「ソウ4」ではどんな姿で出てくるんだろう、という変な期待をさせられる。

ダーレン・リン・バウズマン監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 15:06 | - | - |
大日本人 (2007)
大日本人 大佐藤(松本人志)は、有事の時には電流を受けて巨大化する通称「大日本人」だった。映画のクルーたちは、そんな大佐藤に密着取材を試みるのだが…

 コメディアンの松本人志の初監督・主演によるナンセンスコメディ。ドキュメントスタイルをとっていることから「ブレア・ウイッチ・プロジェクト」みたいなのを冒頭で期待したんだけど、ストーリーはあらぬ方向へころころと転がっていき気がついたら怪獣バトル映画になっていた。怪獣(正しくは「獣」というらしいの造形が相当にキモいところとか、挿入されるニュース映像が結構笑える点を除いてはどう笑っていいのかわからないシーンが多数あるのは辛い。さらにおもしろくなってきたなと思ったら、ラストのウルトラ家族のギャグには完全にずっこけてしまった。

 笑いってのはつくづく作り手と観客の「波長」なんだなと、実感させられる映画。私の場合は、微妙に波長がずれているのが何とも惜しい作品である。

松本人志監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 20:53 | - | - |
不都合な真実 (2006)
不都合な真実 前アメリカ副大統領アル・ゴア氏の講演をベースに、地球温暖化の仕組みと功罪、その阻止を訴えたドキュメンタリー。

 非常にわかりやすい、というのはいいんだけど、映画を見終わって新たに知ったという事柄がほとんどなかったというのも事実。世界最大のCO2産出国であるというアメリカ合衆国だけど、この程度の映画で衝撃が与えられるってのは意外とその温暖化に対する知識レベルは低いんじゃないかと思った。逆に言えば、このくらいの啓蒙映画でもかなりの効果があるってことだろうか。

 ただしドキュメントとしてはいい感じにまとまっていて、特にゴアという人のカリスマ性とかは精力的な講演活動と共にびしびしと伝わってくる。姉とたばこ農家に関するエピソードでは、見ながら思わずほろりときてしまった。

 地球温暖化を防ぐ方法について知りたかったら、エンディングというかラストのクレジット部分を見るだけで十分です。それでも我々が現在知っている以上の知識が用意されているかといえば疑問ですが。

| oga. | 映画 | 18:06 | - | - |
300 (2007)
300 紀元前480年のギリシャ。大国ペルシャの大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)は、戦士の国スパルタに服従を要求。ところがスパルタの王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は300人の精鋭と共にペルシャの大群と戦うことを決意するのだったが…

 フランク・ミラーのグラフィックノベルを映画化。史劇かと思って構えて見ると完全に外されるので注意。全編コミック調で、「シン・シティ」をイメージすれば雰囲気はかなり近いでしょう。

 100万人対300人の戦いを、アメコミ調の色を抜いた画面で再現。映像によってはヴィデオゲームのようにも見えるけど、スパルタの男たちがかなり熱くて男臭いので意外と感情移入して見ることができました。親子の愛情みたいなのが軸になっているのが勝因かな。

 かなり血なまぐさい映画にもかかわらず、画像処理で生々しさが抜かれているあたりもテレビゲーム風。これを見て戦いにあこがれる人って、少なからずいるんじゃないだろうか。面白いんだけど、好戦的な気分を植え付けてくれるのは怖い映画かもしれません。

ザック・スナイダー監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 13:25 | - | - |
ラブソングができるまで (2007)
ラブソングができるまで 80年代の人気バンド「ポップ」のボーカルだったアレックス(ヒュー・グラント)は、今では忘れられた中年男。そんな彼が人気絶頂の歌姫コーラ(ヘイリー・ベネット)から作曲を依頼される。スランプだった彼にフレーズを提供したのは、鉢植えに水やりにやってきていたソフィー(ドリュー・バリモア)だったが…

 ものすごく定番のラブストーリーなんだけど、元アイドルの悲哀みたいなのが随所に散りばめられていて結構楽しんで見ることができました。何と言っても80年代をからめたギャグが秀逸で、その時代を生きたものはにやりとされられることうけあい。

 ラブコメといえばヒュー・グラントとドリュー・バリモアは手慣れたもので、安心して楽しむことができるんだけど、今回は怪しさ爆発のヘイリー・ベネットの歌姫も見物。さらに美人で可愛いとくるんだから今後が楽しみです。

マーク・ローレンス監督。2007年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 21:01 | - | - |
RENT レント (2005)
レント イースト・ビレッジのおんぼろアパートに家賃(レント)を滞納しながら住むルームメイトのロジャー(アダム・パスカル)とマーク(アンソニー・ラップ)。ロジャーの夢はミュージシャン、そしてマークは映像作家だったが、恋人の自殺などで心の傷をかかえて生きている。ある日ロジャーはダンサーのミミ(ロザリオ・ドーソン)にひかれ、マークはエンジェル(ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア)と恋に落ちるのだが、突然彼らはアパートから閉め出され…

 ブロードウェイ・ミュージカルの映画化ってことで、登場人物はとにかくよく歌いよく踊る。楽曲の良さが印象的で、テーマ曲の「52万5600分」をはじめ心に残るナンバーも多い。ただし多くの舞台版ミュージカルがそうであるように、ストーリーはシンプルであまりひねりはない。淡々とニューヨークの安アパートの人間模様を見せられるといった印象だ。

 若者たちの猥雑な雰囲気はよく出ており、ドラッグやエイズや同性愛といった世界がぐちゃぐちゃになって描かれているのは一見の価値がある。こんな雑多な世界であっても、確かに愛があります(笑)。

クリス・コロンバス監督。2005年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 14:07 | - | - |
サイレントヒル (2006)
サイレントヒル ローズ(ラダ・ミッチェル)の娘シャロン(ジョデル・フェルランド)は奇怪な悪夢に悩まされて夢遊病となる。彼女の悪夢に出てくる町「サイレントヒル」が実在することを知ったローズは、彼女を救うために町へ向かうのだったが…

 コナミのホラーゲームを映画化。正に悪夢の映画化といった内容で、見ている方も迷宮に迷い込んでわけわからない体験を登場人物たちと一緒にするという感じ。さながら原作のビデオゲームもこんな感じなのだろう。

 子供の頃に見た、鉄球が飛んできて中からドリルが飛び出し、頭にぐりぐりと刺さる映画を思い出した。あの映画って、そのシーンしか覚えてないんですよね。この映画も30年ぐらいたったら、あの悪夢のような地下迷宮しか思い出せないような気がする。

クリストフ・ガンズ監督。2006年アメリカ=日本=カナダ=フランス合作。
| oga. | 映画 | 21:33 | - | - |
ブラッド・ダイヤモンド (2006)
ブラッドダイヤモンド アフリカのシエラレオネでダイヤの密輸業者を営むダニー(レオナルド・ディカプリオ)は、反政府組織のRUFに強制連行され働かされていた男ソロモン(ジャイモン・フンスー)に投獄中に出会う。彼が巨大なピンク・ダイヤモンドを隠していることを知ったダニーは、組織に連れ去られたソロモンの家族を助けるためにダイヤが必要だと諭す。知り合ったジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)にも、ダイヤのシンジケートを明かすことをエサに密輸に手を貸すことを迫るのだったが…

 ゲリラや反政府組織の資金源になっているという、通称ブラッド・ダイヤモンドを背景にした社会派アクション。ディカプリオはすっかりアウトローの役が似合うようになって、雰囲気満点。ジェニファー・コネリーもいい感じに歳とってると思う。家族思いのソロモンが、長男を助け出すシーンなんかもじーんときた。遠く離れたアフリカの物語ながら、他人事とは思えないって気持ちにさせてくれるのが映画のマジックかも。

 こういう映画を見ていると、日本ってつくづく平和で恵まれてるんだなという気持ちにさせられます。ただしダイヤモンド業界にとっては、イメージ悪くマイナスの映画でしょうね。

エドワード・ズウィック監督。2006年アメリカ映画。
| oga. | 映画 | 20:47 | - | - |
GOAL!2 (2007)
GOAL!2 前作でイギリスのチーム:ニューカッスルで華々しいデビューを飾ったサンティアゴ(クノ・ベッカー)にスペインリーグのレアル・マドリードへの移籍が舞い込んで来る。恋人を英国に残し、単身スペインへ乗り込んだサンティアゴだったが、実の母と弟が現れ…

 タイトルでわかるとおりシリーズ第2作。今回は舞台をスペインリーグへ移し、現役の選手(当時:デヴィッド・ベッカム、ジネディーヌ・ジダン他)も実名で登場するなど豪華な作り。とはいってもどん底からはい上がって行くサクセスストーリーだった「ゴール!」ほどは盛り上がらないってのはストーリー的にはいたしかたないことかも。

 とはいっても、突然お金持ちになっても恋人を大切にしたり家族に苦悩したりと、ドラマティックな展開は退屈せずに見ることができる。突っ走って、挫折して、返り咲いてというスポ根の王道を行く展開に少々苦笑させられる部分もあったけど、波瀾万丈の物語はこの後どうなるんだろうって気になります。3部作だそうなので、完結編が楽しみです。

ジャウム・コレット・セラ監督。2007年イギリス映画。
| oga. | 映画 | 17:13 | - | - |
アルゼンチンババア (2007)
アルゼンチンババア 高校生のみつこ(堀北真希)は病気で母(手塚理美)を失い、おまけに父(役所広司)も行方不明になる。ところが半年後、町はずれの屋敷に住む風変わりなユリ(鈴木京香)通称アルゼンチンババアのところに父が身を寄せていることを知り…

 吉本ばななの小説を映画化。近所の石材店の窓にポスターが貼ってあって、ずっと気になっていた作品。現実離れした風変わりなストーリーで、家族の崩壊から再生が描かれているように見えて、実は一番のテーマになっているのは居心地の良さなんじゃないかと思えてくる。

 ユリの住む屋敷は汚くて臭くてどうしようもない場所らしいんだけど(残念ながら映画で臭いはわからないが)、結局はみんな、その居心地の良い空間にすっと入り込んでしまっている。見ているこちらも、あの屋敷に住んでみたいなんて気持ちにさせられてしまう。

 そういえば水中に母の墓標が沈んでいくのも、何とも気持ちの良いビジュアルである。母の死は悲しいが、こういう再生ってのはありなんじゃないかな、なんて気分になってきた。タンゴとフォルクローレのリズムも心地よいんだけど、何でアルゼンチンなのかは映画だけではちょっとわからなかったかな。

長尾直樹監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:17 | - | - |
西遊記 (2007)
西遊記 天竺にお経を取りに行く旅をする三蔵法師(深津絵里)、孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)。一行は立ち寄った虎の国では、国王夫婦は亀に変えられ、国民はやる気を失っていた。王女玲美(多部未華子)との約束で、この国を襲った妖怪金閣(鹿賀丈史)と銀閣(岸谷五朗)を倒す旅に出る一行だったが…

 人気テレビドラマの映画版(らしい)。三蔵法師は女性が演じるってのは、夏目雅子の影響で定番になっちゃったのかな。とはいっても深津絵里は可愛らしくこの役がぴったり。香取慎吾は演技というよりも勢いがあり、元気のいいところが見ていて気持ちいい。「カンフー・ハッスル」や「少林サッカー」あたりが好きだったら文句なく楽しめるだろう。めちゃめちゃ強そうに思えた金閣・銀閣との対決も、適度に気が抜けたゆるさ、コミカルさがいい感じで、結構長い時間戦っているのに飽きずに見ていられるのが凄い。

 テレビから出た作品だけど、間違いなく元気のある邦画の1本でしょう。金閣・銀閣が、鹿賀と岸谷だってのは実は最後まで気がつかなかった。ちょっともったいないメイクだったかも。

澤田鎌作監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 14:06 | - | - |
ゲゲゲの鬼太郎 (2007)
ゲゲゲの鬼太郎 テーマパーク建設に伴い、不気味な妖怪が出没する事件が発生して、健太少年(内田流果)は妖怪ポストから鬼太郎(ウエンツ瑛士)に助けを求める。同じ頃、ねずみ男(大泉洋)は封印された妖怪石を手に入れるが…

 あの誰でも知っている水木しげるの怪奇マンガを実写映画化。当然、スクリーンは一大コスプレ大会になるわけだが、それを誰も彼もが楽しそうに演じていて一見の価値がある作品。大泉洋のねずみ男にはじまって、田中麗奈の猫娘なんて違和感まったくなし。間寛平の子泣き爺や、西田敏行の輪入道もいいですねぇ。さながら、テーマパークを流しているかのような雰囲気。後半の輪入道の機関車なんて乗ってみたくなります。

 ハーフのウエンツが鬼太郎を演じるってのも、逆に彼の持っている日本人離れした雰囲気が良い方向へ作用したかのような感じで良かったです。人間の娘(井上真央)に恋をするってストーリーも、ラストはちょっとはかなげで印象に残ります。アニメの実写化はイメージを崩すから嫌だという意見は多いのですが、私はこういうのは結構好きですねぇ。

本木克英監督。2007年日本映画。
| oga. | 映画 | 18:43 | - | - |